2025.11.07 チャンピオンズリーグ2025-26チャンピオンズリーグ
フォーデン、ドク、シェルキ、レインダース!最強の2列めが決めたドルトムント戦の4発をチェック!
負傷者が続出したため、うまく機能しない試合が多かった2列めは、ドルトムント戦でゴール&アシストを記録した4人を並べるのが最強ではないでしょうか。フィル・フォーデン、ティジャニ・レインダース、ラヤン・シェルキ、ジェレミー・ドク。さっそく、シティズンのテンションを爆上げした4つのゴールを振り返りましょう。
10分に強烈なミドルでGKコーベルを威嚇したフォーデンが、美しいコントロールショットを決めたのは22分。右に出ていたレインダースから、得意のエリアでもらった47番に迷いはありませんでした。トラップして前を向いたとき、シュロッターベックが下がったのを見て、打てると確信したのでしょう。CBの外を通したシュートが、左のサイドネットに収まりました。
シュロッターベックがコースを切ろうとしなかったのは、フォーデンにビビったからではなく、ハーランドが左に動いたのが見えたからです。ファーに流れたストライカーは、アントンを連れていってスペースを空けつつ、GKが弾いたら詰めるという2つの仕事を瞬時にイメージしたのでしょう。彼がゴールを量産できる最大の理由は、プレー選択の速さではないかと思われます。
27分の決定機も、前にスペースがあると認識していたハーランドの動き出しの速さが目を引きました。センターサークルからのFKのクイックスタート。トラップで右足を引いたのは、振り向いてドリブルで仕掛けると決めていたからでしょう。ヌメチャとシュロッターベックを振り切り、4人に囲まれた瞬間、ゴール前に上がったニコ・オライリーに優しいラストパスが通りました。
SBの左足のダイレクトショットは、コーベルが右手を挙げてゴール裏にクリア。2点めが決まったのは、直後のCKからの波状攻撃です。右からボックスに入ったサヴィーニョのグラウンダーがクリアされ、左に流れたボールがジェレミー・ドクの足元に届きました。そのままキープするかと思いきや、リエルソンの読みを外す絶妙なワンタッチで一気に抜き去ってしまいました。
グラウンダーを左足で蹴り込んだのは、やはりハーランド。ファーにいたストライカーはドクのラストパスのコースを想定し、ベンセバイニの視界から消えてフリーで打てるエリアに下がっていました。立て続けのチャンスメイクと文句なしのフィニッシュで2-0。前半のオンターゲットは7対1で、そのうち5本はハーランドとフォーデンでした。
勝負を決する3点めは57分。ニコ・ゴンサレスが右にいたレインダースにパスを通すと、最前線に出ていたフォーデンに速いボールが入りました。最初のタッチでベンセバイニをかわし、左足でもうひとつ触ると、GKにタイミングを読ませないクイックなスイングで左隅に突き刺しました。3-0となってからは、ペースをスローに落として時間を遣っています。
72分にリエンソンに決められて3-1になりますが、3点リードから追いつかれたフェイエノールト戦の悪夢を繰り返さずに済みそうな展開です。最後のゴールは91分、クヴァルディオルが敵陣で縦パスをカットしたのがきっかけでした。左からカットインしたシェルキにジョーブ・ベリンガムは追いつけず、中央に4人を集めてから右隅に放ったシュートがネットを揺らしました。
この日も決めたハーランドは、ザルツブルグとドルトムントに続いてマン・シティでもCLで5試合連続ゴール。3つのクラブで5戦連発は、もちらん史上初の快挙です。フォーデンが2ゴール、レインダースは2アシスト、シェルキも決めてドクはハーランドのゴールをお膳立てと、キャラ立ちまくりの2列めが持ち味を発揮した一戦でしたが、前線はオプションの充実度も高まっています。
ボーンマス戦で冴えなかったサヴィーニョは、ドルトムント戦では多彩なドリブルでダニエル・スヴェンソンを翻弄しました。膝の負傷が癒えたマルムシュは、プレミアリーグで7ゴールを決めた昨季のフォームを取り戻せば、ハーランドやドクを休ませることができます。膝の骨折の治療に1年を要したオスカー・ボブも、本領発揮はこれからでしょう。
攻撃力を重視するならフォーデン、レインダース、シェルキ、ドクがベストに見えるのですが、週末のリヴァプール戦は中盤に厚みをもたらすべく、ベルナルド・シウヴァを起用するのではないかと思われます。その場合、外れるのは…シェルキ?負傷者の復帰で選択肢が格段に増えたペップの人選と戦術が、今から楽しみです。(フィル・フォーデン 写真著作者/Steffen Prößdorf)
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