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ウーデゴーア、スルーパス連発!ターンオーバーと交代策が機能したアーセナルがCL連勝!

チャンピオンズリーグのオリンピアコス戦のメンバーを見ると…おお!めっちゃターンオーバー!アルテタ監督は、ティンバー、カラフィオーリ、デクラン・ライス、エゼ、サカをベンチに置いています。復帰から間もないウーデゴーアが調子を上げて、ギョケレスがゴールをゲットし、マルティネッリにアグレッシブな仕掛けが戻れば指揮官の期待通りといえるでしょう。

GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ルイス=スケリー。MFズビメンディ、ウーデゴーア、ミケル・メリノ、FWトロサール、ギョケレス、マルティネッリ。開始2分の決定機は、ウーデゴーアのサイドチェンジがきっかけでした。ルイス=スケリーがドリブルで上がってクロスを入れると、フリーだったマルティネッリは肩に当て、ボールは左に逸れていきました。

左右のサイドを攻め続けるアーセナルに対して、オリンピアコスはカウンター狙いです。先制は12分、ミケル・メリノの縦パスを受けたウーデゴーアがトラップでレトソスをかわし、縦にきれいなスルーパス。2人のDFを弾き飛ばしたギョケレスがGKゾラキスと1対1になり、左足のシュートが腕に当たってポストを叩くと、詰めたマルティネッリがそっと枠に流し込みました

1-0となった20分、右サイドから上がったチキーニョのクロスが中に入ると、ベン・ホワイトに先着したポデンスの右足ボレーは左に飛んだラヤのビッグセーブに阻まれました。25分のベン・ホワイトのロングスローをガブリエウが後ろに送り、頭で浮かしたマルティネッリのオーバーヘッドが右に流れると、GKの前でタッチしたミケル・メリノはオフサイドを取られたようです。

31分のウーデゴーアのスルーパスでラインの裏に出たのは、やはりギョケレス。必死で追ったピロラがボックス左で体を寄せると、左足のフィニッシュは浮いてしまいました。37分に左からクロスを入れたのはポデンセ、ニアに走り込んだのはエル・カービ。ダイビングヘッドは、左のポストの外に逸れていきました。

41分、自陣右からのFKをズビメンディがトロサールにフィード。左に流れたギョケレスが縦パスをもらい、切り返しから放ったシュートはバーの上です。1分後、マルティネッリのクロスをダイレクトで叩いたトロサールも打ち上げてしまい、追加点はならず。ポゼッション63%対38%、シュート数11対3と圧倒したアーセナルにとって、1-0はもの足りないスコアでしょう。

後半の立ち上がりは、オリンピアコスのペース。右サイドでキープしたマルティネッリからウーデゴーア、ベン・ホワイトとつながった53分のアタックは、中央にいたミケル・メリノのラストパスを左で受けたトロサールが右に外してしまいました。57分にミケル・メリノとベン・ホワイトが下がり、デクラン・ライスとティンバー。おそらく、プラン通りの交代策でしょう。

65分、自陣左にいたデクラン・ライスが中央に送った速いパスは、ウーデゴーアが前を向ける素晴らしいボールでした。8番がドリブルで上がり、4対3。ラストパスをもらってレトソスをかわしたトロサールは、GKの脇に放ったシュートをピロラにブロックされています。73分にマルティネッリとトロサールがアウトとなり、エゼとサカに盛大な拍手が送られています。

ラヤと接触したガブリエウは肩を痛めたのか、2枚代えの直後にモスケラにチェンジ。82分にエゼのサイドチェンジがサカに届き、オルテガを抜いたウインガーがゴール前に折り返すと、ウーデゴーアの1発めはGKゾラキスに止められ、2発めはレトソスにクリアされてしまいました。アウェイチームのクロスはなかなか味方に通らず、88分のエル・カービのヘッドはラヤの正面です。

92分、左サイドでキープしたサカがウーデゴーアに預けると、美しいリターンがボックス左に入りました。ビアンコンにコースを切られる前に打った強烈なシュートは、GKの股間を抜けてネットへ。トロサールとウーデゴーアがフリーで落ち着いて打てていれば、5-0でもおかしくなかったアーセナルは2-0でタイムアップを迎えました。

自らのチャンスを活かせなかったとはいえ、今日は「ウーデゴーアの日」。ギョケレスに通した2本のスルーパスとサカに決めさせたラストパスはいずれも美しく、今後も中央でプレイする機会を増やせれば、決定的な仕事をしてくれるはずです。エースストライカーもゴールはなかったものの、ラインの裏を取る動き出しのタイミングは完璧で、週末のハマーズ戦が楽しみです。

ラヤのセービングとサリバの冷静な対応も、勝因として挙げるべきでしょう。余裕がなかったベン・ホワイトを早期に代え、サカとエゼで追加点を取りにいった采配も的確でした。ガブリエウが軽傷なら、ロンドンダービーは万全のチームで戦えます。ターンオーバーが機能し、プレミアリーグもCLも首位の背中を捉えたアーセナルに、快進撃が始まる予感が漂っています。


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