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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

欧州で戦うプレミアリーグ勢は未だ無敗!しかしマンチェスター・ユナイテッドは未だ勝利なし…!

チャンピオンズリーグは、3連勝のリヴァプールとアストンヴィラが順位テーブルのワンツー。スロヴァンとスパルタ・プラハに圧勝したマンチェスター・シティは3位で、同じく2勝1分のアーセナルは9位に着けています。4チームとも未だ無敗で、トータル12試合で1失点。リーグフェイズの勝ち抜けはほぼ決まりで、彼らのテーマはプレーオフをスキップできるかどうかです。

木曜日は、ヨーロッパリーグとヨーロッパカンファレンスリーグ。トッテナムとチェルシーのロンドン勢は順調です。初戦でカラバフを3-0で下し、フェレンツバロシュとのアウェイゲームを1-2で制したトッテナムは、AZアルクマールに1-0で勝ち切って3連勝。得失点差でラツィオに次ぐ2位に浮上しました。

インターナショナルブレイク明けのハマーズとのダービーから、5戦連続でロンドンのスパーズは、アーチー・グレイ、ルーカス・ベリヴァル、マイキー・ムーアのティーンエイジャートリオを先発に抜擢。最前線は負傷が癒えたリシャルリソンで、左ウイングはヴェルナー、ロメロのポジションにはドラクシンが配されています。

メンバーが半分入れ替わっても、前線からのプレスと運動量をベースとしたアグレッシブなスタイルは変わりません。26分にベリヴァルの素晴らしいフィードがボックス左に入り、ヴェルナーがGKと1対1。正面に打った16番が決めていれば、もっとラクに勝てていたでしょう。唯一のゴールは53分、ベンタンクールの縦の浮き球からベリヴァルがデッカーに倒されてPKです。

GKの動きを見てど真ん中に浮かしたリシャルリソンは、今季初ゴール。GKフォースターが必死のセービングを見せたのは、29分のCKでペネトラが競り勝ったヘッドと、74分にパロットのスルーパスで抜けたラードの一撃だけでした。終盤は押されたものの、決定的なシュートを許さなかったスパーズは、次節からのガラタサライとローマが最初の関門です。

ヨーロッパカンファレンスリーグの初戦で、ヘントに4-2で快勝したチェルシーは、パナシナイコスとのアウェイゲームも1-4で連勝スタートです。最前線のジョアン・フェリックスが2ゴール、ムドリクは1ゴール2アシスト。右サイドのペドロ・ネトもアシストを記録し、エンクンクはPKを決めるなど、これまでサブだったタレントたちが全員結果を残した一戦でした。

開始2分のイェドヴァイの決定的なヘッダーを、ヨルゲンセンがビッグセーブでしのいだのが最初のトピックス。決められていたとしても、この日のチェルシーならすぐに追いついていたでしょう。先制は22分、起点は右にいたデューズバリー=ホール。ロングフィードを頭で左に流したジョアン・フェリックスが、ムドリクがニアに出したボールを右足で押し込みました。

前半を0-1で終えたアウェイチームは、後半立ち上がりからのゴールラッシュで一気に勝負を決めました。49分、デューズバリー=ホールとのワンツーでボックス右脇を突破したのはペドロ・ネト。右足のクロスはムドリクにぴったりで、軽くジャンプしたウインガーは頭でゴールラインに叩きつけました。55分の3点めは、ジョアン・フェリックスの個人技です。

ペドロ・ネトのクロスが左に流れ、ムドリクがボックス左手前のジョアン・フェリックスにつなぐと、中に持って放ったミドルはマクシモヴィッチに当たって左隅に吸い込まれました。さらに59分、マンシーノのハンドでPK。左に突き刺したエンクンクは、ECLとカラバオカップで5戦7発の荒稼ぎです。

61分にピッチに入った18歳のマルク・ギウは思うようにボールに絡めず、同い年のタイリーク・ジョージはシュート4本と明暗が分かれました。70分に登場したカサディ、77分にデューズバリー=ホールと代わったチュクエメカは、今後に期待しましょう。ターンオーバーが機能したマレスカ監督のチームは、万全の状態で日曜日のニューカッスル戦に臨めるのではないでしょうか。

3つの大会に参加しているプレミアリーグの7クラブは、15勝5分と未だ無敗…いや、唯一の未勝利のチームも紹介しなければなりません。ELのマンチェスター・ユナイテッドは、トゥエンテに1-1、ポストに3-3、フェネルバフチェに1-1のドロー地獄。ジョゼ・モウリーニョが待つトルコに遠征したアウェイゲームは、ブルーノ不在とはいえ、ベストに近いメンバーでした。

ガルナチョ、マズラフィ、ザークツィー、エリクセンと短いパスが4本つながった15分の先制ゴールはよかったのですが、その後は決め切れず、守り切れずのよく見る展開。37分に至近距離からのヘッド2発を立て続けに止めたオナナのビッグセーブがなければ、モウリーニョの上から目線の講評をガマンしながら聞く羽目に陥っていたでしょう。

49分の失点シーンは、リンデロフとリサンドロ・マルティネスがエン=ネシリをケアしていたのですが、打点の高いヘッダーを喰らった瞬間はフリーでした。25位のマルメと並ぶ勝ち点3の21位は、敗退候補といわざるを得ません。次節はオールド・トラフォードでギリシャのPAOKですか。ポステコグルーやマレスカなら、あっさり3ポイントをゲットするのでしょう。

以上、好調のロンドン勢と、凡庸なチームのトピックスを紹介しました。ヨーロッパリーグで3戦勝利なしは、やはりへこみます。10番で起用されたマズラウィのプレーエリアを見ると、右SBのときと大して変わりません。戦術が曖昧だったのか、選手をコントロールできないのか。10代の有望株をコンセプチュアルに操るポステコグルーがあまりにも眩しくて…。


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