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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

チームを救ったダヴィド・ラヤのPKストップと超絶ビッグセーブ!アーセナルのCLはドロー発進!

アストン・ヴィラとリヴァプールは、ヤングボーイズとミランにアウェイで快勝。インテルと戦ったマンチェスター・シティは、ペップ就任以来のCLのホーム42試合で2度めのスコアレスドローでした。チャンピオンズリーグ2024-25シーズン、プレミアリーグの4番手はアーセナル。アタランタの本拠地ゲヴィス・スタジアムに、マルティン・ウーデゴーアの姿はありません

中盤はトーマス、デクラン・ライス、カイ・ハヴェルツ、前線はサカ、ジェズス、マルティネッリ。最終ラインのベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ティンバーは鉄壁ですが、昨季のヨーロッパリーグでリヴァプールを3-0で撃破したチャンピオンから、ゴールを決められるでしょうか。ネラッズーロのシャツを纏ったチームは、立ち上がりから厳しいプレスを続けています。

デクラン・ライスが最初のCKを蹴ったのは4分。中央に上がったボールは、GKカルネセッキがパンチしています。1分後、右サイドのスローインの競り合いから、カイ・ハヴェルツがドリブルで抜け出しますが、右足のシュートはニアポストの外を抜けていきました。寄せが速いアタランタに対して、アーセナルの前線は曖昧なパスを奪われるシーンが目に付きます。

13分のボックス右手前からのFKは、大ブーイングのなかで蹴ったサカの鋭い一撃が左隅へ。右手を伸ばしてぎりぎりでセーブしたカルネセッキは、詰めたトーマスの左足シュートも手に当て、CKに逃れました。18分、左からのスローインをゴールライン際で受けたのはデクラン・ライス。ニアにいたジェズスがマルティネッリにつなぐと、右足のシュートは浮いてしまいました。

ティンバーは偽SBとして中盤に入り、パスの選択肢を増やしていますが、ダヴィド・ラヤは時間が経つにつれてロングフィードが増えています。30分、ボックス右に流れてきたレテギが縦パスをヒールで落とすと、ケテラーレの左足シュートはファーにアウト。両者ともに前からのプレスが機能しており、ボールをもらえないジェズスはしばしば自陣に下がってきます。

39分にボックス左で仕掛けたルッジェーリは、トーマスが体を入れて突破を許さず。42分にサカが仕掛けたカウンターは、すぐに囲まれたジェズスが奪われてしまいました。ハーフタイムは0-0でポゼッションは54%対46%、シュートは2対5、オンターゲット0対2。後半開始早々の48分、左サイドでエデルソンに抜かれたトーマスが腕をつかんで倒してしまい、ジャッジはPKです。

レテギのキックを右に飛んでストップしたラヤは、浮いたボールを頭でプッシュした2発めも左に反応して掻き出しました。今、われわれはアーセナル史上最高の守護神をリアルタイムで見ているのかもしれません。攻勢を強めるアタランタ。アルテタ監督は、59分という早い時間にジェズスとトーマスを下げ、トロサールとジョルジーニョを投入しました。

ノースロンドンダービーと同様に、カイ・ハヴェルツとトロサールが並ぶ4-4-2。67分のクアドラードのミドルは、クロスバーを越えていきました。ビルドアップが窮屈になり、いい形で敵陣に入れなくなっているアーセナルは、打開策を見出せるのか。73分にサカとティンバーが下がり、スターリングとカラフィオーリが入っています。

直後、右隅を狙ったクアドラードのミドルはポストの外。75分にラヤのロングフィードをカイ・ハヴェルツが足元に収め、落としを受けたスターリングがマルティネッリに縦パスを通すと、右に流れてGKと1対1になった11番はミスキックでチャンスを逃しました。87分、エデルソンの縦パスでルックマンがボックス左に出ると、サリバが的確なスライディングでCKに逃れています。

後半のシュートはマルティネッリのみ。ラヤのビッグセーブ連発で最大のピンチをクリアしたアーセナルは、1ポイントで満足すべきでしょう。前線への縦のボールがうまく入らず、サイドを崩す手立てがなかったチームは、ラインの裏に走らせる勝負のボールもことごとくタイミングがずれてしまい、ジェズス、トロサール、スターリングはノーチャンスでした。

「ウーデゴーアがいない右サイド」の戦術構築、速攻のクオリティの向上、スターリングの活かし方はアルテタ監督の喫緊の課題です。日曜日のマン・シティ戦は、ノースロンドンダービーのように守備的に戦うのでしょうか。今季の5試合のうち4試合をクリーンシートで終え、リードされている時間を経験していないチームは、先制される展開だけは避けたいところですが…。

タイムアップから30分が経った今もなお、ラヤのPKストップと直後のビッグセーブが頭のなかでリフレインしています。このシーンをつまみに、ジョッキ3杯はいけそうですね。2年連続でプレミアリーグのトロフィーを争ったライバルとのアウェイゲームでも、リーグ屈指のショットストッパーとフリーで打たせないCBコンビのパフォーマンスを堪能したいと思います。


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