2025.05.29 チャンピオンズリーグ2024-25チャンピオンズリーグ
怒涛の4発でカンファレンスリーグを制覇!CL復帰のチェルシーは大量の売却と補強を敢行するのか?

ポーランドのヴロツワフで開催されたカンファレンスリーグのファイナルは、60分を過ぎても1-0でベティスがリード。パリにホームで敗れたアーセナルや、自陣にこもったスパーズを崩せなかったマンチェスター・ユナイテッドを思い出させる展開でした。スタンドの空気を変えたのは、2月以降の公式戦で20戦1ゴールと失速したコール・パルマー。2本のクロスは完璧でした。
ドリブルで右サイドに流れたのは65分。ヘスス・ロドリゲスをかわして中央に浮かしたボールは、バルトラとサバリの間に入ったエンソ・フェルナンデスにピタリと合いました。左隅に落としたヘッダーに、GKアドリアンは触るのが精一杯。追いついたチェルシーは、5分後にあっさり逆転しました。ノニ・マドゥエケの縦パスを受けた20番は、後方に戻す素振りを見せています。
そこから左のスパイクの裏でボールを引き、反転して縦に出ると、ヘスス・ロドリゲスはまたも無力でした。右足のクロスを胸で押し込んだのは、ニコラス・ジャクソン。年末から5ヵ月ノーゴールと苦しい時間を過ごしたストライカーは、欧州では準決勝からの3試合で3発めです。今季のチェルシーが、カンファレンスリーグでリードしてからイーブンに戻されたのは1回だけです。
ベティスのサポーターの軽快なチャントは同点ゴールで止まり、2-1となってからはプレミアリーグでよく聞く唸るような声がスタジアムを支配しています。勝負が決したのは83分。ドリブルで中央に持ち込んだデューズバリー=ホールがボックス左のサンチョにラストパスを通すと、切り返しからの鋭いシュートが右のサイドネットに突き刺さりました。
入団して半年で戦力外となったデューズバリー=ホールは、カンファレンスリーグでは13試合4ゴール3アシスト。繊細なタッチのドリブルとパスで左サイドを制圧したウインガーの一撃は、チェルシー残留をアピールするプレゼン資料になったのでしょうか。91分にボックスの入り口からミドルを叩き込んだのは、ブルーズのシーズンMVPに輝いたモイセス・カイセドでした。
プレミアリーグを4位で終えた直後のゲームでテンションをキープするのは、難しかったでしょう。強すぎて場違いだったクラブは、対戦したすべての相手から2ゴール以上をゲットし、11勝1敗で駆け抜けました。CLに復帰する来季は、今日のメンバーと新戦力が軸になるのでしょう。マレスカ監督のスカッドは、15人が売却かローンでチームを離れる可能性ありといわれています。
放出候補と目されているのは、ロベルト・サンチェス、ケパ・アリサバラガ、ディサシ、レナト・ヴェイガ、チルウェル、ウゴチェク、デューズバリー=ホール、ジョアン・フェリックス、エンクンク、スターリング、アルマンド・ブロヤ、デヴィッド・ワシントン。サンチョの去就は不透明で、バディアシルとノニ・マドゥケも、いい話があれば売却となるかもしれません。
ターゲットとして名前が挙がっているのは、ギョケレス、リアム・デラップ、オシムヘン、エキティケ、ジョアン・ペドロ、ロドリゴ、ガルナチョ、ニコ・ウィリアムズ、ギッテンス、バルコ、ジョエル・ハト、トラフォード、鈴木彩艶。ストライカー、ウインガー、レフトバック、GKは必須といわれています。
本気で勝ちにいくであろうクラブワールドカップは、現有戦力の見極めの場にもなるのでしょうか。トランスファーマーケットで出遅れそうなクラブが、大会を終えてからどんな立ち回りを見せるのかに興味があります。今日はこのへんで…いや、ひとつ大事なことをいうのを忘れていました。チェルシーのサポーターのみなさん、欧州制覇おめでとうございます!
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