2025.09.20 チャンピオンズリーグ2025-26チャンピオンズリーグ
ナポリ戦で超絶ゴール&アシスト!絶好調のドク&フォーデンはアルテタの堅陣を崩せるのか?

ディ・ロレンツォの外にまわったハーランドが足を引っかけられ、転倒。レフェリーのフェリックス・ツヴァイヤーがファールはないと手を振ると、ストライカーはカードをかざすジェスチャーでアピールしています。VARの提言でゲームはストップ。オンフィールドレビューとなれば、フルバックが伸ばした足に触れたのはボールではなくハーランドだったことが明確になります。
チェックにはさほど時間がかからず、決定機阻止で1発レッド。ザンボ・アンギッサ、デブライネ、マクトミネイと中盤にプレミアリーグ経験者を揃えていたアントニオ・コンテ監督は、5月までエティハドの英雄だったプレーメイカーを26分で下げるという苦い選択を強いられました。ここからのシュート数は19対0。スコアは2-0ながら、ナポリは惨敗と記すべきでしょう。
プレミアリーグの開幕戦でウルヴスを0‐4で下したマンチェスター・シティは、スパーズとブライトンに連敗し、厳しい状況に追い込まれました。早々に優勝争いから脱落するかと思いきや、マンチェスターダービーは3-0で完勝。チャンピオンズリーグの初戦も、17分のCKで競り勝ったベウケマのヘッドをドンナルンマが弾いたシーン以外に、ピンチはありませんでした。
連敗からの巻き返しのキーマンとして、3人を挙げたいと思います。完全復活の予感漂うフィル・フォーデン、突破力と流動性でビッグチャンスを生み出すジェレミー・ドク、右サイドに安定をもたらしたアブドゥコディル・フサノフ。ナポリ戦でディ・ロレンツォをドレッシングルームに送り込んだフォーデンは、56分の先制ゴールの素晴らしいアシストも印象的です。
ペナルティアークに入ってロドリの縦パスを呼び込むと、左足のつま先で軽く浮かして前にいたハーランドの頭に合わせました。コンマ数秒の判断で、GKミリンコヴィッチ==サヴィッチが触れないコースに浮かしたエースも見事。中央に流れてきた47番を自由にしたらどうなるかは、マンチェスターダービーでブルーノ・フェルナンデスが実演してくれています。
マン・ユナイテッド戦で2アシストのジェレミー・ドクは、ナポリ戦でも右サイドやセンターにポジションを移し、ロドリやレインダースの選択肢を増やそうとしていました。圧巻だったのは、65分の追加点。ロドリ、ニコ・オライリー、レインダースとパスがまわっているときは、センターで歩いていたウインガーは、レインダースからもらうといきなりギアをトップに入れました。
美しいスラロームで一気に3人をかわし、GKとの1対1で股間を抜くまで推定4秒のショータイム。ダービーとチャンピオンズリーグでフォーデンが記録したチャンスクリエイトは9回で、ジェレミー・ドクは8回です。ポゼッションをゴールにつなげられず、2つ取りこぼしてしまった元王者は、ストライカー、ウインガー、プレーメイカーのコンビネーションで復活を遂げました。
守備時のポジショニングがアバウトなチームや、10人で引きまくるチームは彼らを止められないということがわかりましたが、日曜日にエミレーツでぶつかるアーセナルは別格なのでしょうか。ガブリエウとハーランド、モスケラとジェレミー・ドク、ズビメンディとフォーデンなど、いくつかのマッチアップに興味が湧きます。
左サイドのマルティネッリとカラフィオーリは、アマド・ディアロとパトリック・ドルグよりアイデアが豊富なコンビです。ベルナルド・シウヴァとフサノフが押し込まれると、ドクやフォーデンへのフィードが減ってしまうでしょう。こちらは中2日、あちらは4日でバッテリーの残量も気になります。早い時間に2点以上リードして、スローな展開に持ち込めればいけそうですが…。
マルムシュとシェルキが負傷しており、前線のオプションがサヴィーニョとオスカー・ボブしかないのも懸念材料です。戦績、スカッド、コンディションを見るとホームチームが有利に見えますが、頻繁にポジションを変えてスペースとコースを創ろうとする2列めは、アルテタの堅陣を崩せるのか。無から歓喜を生み出すドクと、ティンバー&モスケラのバトルが今から楽しみです。(ジェレミー・ドク 写真著作者/Steffen Prößdorf)
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