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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ビッグセーブ連発のクルトワが触れなかった決勝ゴール!リヴァプールはマドリード勢を連破!

先週末のアストン・ヴィラ戦は2-0で快勝。レアル・マドリード戦とマンチェスター・シティ戦の直前に連敗を止めたリヴァプールは、接戦を制していた頃の集中力を取り戻せるでしょうか。ユルゲン・クロップの時代にチャンピオンズリーグのファイナルで2度敗れた相手との決戦は、現地時間の20時キックオフ。ヴィラ戦で先発から外れたヴィルツが左サイドに入るようです。

GKママルダシビリ、DFブラッドリー、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン。2センターはフラーフェンベルフとマック・アリスター、2列めはサラー、ショボスライ、ヴィルツ、最前線にエキティケ。キックオフから攻勢のリヴァプールは、ボックスを包囲してパスをまわしながら、時折入れるクロスをクリアされています。

左サイドからのヴィニシウスのドリブルは、複数で囲んで止めていますが、ブラッドリーがポジショニングを誤ったら即座にやられるでしょう。10分に右のゴールライン際でディーン・ハイセンから奪ったのは、逆サイドからまわってきたヴィルツ。後ろでショボスライがもらい、左に流したボールに走り込んだマック・アリスターのダイレクトショットは浮いてしまいました。

レッズのプレスでパスコースを切られているレアル・マドリードは、苦しげなロングボールをあっさりカットされるシーンが続いています。白いシャツがパスをまわし始めると、アンフィールドはブーイング。17分にヴィニシウスが中央にパスを入れ、ベリンガムが脇に流すと、ムバッペのコントロールショットはインパクトの瞬間にアウトとわかるミスタッチでした。

この1発をきっかけに、アウェイチームがポゼッションを取り始めています。27分のチュアメニのミドルは左にアウト。リヴァプールが決定機をつかんだのは27分でした。右サイドでバックパスをさらったヴィルツのグラウンダーは、パーフェクト。中に走り込んだショボスライはフリーだったのですが、飛び出したクルトワが右足に当てるビッグセーブでしのぎました。

30分のショボスライのミドルがチュアメニにブロックされると、すぐにホイッスル。ジャッジはFKですが、リプレイの映像はPKに見えます。オンフィールドレビューの結果は、アンフィールドがどよめくノーファール。左手は挙がっておらず、自然な位置だったという判断です。37分にショボスライが右から放ったミドルは、クルトワががっちりキャッチしています。

ママルダシビリのロングキックを、エキティケが頭で落としたのは43分。ショボスライのミドルは、さっきより厳しいコースでしたが、クルトワが冷静に右に弾き出しました。45分にボックスの左に入ったベリンガムは、ヴィニシウスのパスを受けてコナテをかわすも、ニアを狙った左足の一撃をママルダシビリに足でブロックされています。

前半終了間際のマック・アリスターの強烈なミドルも、クルトワがセーブ。前半のポゼッションが40%と劣勢に見えるリヴァプールですが、シュートは9対5、オンターゲットは4対2で上回っています。後半最初の決定機は、左からのCK。ニアのエキティケが頭で流し、ファン・ダイクのヘディングが枠を捉えると、クルトワが信じられない瞬発力で上に弾き出しました。

直後の逆サイドからのCKも、エキティケの強烈なヘッダーを守護神がビッグセーブ。52分のショボスライのFKも、的確なパンチで大きくクリアしています。59分に左から3人をかわしたカレーラスの左足シュートは、ゴール前を横切ってファーに流れていきました。均衡が崩れたのは61分。右からのショボスライのFKも、中央で合わせたマック・アリスターのヘッドも完璧でした。

69分のカマヴィンガをロドリゴは、攻めろというメッセージです。まさにボックス・トゥ・ボックスのショボスライと、目まぐるしく左右に動いているヴィルツは、最後まで走り切れるのか。残り時間が20分を切ってからは、ハーフコートマッチと化しています。75分、ヴィニシウスの折り返しにニアで合わせたムバッペのダイレクトショットは、右に切れていきました。

スロット監督が動いたのは78分。マック・アリスターとエキティケが下がり、カーティス・ジョーンズとガクポが入っています。タッチライン際にアレクサンダー=アーノルドが立ったのは81分。アンフィールドは、この日最大のブーイングに包まれました。この後はブーイングの数と長さで、右のフルバックの関与度を計れるでしょう。

サラーが右から仕掛けたのは86分。左足アウトの絶妙なクロスをガクポがプッシュすると、クルトワが体に当て、こぼれ球を拾って中に持ったサラーの一撃はミリトンがスライディングでブロックしました。88分、ロバートソンとヴィルツに代わってフェデリコ・キエーザとケルケズ。豊富な運動量で攻守に貢献した7番は、報われてほしいと思っていたのですが…。

5分の追加タイムをシュートゼロで抑えたリヴァプールが1-0で勝利。ポゼッションは40%を切ったものの、シュートは17対8でオンターゲットは9対2と、勝者にふさわしい数字を残しています。上下動をさぼらないショボスライが、持てる力を発揮した一戦。ゴールマウスにいるのがクルトワじゃなければ、さらに3つほどゴール&アシストを積んでいたのではないでしょうか。

決勝ゴールのマック・アリスターも、この試合に合わせたかのようにパフォーマンスがよくなっていました。レアル・マドリードの右からのシュートが1本もなかったのは、ヴィニシウスのサイドでシュートコースをこじ開ける以外に手段がなかったからでしょう。前半は振り回されるシーンがあったブラッドリーは、後半はドリブラーに危険なボールを出させませんでした。

マドリード勢を連破したレッズは、3勝1敗で暫定6位に浮上。PSV、インテル、マルセイユ、カラバフの4試合を3勝1敗以上なら、TOP8に残れそうです。ショボスライ、マック・アリスター、ヴィルツのプレイを見て、週末のマン・シティ戦が楽しみになってきました。そろそろ、待望のプレミアリーグ初ゴールが見られるのではないかと期待しています。


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