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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグでは歴史的貧攻、ELでは得点力No.1!マンチェスター・ユナイテッドの謎に迫る…!

「アスレティック」のマーク・クリッチリー記者によると、UEFAカップとELのノックアウトラウンドでアウェイのファーストレグを3点差以上で勝ったのは133チームで、そのすべてが次のラウンドに進出しているそうです。マンチェスター・ユナイテッドが134番めになるのか、歴史を変える最初のチームになるのかはわかりませんが、絶対的有利であることは間違いありません。

いや、フラットに現状を見ると、マンチェスター・ユナイテッドはヨーロッパリーグ制覇の大本命です。ここからは、ルーベン・アモリムのチームが欧州のステージで優勝候補の筆頭とされる理由を挙げていきます。最大の理由は、3つの大会で唯一の無敗を継続していることです。セミファイナルのファーストレグを終えて8勝5分。オールド・トラフォードでは5連勝中です。

2つめは、大会No.1の攻撃力です。いやいや、落ち着いてください。静かに。ここは笑うところではありません。プレミアリーグの34試合で39ゴールしか決めていないチームは、ヨーロッパリーグでは13試合で31ゴールを積み上げており、29ゴールのオリンピック・リヨンを抑えてTOPに立っています。プレミアリーグでは1試合あたり1.15ゴールですが、ELでは2.38に爆増します。

国内リーグと欧州で、これほど違うのはなぜでしょうか。おそらく、大陸のライバルに研究されないよう、プレミアリーグでは決められないふりをしているのでしょう。ゴール前に走り込めば決められるシーンで動かないホイルンドや、インサイドで丁寧に蹴ればいいだけのチャンスで打ち上げるガルナチョのプレイは、「決定力不足を装っている」のひとことで説明できます。

用意周到なアモリムは、ELで5ゴールのホイルンド以外にも、国内ではヘタクソに見える演技を強要しているようです。ダロトとメイヌーはプレミアリーグでノーゴールですが、こちらの大会では3ゴールと2ゴール。ガルナチョとウガルテはELで4アシストを記録し、ランキングの4位に並んでいるのですが、国内リーグでは2人合わせて2アシストに留まっています。

リーグで33試合8ゴール9アシストのブルーノ・フェルナンデスは、12試合7ゴール3アシストで得点王ランキングのTOP。プレミアリーグ34試合の1/3以上となる13試合をノーゴールで終えているチームが、ヨーロッパリーグで全試合ゴールという不可解な現象は、組織ぐるみの壮大なフェイクだったようです。

リヨン戦の最終盤からアスレティック・ビルバオ戦の前半にかけて、52分で6ゴール。これを38試合に換算すると、シーズントータルで395ゴールというとてつもない数字になります。一連のゴールラッシュに事件性を感じるという方は、リヨン戦の延長後半から3ゴールを生み出し、サン・マメスでも2ゴールに絡んだカゼミーロに疑惑の目を向けるべきです。

テン・ハフの下で出番を減らしていたブラジル人は、ビッグ6との直接対決で能力を隠蔽しきれなかったようです。1-1のアーセナル戦はデュエル12勝でタックル成功4回、スコアレスドローのマンチェスターダービーではデュエル13勝とタックル7戦全勝。直近のEL2試合では5ゴールに関与しただけでなく、デュエル18勝という数字を残しています。彼こそが、黒幕でしょう。

マンチェスター・ユナイテッドが豹変するのは、ゴールに絡む数字だけではありません。プレミアリーグのパス成功率は84.2%で10位ですが、ELの86.2%は1位。リーグで6位のポゼッション53.2%は、欧州では56.9%でこちらも1位です。丹念な捜査によって、プレミアリーグをおとりに使ってELのトロフィーを強奪するという事件の全貌が見えつつあり、喜ばしい限りです。

5月21日のサン・マメスは、ELで猛威を振るう強盗団が一網打尽にされる舞台となるのか。あるいは「ELでは最強、プレミアリーグでは限りなく底辺」というアモリムのトリッキーな策略が成就するのか。調子に乗ってこんな記事を書いてしまいましたが、スパーズに逮捕されたというニュースが流れてもいじめないでください。スペインでの快勝があまりにもうれしかったのです。


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“プレミアリーグでは歴史的貧攻、ELでは得点力No.1!マンチェスター・ユナイテッドの謎に迫る…!” への2件のフィードバック

  1. アイク より:

    そ、そういうことだったのかアモリム…!色んな意味で、とんでもない策士ですね笑

    新しいスタイルを確立されましたね、声出して笑いました笑

    • makoto より:

      アイクさん>
      いつもありがとうございます!叱られるかと思った記事だったので、コメントが身に沁みます。
      これからも精進いたします!

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