2024.12.13 チャンピオンズリーグ2024-25チャンピオンズリーグ
停滞中のユーヴェに2-0完敗…ギュンドアンが語る「マンチェスター・シティが抱える深刻な問題」
「今、われわれが許している攻撃は、非常に危険なものばかりに感じられる。ときどき、不注意なデュエルがある。シンプルにプレイできず、複雑にしすぎてパスやリリースのタイミングを逃し、トランジションのたびにゴールを決められてしまう。カウンターアタックを許すと、50メートル、60メートルも追いかけなければならない。これは本来のわれわれのスタイルではない」
「ポゼッションを取ってボールをキープし、強く戦い続け、デュエルで何もできなくてもボールを失わない。そういうことができていない。明らかに自信がなく、メンタルの問題を抱えている。ボールを失ったり、デュエルに負けたりするとすぐに落ち込み、リズムを崩されてしまう。相手はさほど多くのことをせずとも、われわれに多大な影響を及ぼすことができる」
チャンピオンズリーグのユヴェントス戦で2-0の完敗を喫した後、「TNTスポーツ」のインタビューを受けたギュンドアンのコメントが当たっているとすると、マンチェスター・シティの復活はかなり先の話になりそうです。トリノでの最初の失点は53分。グヴァルディオルが縦に出したボールをカットされ、自陣に8人が引いたのに、2つのクロスで崩されてしまいました。
ボックス右に出たチコ・コンセイソンは、リコ・ルイスとグヴァルディオルにクロスのコースを切られ、サイドにいたサボーナからロカテッリと後ろに戻しました。クロスが上がった瞬間、ゴール前は4対3だったのですが、ベルナルド・シウヴァはボールウォッチャーとなっており、ルベン・ディアスは競るべき相手を見失っていました。
右足のバイシクルは、CBのガッティ。エデルソンが正面に飛んできたボールを前に弾き、グヴァルディオルが回収して事なきを得るはずでした。サイドにクリアするか、脇にいたカイル・ウォーカーにつなげばよかったのですが、右に出したパスは強く、トラップできなかったカイル・ウォーカーは足を止めてしまいました。
外にいたユルディズがキープし、われに返ったようにSBが間合いを詰めようとすると、ボールは既にファーに上がっていました。ポスト際に下がったグヴァルディオルは明らかに遅れており、背後に入ったヴラホヴィッチが頭で合わせると、エデルソンはうまく対応できませんでした。ファンブルしたGKがボールを掻き出した瞬間、ホームチームの先制を認める笛が鳴り響きました。
あらためてこのシーンを振り返ると、関与した延べ7人のうち、適切な判断をした選手がひとりもいなかったことに気づきます。ことごとく後手にまわり、無力だったマン・シティの最終ラインに対して、攻めていたユーヴェはCBが流れのままにゴール前に上がる余裕がありました。75分の致命的な失点はカウンター。ここでも曖昧な対応によって、傷が深まっています。
右サイドのジェレミー・ドクがドリブルをカットされてから、ハーフラインに上がったロカテッリにパスが通って3対3になるまで、5秒の猶予がありました。サイドでキープしたダニーロにカイル・ウォーカーが一気に詰めていれば、スローインとなって中盤は自陣に戻れたでしょう。ベテランSBはユルディズとダニーロに振り回され、フリーで出されてしまいました。
前方を見渡したロカテッリは、リコ・ルイスが間に合わない右に展開。ボックス右に持ち込んだウェアは、必死に追ったリコ・ルイスに最初のクロスを阻まれますが、こぼれ球を拾って上げた2本めがゴールエリアの手前に落下しました。ルベン・ディアスにヴラホヴィッチを見ろと指示したグヴァルディオルは、自らが対応すべきだったマッケナーの姿が見えていないようです。
ボールが出てから、慌てて中に走ってスライディングしても、遅すぎるというしかありません。ど真ん中に飛んだ右足のボレーはエデルソンの手を弾き、ネットを揺らしました。このときもカイル・ウォーカーとグヴァルディオルは無力で、クロスを足に当てたリコ・ルイス以外に仕事をしたといえる選手はいません。
ギュンドアンが指摘する「メンタルの問題」が感じられるのは、カウンターのスイッチが入った瞬間に思考停止状態に陥っているように見えるグヴァルディオルとカイル・ウォーカー。いずれも攻撃における貢献度が高く、これまでに積み上げた信頼もあるだけに、ミスを咎めて外すのが難しい選手ではあります。
クロスへの対応に定評があるルベン・ディアスも、ジャッジのスピードが鈍っているようです。プレミアリーグのゴールマウスをオルテガに奪われたエデルソンは、気持ちを切り替えて次に臨めるでしょうか。直近6試合で6ゴールしか決められず、1勝5分と停滞していたユーヴェに完敗という結果は、尾を引いてしまうかもしれません。
CLは2勝2分2敗で22位。パチンコならささやかに盛り上がる数字が並ぶマン・シティは、パルク・デ・プランスのパリ戦を落としたら、敗退ゾーンに転落してしまう可能性があります。年明けの決戦の前に行われる8試合で、最強といわれたスタイルを取り戻すことができるでしょうか。通常運転といえるのは、デブライネ、ドク、リコ・ルイスぐらいです。
週末のマンチェスターダービーは、リコ・ルイスがサスペンデッドで、アカンジ、ジョン・ストーンズ、ナタン・アケは復帰できないようです。最終ラインはルベン・ディアス、グヴァルディオル、カイル・ウォーカー、シンプソン=ピュゼーの一択か。カウンターが大好きなチームとの一戦は、悪いほうにぴったりはまってしまえば、完敗となってしまいそうですが…。
「ポゼッションを取ってボールをキープし、強く戦い続け、デュエルで何もできなくてもボールを失わない。そういうことができていない。明らかに自信がなく、メンタルの問題を抱えている。ボールを失ったり、デュエルに負けたりするとすぐに落ち込み、リズムを崩されてしまう。相手はさほど多くのことをせずとも、われわれに多大な影響を及ぼすことができる」
チャンピオンズリーグのユヴェントス戦で2-0の完敗を喫した後、「TNTスポーツ」のインタビューを受けたギュンドアンのコメントが当たっているとすると、マンチェスター・シティの復活はかなり先の話になりそうです。トリノでの最初の失点は53分。グヴァルディオルが縦に出したボールをカットされ、自陣に8人が引いたのに、2つのクロスで崩されてしまいました。
ボックス右に出たチコ・コンセイソンは、リコ・ルイスとグヴァルディオルにクロスのコースを切られ、サイドにいたサボーナからロカテッリと後ろに戻しました。クロスが上がった瞬間、ゴール前は4対3だったのですが、ベルナルド・シウヴァはボールウォッチャーとなっており、ルベン・ディアスは競るべき相手を見失っていました。
右足のバイシクルは、CBのガッティ。エデルソンが正面に飛んできたボールを前に弾き、グヴァルディオルが回収して事なきを得るはずでした。サイドにクリアするか、脇にいたカイル・ウォーカーにつなげばよかったのですが、右に出したパスは強く、トラップできなかったカイル・ウォーカーは足を止めてしまいました。
外にいたユルディズがキープし、われに返ったようにSBが間合いを詰めようとすると、ボールは既にファーに上がっていました。ポスト際に下がったグヴァルディオルは明らかに遅れており、背後に入ったヴラホヴィッチが頭で合わせると、エデルソンはうまく対応できませんでした。ファンブルしたGKがボールを掻き出した瞬間、ホームチームの先制を認める笛が鳴り響きました。
あらためてこのシーンを振り返ると、関与した延べ7人のうち、適切な判断をした選手がひとりもいなかったことに気づきます。ことごとく後手にまわり、無力だったマン・シティの最終ラインに対して、攻めていたユーヴェはCBが流れのままにゴール前に上がる余裕がありました。75分の致命的な失点はカウンター。ここでも曖昧な対応によって、傷が深まっています。
右サイドのジェレミー・ドクがドリブルをカットされてから、ハーフラインに上がったロカテッリにパスが通って3対3になるまで、5秒の猶予がありました。サイドでキープしたダニーロにカイル・ウォーカーが一気に詰めていれば、スローインとなって中盤は自陣に戻れたでしょう。ベテランSBはユルディズとダニーロに振り回され、フリーで出されてしまいました。
前方を見渡したロカテッリは、リコ・ルイスが間に合わない右に展開。ボックス右に持ち込んだウェアは、必死に追ったリコ・ルイスに最初のクロスを阻まれますが、こぼれ球を拾って上げた2本めがゴールエリアの手前に落下しました。ルベン・ディアスにヴラホヴィッチを見ろと指示したグヴァルディオルは、自らが対応すべきだったマッケナーの姿が見えていないようです。
ボールが出てから、慌てて中に走ってスライディングしても、遅すぎるというしかありません。ど真ん中に飛んだ右足のボレーはエデルソンの手を弾き、ネットを揺らしました。このときもカイル・ウォーカーとグヴァルディオルは無力で、クロスを足に当てたリコ・ルイス以外に仕事をしたといえる選手はいません。
ギュンドアンが指摘する「メンタルの問題」が感じられるのは、カウンターのスイッチが入った瞬間に思考停止状態に陥っているように見えるグヴァルディオルとカイル・ウォーカー。いずれも攻撃における貢献度が高く、これまでに積み上げた信頼もあるだけに、ミスを咎めて外すのが難しい選手ではあります。
クロスへの対応に定評があるルベン・ディアスも、ジャッジのスピードが鈍っているようです。プレミアリーグのゴールマウスをオルテガに奪われたエデルソンは、気持ちを切り替えて次に臨めるでしょうか。直近6試合で6ゴールしか決められず、1勝5分と停滞していたユーヴェに完敗という結果は、尾を引いてしまうかもしれません。
CLは2勝2分2敗で22位。パチンコならささやかに盛り上がる数字が並ぶマン・シティは、パルク・デ・プランスのパリ戦を落としたら、敗退ゾーンに転落してしまう可能性があります。年明けの決戦の前に行われる8試合で、最強といわれたスタイルを取り戻すことができるでしょうか。通常運転といえるのは、デブライネ、ドク、リコ・ルイスぐらいです。
週末のマンチェスターダービーは、リコ・ルイスがサスペンデッドで、アカンジ、ジョン・ストーンズ、ナタン・アケは復帰できないようです。最終ラインはルベン・ディアス、グヴァルディオル、カイル・ウォーカー、シンプソン=ピュゼーの一択か。カウンターが大好きなチームとの一戦は、悪いほうにぴったりはまってしまえば、完敗となってしまいそうですが…。
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