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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アルテタ監督は本気で勝とうとしていたのか?主力を続々投入のアーセナル、トータル9-3で8強進出!

リヴァプールがパリに敗れたことより、アンフィールドでノーゴールだったことのほうが驚きでした。一方的に攻められたファーストレグを制したとき、ホームでドローならクリアできると思ったのですが、前半の決定機を活かせず、後半はサブの選手が機能せず、延長戦は足が止まってしまいました。

パリと戦うのはアストン・ヴィラか、クラブ・ブルッヘか。7発圧勝で8強当確のアーセナルは、どちらのマドリードと当たるのか。チャンピオンズリーグのラウンド16のセカンドレグは、残り4試合となりました。まずは、安心して見ていられるアーセナルからレポートしましょう。ホームゲームの最初の興味は、先発メンバーの顔ぶれです。

GKラヤ、DFベン・ホワイト、キヴィオル、ガブリエウ、ルイス=スケリー。ネトとセットフォードのベンチスタート以外は、納得です。中盤はジョルジーニョ、ジンチェンコとデクラン・ライス。今季プレミアリーグで先発2試合のジンチェンコは、中盤でどんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。

フロントスリーはスターリング、ミケル・メリノと…ティアニー?ネイサン・バトラー=オイェデジを楽しみにしていたプレミアリーグマニア(決してグーナーではありません)としては、未来への期待が膨らまないターンオーバーは残念です。右のウインガーはシーズン終了後にチェルシーに戻り、左はセルティックに復帰するはずで、成功しても今季限りのCプランでしょう。

アーセナルの先制は開始6分。右サイドでスターリングが競り合いに勝ち、内側にいたジンチェンコにつなぐと、カットインから放った鋭いミドルが左隅に突き刺さりました。サカが戻ってきたのかと思わせる鮮烈な一撃。「彼の右サイド起用は、今後のオプションのひとつになりえるかもしれない」とテンションが上がったのですが、この1発で判断するのは時期尚早でしょう。

2試合通算で1-8となり、敗退濃厚のPSVは、爪痕を残して帰国したいようです。18分にキヴィオルの無謀なクリアを拾ったバカヨコのミドルシュートは、クロスバーをかすめてゴール裏へ。同点ゴールは、この直後でした。左から上がったテイルに縦パスを通したのは、ババディ。アーセナルの中央の守備がこれほど穴を開けるのを見るのは、久しぶりです。

ペリシッチに着いていたガブリエウがテイルに寄ったため、スパーズにいた36歳のベテランは完全にフリー。ルイス=スケリーのフォローは間に合わず、左足で浮かしたシュートが右隅に決まりました。ガナーズの勝ち越しのチャンスが到来したのは30分。左のデクラン・ライスが前線のミケル・メリノに高速パスを通すと、ヒールで流したボールがボックス左に転がりました。

詰めたルイス=スケリーのシュートは飛び出したGKベニテスに当たってコースが変わり、ポストにヒット。37分に右からドリブルを始めたスターリングは、ドリウィシとマラシアを次々にかわし、ゴールライン際から完璧なクロスを入れました。中央に走り込んだデクラン・ライスのヘッドはセオリー通りの叩きつけるボールで、ベニテスは足元を抜かれました。

2-1となった43分、CKのクリアからジンチェンコがきれいな縦パスを敵陣に走らせ、自陣からスプリントしたスターリングが最終ラインの裏へ。左に流れてベニテスと1対1になったのですが、左足のシュートはブロックされてしまいました。アルテタ監督はハーフタイムに動くと見ていたのですが、最初の交代カードは64分になってからでした。

デクラン・ライスとミケル・メリノに代わって、カラフィオーリとトロサール。もしかしてあの人は、マジで勝とうとしているのでしょうか。トロサールからティアニー、ルイス=スケリー、カラフィオーリとダイレクトでつながった64分の決定機は、ボックス左に抜けたカラフィオーリの強烈なシュートを、ベニテスが正面でセーブしています。

PSVの同点ゴールは70分、センターサークルでジョルジーニョが奪われ、ババディのスルーパスで裏に出たドリウィシがラヤの頭上を越えるループシュート。アーセナルの最後の交代カードは79分でした。ティアニー、ジンチェンコ、ベン・ホワイトが下がり、ウーデゴーア、ティンバー、マルティネッリ。やはりあの人は、マジで勝とうとしているのでしょうか…。

2‐2の91分、中央からドリブルで突っ込んだスターリングが前にいたウーデゴーアに預けると、ヒールでのリターンがゴール前へ。ベニテスと向き合ったスターリングは体勢を崩してしまい、左足のシュートはGKに当たって左のポストの外を抜けていきました。2試合トータル9対3で悠々と勝ち切ったアーセナルは、PK戦を制したレアル・マドリードと戦うことになっています。

チェルシー戦の前に、主力の出場時間を抑えられてよかったと思いつつ、若いタレントたちのパフォーマンスを見られなかったのは残念です。とはいえ、「スターリングが残留するチャンスはゼロではなく、これからも結果を出してほしいから、ちゃんと機会を与える」ということであれば、その考え方を否定するわけではありません。

プレミアリーグとチャンピオンズリーグの2冠の可能性が残されている間は、両立するためのマネジメントを貫こうとするのでしょう。自分に言い聞かせているような表現になってしまいました。この話は、終わりにしましょう。グーナーのみなさん、ベスト8進出おめでとうございます!レアル・マドリードとガチンコ勝負というCLの醍醐味を、存分に堪能してください。


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