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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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トロサールがPK失敗、カラフィオーリは負傷リタイア…オウンゴール1発のアーセナル、笑顔なき勝利!

11人で戦ったプレミアリーグは5戦全勝。デクラン・ライス、トロサール、ウィリアム・サリバがレッドカードを突き付けられた3試合は、2分1敗とことごとくポイントを落としています。ネト、カラフィオーリ、ミケル・メリノ、スターリングが加わり、優勝候補と目されていたアーセナルは、リヴァプールに4ポイント差の3位と苦しい戦いを強いられています。

国内の激戦と並行して戦うチャンピオンズリーグは、アタランタにスコアレスドローの後、パリ・サンジェルマンに2-0完勝。シャフタール・ドネツクとのホームゲームは、2-0で敗れたボーンマス戦を忘れさせてくれる快勝を期待したのですが…。サカとウーデゴーアを欠いたチームは、オウンゴール1発という微妙な勝ち方で、リヴァプールとの決戦に向かうことになりました。

アルテタ監督が選んだ11人は、現在のベストメンバーといっていいでしょう。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、カラフィオーリ。中盤センターはトーマスとデクラン・ライス、2列めにジェズス、マルティネッリ、トロサール、最前線はカイ・ハヴェルツ。開始早々に左サイドから突破を図ったマルティネッリは、ラストタッチをカットされてCKです。

左からのボールが逆サイドに流れ、追いついたトロサールがズブコフを抜き去ったのは1分30秒。カイ・ハヴェルツに合わせたクロスは狙いより浮いてしまい、ぎりぎりのヘディングは左サイドに流れていきました。最初の決定機は6分。右からのCKのクリアがカラフィオーリの足元に落ちると、枠に収めるだけだった左足のハーフボレーは、クロスバーを越えていきました。

ポゼッションを取っていたホームチームは、8分に不用意なプレイからピンチを招いてしまいました。縦パスに対応したベン・ホワイトが後ろに戻そうとした瞬間、奪ったエギナウドが一気にゴール前へ。サリバの対応で事なきを得たものの、失点につながりやすい自陣でのボールロストには要注意です。

16分に左サイドでキープしたエギナウドは、シカンとのパス交換で中央へ。右足のミドルは、足元に入ったガブリエウがブロックしました。20分にGKのキックを左サイドでカットしたのは、デクラン・ライス。こぼれ球を回収したマルティネッリが中央に浮かし、カイ・ハヴェルツが左に落とすと、トロサールのハーフボレーはミスキックでした。

24分にカラフィオーリが右足で放ったミドルは、GKリズニクがキャッチ。29分の先制シーンは、デクラン・ライスのパスをボックスの左脇で受けたマルティネッリのゴールといいたくなります。フェイントでコノプリャーのマークを外し、ニアに打ったシュートはポストを叩き、GKの背中に当たってゴールラインを越えました。

リードしたアーセナルは、アグレッシブに追加点を取りにいかず、ゲームをコントロールしようとしています。44分、カラフィオーリのパスを敵陣ボックス入り口でカットされると、すかさずジェズスが奪い返してトロサールに預け、カイ・ハヴェルツのラストパスでジェズスとGKが1対1。右足のシュートが決まったかと思いきや、GKが足を出して2度めの失点を回避しました。

前半のシャフタールは、オンターゲットゼロ。1-0でハーフタイムを迎えたアルテタ監督は、ベン・ホワイトを下げてミケル・メリノを投入しました。立ち上がりの形勢はイーブン。52分にGKに詰めたマルティネッリは、一瞬奪いかけながらも外にドリブルで逃げられました。2分後、カイ・ハヴェルツのクロスに走り込んだ11番のボレーは、リズニクが外に弾き出しています。

後半に入って攻める時間が増えたアウェイチームは、前線を勝負させるパスがことごとく合わず、シュートを打てずにいます。68分にジェズスが下がり、スターリング。シュート2本とドリブル成功4回を記録した9番は、前半の決定機を活かせなかったのが悔やまれます。カラフィオーリがピッチに座り込んだのは70分。直前のスリップで、右足を捻ってしまったようです。

歩いてピッチを後にしたレフティの表情に悲壮感はなく、軽傷で済みそうな雰囲気です。代役は18歳のルイス=スケリー。74分、左サイドに出たミケル・メリノがニアにクロスを入れると、トロサールと競ったボンダルの手に当たりました。ジャッジはPK、キッカーはトロサール。ど真ん中に蹴ったボールは、ぎりぎりで足を残したGKに阻まれました。

シャフタールの唯一のオンターゲットは、ペドリーニョが92分に放った無回転のロングシュート。多くのグーナーが一瞬、ドローを覚悟したであろうスーパーショットは、左に飛んだラヤが腕で弾くビッグセーブでしのいでいます。94分に右から上げたクリスキヴのクロスを、フリーのゴメスが頭に当てていれば、アーセナルの2勝めはなかったはずです。

逃げ切ったアーセナルのベンチもピッチも、笑顔はありません。ジェズスの1対1かトロサールのPKが決まっていれば、すっきりした気分で次に向かえたのかもしれません。とはいえ、今日は勝てばOK。上位16チームのなかで最少の3ゴールながら、3戦連続クリーンシートで暫定4位に浮上しています。

リヴァプール戦は、サリバがサステンデッド。ハーフタイムで交代となったベン・ホワイトと足を痛めたカラフィオーリは、週末のゲームに出場できるのでしょうか。ティンバーが間に合わなければ、トーマス、デクラン・ライス、ガブリエウ、ジンチェンコという急造の最終ラインになってしまうかもしれません。苦しい状況が続くアルテタ監督のやりくりに注目です。


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