2025.03.05 チャンピオンズリーグ2024-25チャンピオンズリーグ
ラスト10分からオウンゴールとPK!アストン・ヴィラがクラブ・ブルッヘにアウェイで快勝!

セヴィージャとビジャレアルでヨーロッパリーグを4回制覇しているウナイ・エメリ監督は、ノックアウトラウンドの戦い方を熟知しており、FAカップでもウェストハム、トッテナム、カーディフを次々に下してベスト8に進出しました。準々決勝はプレストン・ノースエンドという最高の相手を引いており、1957年以来68年ぶりの戴冠が視界に入っています。
ザ・ビートルズが「Love Me Do」をリリースしたのは1962年、アポロ11号が月面着陸に成功したのは1969年。ウェンブリーでマンチェスター・ユナイテッドに2-1で競り勝ち、キャプテンのジョニー・ディクソンがトロフィーを天に掲げたとき15歳だったサポーターは、83歳で久々の栄誉を味わうことができるでしょうか。
最高の相手といえば、1981-82シーズン以来のビッグイヤーをめざすチャンピオンズリーグでも、リーグフェーズ突破の最下位だったクラブ・ブルッヘを引き当てています。ヤン・ブレイデル・スタディオンで開催された11月のリーグフェーズ4節では、ハンス・ファナケンにPKを決められて1‐0で惜敗。これから始まるラウンド16のアウェイゲームは、リベンジマッチです。
キックオフから慎重にパスをまわしていたヴィラが、ハーフラインを越えたところでFKを得たのは3分。ティーレマンスがボックス左に浮かすと、タイロン・ミングスと競ったオルドネスのクリアが中央に高く上がりました。落下点に走り込んだのは、レオン・ベイリー。左足の強烈なボレーが左隅に決まり、幸先いいスタートとなりました。
最前線はオリー・ワトキンス、2列めにラシュフォード、モーガン・ロジャース、レオン・ベイリー。1月に入団して以来、公式戦6試合4ゴールと絶好調のアセンシオは、勝負どころで登場するのでしょう。ラシュフォードがドリブルで中央に出たのは9分。レオン・ベイリーとのパス交換でボックス右に流れると、右足の鋭いシュートはGKミニョレが足でブロックしました。
ヴィラがアドバンテージを失ったのは12分。左サイドに出たヤシャリのロングフィードをツォリスがキープし、後ろから入ってきたデカイペルの足元に転がしました。左足のダイレクトショットは、エミ・マルティネスのグローブの先を抜けてファーのサイドネットへ。ヤン・ブレイデルのサポーターは、チャントのボリュームを上げています。
パウ・トーレスがベンチに戻ってきたばかりで、タイロン・ミングスとコンサがビルドアップの軸となるヴィラは、セーフティ重視で戦っているように見えます。31分のデカイペルのクロスが右に流れ、トラップしたタルビが右足を振り抜くと、エミ・マルティネスが左に弾き出すビッグセーブ。前半のヴィラは9番のシュートの後、チャンスを創れずハーフタイムを迎えました。
後半もクラブ・ブルッヘのペース。エメリ監督が勝負のカードを切ったのは、64分でした。ラッシュフォード、ディザシ、レオン・ベイリー、マッギンに代えてアセンシオ、マッティ・キャッシュ、ブバカル・カマラ、ジェイコブ・ラムジー。69分のツォリスのクロスに、フリーで合わせたファナケンのヘッドが決まっていれば、厳しい結果で終わっていたでしょう。
さらに74分、ゴールに背を向けてパスを受けたファナケンが、右足アウトで絶妙なスルーパス。ボックス左に抜け出したツォリスは、左足の決定的なシュートをコントロールできず、ボールは左に逸れていきました。決勝ゴールは84分。ジェイコブ・ラムジー、ブバカル・カマラ、マッティ・キャッシュと右につながり、SBがクロスを入れると…。
オリー・ワトキンスの前に出たメヘレがクリアして終わりかと思いきや、左足でタッチしたボールがニアに飛び込んでしまいました。1-2となった86分、左からのディーニュのクロスがファーに流れると、ツォリスのトラップを狙ったマティ・キャッシュが左足を引っかけられて転倒しています。ジャッジはPK。左隅に決めたアセンシオは、移籍してから5ゴールめです。
劣勢の時間が長かったアストン・ヴィラが、オウンゴールとPKで1-3のアウェイ勝利。ヴィラパークでのセカンドレグを、1失点以内で終えれば文句なしです。首尾よく勝ち抜いて準々決勝に進出すれば、リヴァプールVSパリ・サンジェルマンの勝者と戦うことになります。冬の補強でパワーアップした古豪は、どこまでタイトルに迫れるでしょうか。次戦も楽しみです。
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