2025.05.02 チャンピオンズリーグ2024-25チャンピオンズリーグ
マグワイアがサイドを突破してクロス…!マンチェスター・ユナイテッドが堅守ビルバオに3発快勝!

GKオナナ、3バックはレニー・ヨロ、マグワイア、リンデロフ。中盤センターはカゼミーロとウガルテ、WBはマズラウィとドルグ。2列めはブルーノ・フェルナンデスとガルナチョで、最前線はホイルンドです。ラ・リーガで最少の26失点のチームに先制されると、苦しい展開になるでしょう。キックオフから主導権を握っているのは、サポーターの後押しを受けたビルバオです。
序盤のアタックをしのいだマンチェスター・ユナイテッドが、最初にチャンスをつかんだのは5分。右からスルーパスで抜け出したガルナチョのゴールシーンは、オフサイドです。7分にウガルテがイニゴ・ルイスにトラップミスを突かれ、右からドリブルでカットインしたサナディからベレンゲルにラストパスが通りますが、左足のシュートはオナナが右に飛んでセーブしました。
ショートコーナーからクロスが上がり、35歳のユーリが頭で合わせると、ボールは右のポストの外を抜けていきました。自陣でカゼミーロが止められたのは11分。ベレンゲルの速いクロスに飛び込んだイニャキ・ウィリアムズのヘッドは、バーを越えていきました。リンデロフがニコ・ウィリアムズに奪われた17分のピンチは、ラストパスをカゼミーロがクリアしています。
19分のビルバオの決定機は、右に出たロングボールを追ったイニャキ・ウィリアムズのグラウンダーが危険なボールでした。リンデロフがカットしたボールが転がり、フリーのベレンゲルが右足を振り抜くと、これもリンデロフが足に当てて難を逃れました。押されているアウェイチームは、ガルナチョのドリブル以外に武器がありません。
プレスをかけられると、ずるずる下がる3バック。強引な縦パスを簡単にカットされ、サイドアタックを喰らうシーンが続いています。30分の左からのFKをクリアされ、こぼれ球を拾ったガルナチョが右に出すと、サイドでハウレギサルをかわしたのは何とマグワイア!鋭いクロスを入れたCBも、ニアで反応したウガルテも、いつもはこんなところにはいない選手です。
25番のヘッドがファーに流れると、待ち構えていたカゼミーロが頭でプッシュしました。まさかの0‐1、ざわめくサン・マメス。32分にホイルンドがカウンターを仕掛けると、右にいたガルナチョが外のマズラウィ―に預け、速いグラウンダーがゴール前に入りました。ヴィヴィアンに引っ張られたホイルンドが転倒。ジャッジはPKのみならず、決定機を阻止したDFは1発レッドです。
ブルーノ・フェルナンデスが冷静に右に転がし、想定外の0‐2。カゼミーロのミスタッチがニコ・ウィリアムズに渡った39分の決定機は、右足のコントロールショットをマグワイアがブロックしました。バルベルデ監督は42分にベレンゲルとデ・マルケスを諦め、パレデスとゴロサベルを投入という苦しい策を強いられています。

サン・マメスの大ブーイングは、レフェリーに向かっているのでしょう。後半もアウェイチームのペース。52分にブルーノとのワンツーでドルグが左サイドを突破すると、ガルナチョに打たせようとした速いグラウンダーはゴール前を横切りました。10人のチームは全員自陣にこもり、4点めを回避という苦しいミッションを達成しようとしています。
サナディに腕をまわして止めたマグワイアと、ブルーノに体をぶつけて倒したサナディは、いずれもレッドをもらわずに済んだようです。アウェイチームのスローなビルドアップにブーイング。ボールを奪えない時間が続くと、チームを鼓舞するチャントは続かなくなります。63分にマズラウィの落としを直接叩いたカゼミーロのシュートは、アギレサバラが上に弾き出しました。
右からのCKにニアで合わせたカゼミーロのヘッドは、右のポストにヒット。65分にマグワイアとウガルテが下がり、ピッチに送り出されたのはデ・リフトとメイソン・マウントです。74分には、マズラウィに代わってルーク・ショー。80分にボックス手前で奪ったブルーノが、ホイルンドとのパス交換から放ったコントロールショットは、左に反応したGKがセーブしました。
83分に左サイドから上がったのはルーク・ショー。グラウンダーにニアで反応したガルナチョは、GKの正面に打ってしまいました。84分にドルグとガルナチョがお役御免となり、アマド・ディアロとメイヌー。2月に足首を痛めたアマド・ディアロは、シーズンアウトと報じられていたのですが、ファイナル進出となれば先発メンバーに名を連ねるかもしれません。
後半はシュートゼロだったビルバオは、92分のクロスに飛び込んだパレデスがヘディングを打ち上げ、95分のジャロのFKはオナナがキャッチしました。マンチェスター・ユナイテッド、0-3快勝。15年前なら勝ち抜け当確といえたのですが、プレミアリーグのホームゲームで0-3の完敗が3回もある今シーズンは、慎重な姿勢を崩さないほうがよさそうです。
最高のクロスをニアに送ったマグワイア、ファーでフリーになっていたカゼミーロ、PKと巧みな抜け出しで勝負を決めたブルーノ・フェルナンデス。3人のベテランのパフォーマンスが、堅守を誇るバスクのクラブを打ち砕く原動力となりました。15分までボールロストを連発していたウガルテも、2アシストを称えられるべきでしょう。
レッドカードは望外のインセンティブでしたが、ホイルンドがあそこに走り込んだことは、今後につながる収穫のひとつです。デュエルで10勝2敗のカゼミーロと5勝2敗のウガルテは、オールド・トラフォードと2度めのサン・マメスでも、勝利を手繰り寄せるコンビになってくれるのではないかと期待が膨らんでいます。アモリム就任以来のベストマッチ。あと2つ、何とか…!
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