2025.03.07 チャンピオンズリーグ2024-25チャンピオンズリーグ
欧州速報!マン・ユナイテッドは何とかドロー、スパーズは低調、チェルシーは順当勝ち!

マンチェスター・シティとのホームゲームを0‐1で落とした後、中7日。休養充分だったはずのスパーズは、序盤からサイドの攻防で劣勢でした。AZの最初の決定機は11分。右サイドからのアーリークロスをボックス左手前で受けたポクが、ベンタンクールとジェド・スペンスを一気に抜いて、ヴィカーリオと1対1。左足のシュートがファーに流れるミスキックで助かりました。
決勝ゴールをプレゼントしたのは18分。左からのCKをコープマイネルスがファーに送り、パロットが左足で合わせると、中央でクリアしようとしたベリヴァルのキックが後方に逸れ、ジェド・スペンスの頭をかすめてサイドネットに落ちてしまいました。アルクマールのAFASスタディオンに足を運んだスパーズサポーターは、オウンゴールを見ただけで帰路に着くことになりました。
いや、低調だったチームのなかでも、ビッグセーブを連発したヴィカーリオは称えられるべきでしょう。31分のカウンターで縦パスから抜け出したパロットとの1対1はシュートを体に当て、43分の混戦ではデンソ・カシウスが至近距離からプッシュしたボールをブロックしています。54分にポクが左からニアに放ったダイレクトショットも、簡単なセービングではありません。
敗因は低調な攻撃で、88分までオンターゲットはゼロ。オドベールが記録した「枠内1本」は、クロスがGKの正面にいってしまっただけでしょう。トッテナム・ホットスパー・スタジアムでのセカンドレグは、途中出場のソランケや、ベンチで戦況を見届けたファン・デ・フェン&ロメロが先発に戻るのでしょうか。2点差以上で勝てば、不甲斐ない初戦はなかったことになります。
レアル・ソシエダの本拠地アノエタに乗り込んだマンチェスター・ユナイテッドは、リサンドロ・マルティネス、マグワイア、メイヌー、ウガルテ、アマド・ディアロを欠く苦しい布陣。1-1のドローは悪くない結果といえるでしょう。前半の決定機は37分。シュート以外は好調のガルナチョがボックス右のダロトに流すと、きれいなグラウンダーが中央に転がりました。
ブルーノ・フェルナンデスの左足のダイレクトショットは、GKレミロが右に反応してビッグセーブ。こぼれ球を拾ったドルグがザークツィーの足元に折り返すと、右足の一撃はブロックされてしまいました。ハーフタイムは0‐0。57分の先制ゴールを生んだのは、右サイドからカットインしたガルナチョでした。
ボックス手前でグラウンダーをもらったのはザークツィー。直接叩いた右足のフィニッシュは、トゥリエンテスの股間を意図的に狙ったのでしょう。ホームチームが追いついたのは67分、左からCKを蹴ったのは久保建英。ハマーズにいたナイフ・アゲールと競ったブルーノ・フェルナンデスは、振り上げた左手がボールに触れており、オンフィールドレビューの結果はPKです。
オヤルサバルは左に蹴り、オナナは逆に飛んで同点。ラスト20分は劣勢だったマンチェスター・ユナイテッドは、オナナのファインセーブもあり、追加点を許さずタイムアップを迎えました。今やオールド・トラフォードは「逆に不安」ですが、ラ・リーガで6位以内をめざすレアル・ソシエダに対して、こちらはELがすべてです。
苦しんだEL組に対して、カンファレンスリーグの本命チェルシーは、コペンハーゲンに1-2で勝利。後半開始直後に、左サイドからスプリントしたククレジャがニアに流すと、リース・ジェームズがダイレクトで打ったミドルシュートが左隅に決まりました。追加点は65分。敵陣左サイドでククレジャが奪取し、エンクンクがボックスに出すと、タイリック・ジョージはフリーです。
ニアに入ってきたエンソ・フェルナンデスが折り返しを右足インサイドで合わせると、ボールは右のサイドネットへ。79分のFKからガブリエウ・ペレイラにヘッドで決められた後はシュートを許さず、主力の出場時間をセーブしながら勝ち切りました。ファイナルまで欧州5大リーグのクラブと戦わないチェルシーは、プレミアリーグに集中しながらヴロツワフをめざせるでしょう。
週末のプレミアリーグをはさんで、セカンドレグ。アーセナルとチェルシーは当確、アストン・ヴィラは有望、リヴァプールは激戦必至、マンチェスター・ユナイテッドとスパーズはやや不安といったところでしょうか。八方美人のプレミアリーグマニアとしては、全チーム(いや、マン・シティを除く)がベスト8をめざせる現状は、超ハイテンションです。
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