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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

いきなりサラー、最後はファン・ダイク!リヴァプールがアトレティコ・マドリードに劇的勝利!

リヴァプールはアンフィールドでアトレティコ・マドリード、チェルシーはアリアンツ・アレナでバイエルン。2025-26シーズンのチャンピオンズリーグは、初戦からビッグマッチ連発です。木曜日にはマンチェスター・シティVSナポリ、ニューカッスルVSバルセロナ。ELのベティスVSノッティンガム・フォレストと、アストン・ヴィラVSボローニャを見逃しそうな大渋滞です。

ディナモ・キーウと戦うカンファレンスリーグのクリスタル・パレスも忘れてはいけません。最大で1日4試合となると、すべてをがっつりレポートしている間に週末のプレミアリーグが終わってしまいそうです。本日はリヴァプールを堪能しながらチェルシーをチェックして、明日はマグパイズがバルサを撃破する瞬間をリアルタイムで目撃することとしましょう。

さた、ここからはアンフィールドです。アルネ・スロット監督が、ようやくベストといえるメンバーを揃えてきました。GKアリソン、DFフリンポン、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン、2センターにフラーフェンベルフとショボスライ、2列めはサラー、ヴィルツ、ガクポ。最前線には、今シーズンの最初のゲームとなるアレクサンデル・イサクが入っています。

マック・アリスターは、週末のマージーサイドダービーで先発するのでしょうか。エキティケは後半の早い時間に呼ばれるはずで、遠藤航、ブラッドリー、ケルケズの出番があるかどうかは展開次第です。キックオフからリヴァプールが主導権を握り、アトレティコ・マドリードは自陣で応戦。4分に右からFKを蹴ったのはサラーでした。

壁の外を狙ったキックはまっすぐいけばアウトでしたが、ロバートソンのかかとに当たってコースが変わり、右に転がったボールにオブラクは反応できず。さらに6分、フラーフェンベルフに預けたサラーがボックス右でリターンをもらい、コナー・ギャラガーとハビ・ガランをまとめてかわしてゴール左に流し込みました。

あっという間に2-0。反撃したいアウェイチームは4枚のプレスに苦しみ、自陣でのロストが目立っています。13分に単独突破を図ったニコ・ゴンザレスは、ファン・ダイクにつぶされました。17分に右から打ったラスパドーリのミドルは、ニアに動いたアリソンがキャッチ。プレスをかけず、前線の選手を包むように守る青いシャツは、速攻狙いに徹しているようです。

21分にハビ・ガランをかわしてカットインしたサラーは、左隅を狙ったシュートが惜しくもポストの外。徐々にサイドアタックが機能し始めたアトレティコ・マドリードですが、クロスが味方に通りません。31分に敵陣左で奪ったイサクは、パスを出した直後にル・ノルマンに削られて転倒。2対2のチャンスで左からゴールに迫ったサラーは、オブラクの正面に打ってしまいました。

39分、バリオスのパスを左でインターセプトしたフラーフェンベルフがヴィルツにパス。高速のラストパスを最前線で受けたイサクは、コントロールショットを右に外しました。直後、ファン・ダイクのクリアがボックス右に上がり、落下点に入ったサラーのボレーはGKの正面。左のヴィルツがイサクにパスを通した42分のチャンスは、ニアへの一撃をオブラクが読んでいました

42分の決定機は、ドリブルで仕掛けたヴィルツとイサクのポストプレー。9番が絶妙なタイミングでゴール前に転がすと、オブラクをかわしたヴィルツはボールを足元に収められず、ハビ・ガランにクリアされました。追加タイム3分、右から上がったラスパドーリが脇にいたマルコス・ジョレンテにラストパス。必死のトーキックがコナテの股間を抜け、ネットを揺らしました。

前半のポゼッションは49%対51%、シュートは10対5、オンターゲットは5対2。開始早々に往復ビンタを喰らい、終盤も猛攻に振り回されながらも1点差でハーフタイムは、さすがシメオネのチームです。後半の立ち上がりはリヴァプールペースだったのですが、徐々にアトレティコ・マドリードがサイドを制圧し始めています。

52分、ラスパドーリが角度のないところから放った強烈なシュートは、アリソンがセーブ。スロット監督は、56分という早い時間に3枚代えを敢行しました。イサク、ガクポ、フリンポンを下げ、エキティケ、マック・アリスター、ブラッドリー。ラストパスが微妙に合わないシーンが多かったヴィルツは、左サイドにまわったようです。

65分、自陣ボックスからカウンターを発動させたのはヴィルツ。ショボスライから左のエキティケにつながり、ダイレクトのリターンをショボスライがトラップした瞬間は3対1でした。8番と並走していたヴィルツが右から上がったサラーにラストパスを転がすと、オブラクの前で打った左足シュートは右のポストを叩いて逆サイドに飛んでいきました。

72分のカウンターも、ヴィルツからショボスライ。スルーパスを追ったサラーがボックス右でキープし、左足アウトにかけたクロスはエキティケにぴったりでした。しかしヘッドはうまく当たらず、拾ったヴィルツも打てず。74分にヴィルツと代わったのは、17歳のエングモアです。バリオスのシュートがコナテに当たったのは81分。落下点にいたのはマルコス・ジョレンテでした。

右足のボレーはマック・アリスターの足にヒットして跳ね上がり、アリソンの指先を越えてネットへ。2-2で終わらせたくないリヴァプールは、猛攻スタートです。85分のCKをフリーで叩いたコナテのヘッドはミスタッチ。87分にロバートソンが下がり、ケルケズが左サイドに入っています。89分の右からのCKにニアのケルケズが触ると、ボールは左ポストの外を抜けていきました。

CKから惜しいシーンが続いていた92分、右から蹴ったのはショボスライ。ル・ノルマンと競ったファン・ダイクのヘッダーは完璧で、右隅に突き刺さった瞬間、アンフィールドに爆音が響き渡りました。最後のセルロートのヘッドが決まっていたら、直前にフリーのフィニッシュを打ち上げたエキティケが話題になっていたでしょう。

シュート数は20対10、オンターゲット6対4。苦しみながらも最後の猛攻を実らせたリヴァプールが、3-2で勝ち切りました。開幕から公式戦5連勝ですが、決勝ゴールはすべて80分以降で、3試合は追加タイムの劇的ゴールです。イサクとヴィルツがはまる前に何回か叩いておかないと、タイトルを全部持っていかれてしまうかもしれません。

チームとしては、停滞していたサラーの1ゴール1アシストと、ゴールもアシストもないのが不思議なヴィルツのプレイが最大の収穫でしょう。私のMVPは、驚愕の運動量で攻守ともに奮闘したショボスライです。現有戦力の弱点を嘆くばかりのどこぞの監督に見せてやりたい…すみません。またも熱くなってしまいました。レッズサポーターのみなさん、素晴らしい勝利でしたね!


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