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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

いきなり失点、さらにCBが負傷…ムバッペにハットトリックを許したマン・シティ、必然の終焉。

コンディションが万全ではなかったハーランドはベンチスタートで、前線はマルムシュとサヴィーニョ。フォーデンは右サイドで、左にはギュンドアンとベルナルド・シウヴァの姿があります。チャンピオンズリーグプレーオフのセカンドレグ、レアル・マドリードVSマンチェスター・シティ。初戦を2-3で落としたペップのチームは、開始5分で絶望的な状況に追い込まれました

最後方にいたアセンシオが、ラインの裏に放り込んだのは3分。ルベン・ディアスは頭上を越され、ジョン・ストーンズを体で押さえたムバッペは、エデルソンを無力にするループシュートを選択しました。いきなり2点が必要となった2分後、パスを出したジョン・ストーンズがピッチに倒れ込み、立てなくなってしまいました。

痛めたのは左足のようです。自力でベンチに向かったCBに代わって、ナタン・アケが入ったのは8分。ノックアウトフェーズに進むために2点が必要となったマン・シティは、左右にパスをまわしてスペースを創ろうとしています。左でマルムシュのパスを受けたグヴァルディオルが、中に持って右足で打ったのは10分。チュアメニに当たった一撃は、前半の唯一のシュートでした。

プレスを嫌がり、足元、足元のアウェイチームは、CKからのきわどいシーンを何とかしのぎました。20分のバルベルドのミドルは、フォーデンの足に当たって左にアウト。29分にチュアメニのフィードでラインの裏に走ったムバッペは、右足の強烈なボレーをエデルソンにセーブされました。勝負を決する追加点は、33分でした。

右に流れて縦パスを受けたヴィニシウス・ジュニオールは、中央でロドリゴが空いているのを見てすかさずパス。ロドリゴとムバッペを同時にチェックという地獄のミッションを託されたフサノフは、11番に詰めた瞬間に股間を通されてしまいました。ムバッペを止めようとしたグヴァルディオルのスライディングはかわされ、ニアに蹴ったボールがネットを揺らしました。

前半のシュート数は7対1、オンターゲットは3対0。マン・シティが初めて枠内に打ったのは、相手のエースにハットトリックを許してからです。ボックスの右コーナーでキープしたムバッペが、フォーデンをかわして左足で丁寧にシュートを放つと、ボールはファーのサイドネットに吸い込まれました。フォーデンのロングシュートをクルトワがセーブしたのは、76分でした。

3-0の92分、中央からのFKを右に蹴ったのはマルムシュ。バーに当たったボールをプッシュしたニコ・ゴンザレスに笑顔はなく、サンティアゴ・ベルナベウのざわめきは変わりませんでした。2試合トータル6-3で、レアル・マドリードがラウンド16に進出。キックオフの前に勝負は付いていたと思わせる一戦でした。

マルムシュとニコ・ゴンザレスは、試合を重ねていけばよりフィットするはずです。不慣れな右サイドに配されたフサノフと、激しい上下動が必要となったグヴァルディオルは翻弄されてしまいました。ギュンドアンに、かつてのパフォーマンスを要求するのは難しいようです。中盤と最終ラインは、さらなるリニューアルが必要でしょう。

週末はエティハドに戻ってリヴァプール。そういえば、12月のアンフィールドでも前半のシュートは1本でした。昨シーズンの最強チームがクリアすべき最初の課題は、「ショッキングな敗戦の記憶とネガティヴなマインドを次のゲームに持ち込まないこと」なのかもしれません。そのうえで、序盤に失点しないこと。日曜日は、彼らのゲームへの入り方に注目したいと思います。


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