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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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EL速報!トッテナムは初の敗戦、マンチェスター・ユナイテッドはアマド・ディアロの2発で何とか勝利!

欧州のリーグフェイズは4節に突入。チャンピオンズリーグで1勝3敗のプレミアリーグ勢は、ヨーロッパリーグでも苦戦を強いられています。イスタンブールのネフ・スタデュムで、ガラタサライと戦ったトッテナムは、前半だけで3発を喰らう厳しい展開となりました。ロメロとファン・デ・フェンを欠いた最終ラインを翻弄したのは、メルテンスとオシムヘンです。

ガラタサライの先制は6分。右からのFKのクリアがボックスの外に落ちると、ダイレクトで叩いたのはアクギュム。フレイザー・フォースターに、右隅に飛んだボールを何とかしろというのは酷でしょう。相変わらず容赦ないトルコのブーイング。アーチー・グレイ、ルーカス・ベルヴァル、ウィル・ランクシアといったティーンエイジャーたちにとっては、貴重な経験です。

スパーズが追いついたのは18分、左サイドでソン・フンミンが倒され、こぼれ球を拾ったアーチー・グレイがボックス右に絶妙なサイドチェンジ。走り込んだブレナン・ジョンソンがダイレクトでゴール前に送ると、19歳のランクシアが右足でプッシュしました。1-1となってからも、情熱的なサポーターの後押しを受けていたガラタサライは、31分に勝ち越しゴールを決めました。

最終ラインのドラクシンがイカルディに奪われ、フォローしたメルテンスの素晴らしいラストパスがオシムヘンへ。ベン・デイヴィスのスライディングは届かず、9月に加わったストライカーは冷静に右隅に流し込みました。さらに39分、右サイドにいたメルテンスのクロスがCBの間に入り、マークを外したオシムヘンの左足ボレーが右のサイドネットに吸い込まれました。

3-1になり、後半もガラタサライペース。開始直後にイカルディがつかんだ2度の決定機は、フィニッシュが枠にいきません。60分にスライディングでサラの足を蹴ってしまったランクシアは、2枚めのイエロー。頭を抱えてトンネルの奥に消えていきました。10人になったスパーズは、66分にソランケとパペ・マタル・サールで勝負。69分の2点めは、ソランケのヒールキックです。

右サイドのクルゼフスキがボックスに斜めのボールを入れ、フリーのペドロ・ポロがニアに高速グラウンダー。今季公式戦で13試合5ゴールのストライカーは、瞬時に最適解を選択しました。1点差に迫ったものの、10人の反撃はここまで。93分にGKムスレラが飛び出し、頭で前に送ったボールをクルゼフスキがカットするも、無人のゴールへのシュートは右に逸れていきました。

開幕3連勝でラツィオに次ぐ2位にいたスパーズは、ヴィカーリオとウドジェを温存しており、この結果は想定内でしょう。ローマ、レンジャース、ホッフェンハイム、エルフスボリという残り4試合で3勝すれば、ノックアウトラウンドに直行できるのではないでしょうか。スパーズの敗戦の後、開幕から3戦連続ドローのマンチェスター・ユナイテッドを見たのですが…。

オールド・トラフォードに迎えたPAOKテッサルニキは、3節まで1分2敗のアウトサイダー。リンデロフとジョニー・エヴァンスのCBコンビ以外はレギュラー仕様で、前半のシュート数4対5という低調ぶりは納得できるものではありません。カマラのきわどい2発のうち、いずれかが決まっていれば、またしてもポイントを落としていたかもしれません。

チームを救ったのは、前半から元気だったアマド・ディアロ。後半開始からの猛攻が、50分に実を結びました。左からファーにロングクロスを通したのは、ブルーノ・フェルナンデス。下がりながらのヘッダーはふわりと浮き上がり、左のサイドネットの手前に落下しました。これで波に乗るかと思いきや、すぐさま反撃を受け、決定機を創れない時間が続いています。

左にいたブルーノが、ダイレクトのロングフィードを逆サイドに送ったのは59分。ラインの裏を取ってGKと対峙したアマド・ディアロは、右足のシュートをブロックされてしまいました。直後、強引にゴール前に出ようとして転倒したガルナチョは、PKをとってもらえません。リサンドロ・マルティネスとエリクセン、ラシュフォードが入った65分からは、押され始めています。

ようやく2点めが決まったのは、77分。右サイドでラーマン・ババから奪ったディアロがカットインから迷わず左足を振り抜き、コリーのつま先に当たったボールが右隅に突き刺さりました。1勝3分けで13位ながら、8位とは3ポイント差。ボデ・グリムト、プルゼニ、レンジャース、FCSBとラクな相手を残しており、ノックアウトラウンドにストレートインは射程圏内です。

先の対戦相手をチェックしても、注目ポイントが見出せないのも欧州の新たなフォーマットのデメリットですね…。強豪ひしめくCLはいいとしても、小さなクラブが多いELとECLは、今まで以上にテンションが上がりにくい大会と化しています。ノックアウトラウンドに入ればもっと楽しめると信じて、粛々と成り行きを追いかけるしかありません。(アマド・ディアロ 写真著作者/Ardfern)


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