2025.11.07 チャンピオンズリーグ2025-26チャンピオンズリーグ
現地記者が問題提起!「今季のチャンピオンズリーグは、プレミアリーグ勢にとって簡単すぎる?」
唯一外れたスパーズは、28%で11位。次のパリ戦で勝てば、チェルシーVSバルサの敗者と入れ替わってTOP10に加わるでしょう。プレミアリーグファンとしては盛り上がる話ですが、アルテタ、スロット、ペップは自分たち以外はプレーオフにまわってほしいと思っているはずです。6チームすべてがストレートインとなると、欧州の強豪といきなり当たる可能性が高まるからです。
リーグフェーズまではプレミアリーグが優勢でも、優勝予想となるとハリー・ケイン、ルイス・ディアス、マイケル・オリーズ、ニコラス・ジャクソンを擁するチームがTOPかと思っていたのですが…。何と1位はアーセナルで、24%はダントツです。2位のバイエルンは14%、3位マン・シティは13%で、リヴァプールと昨季王者のパリが12%、10%で続いています。
リーグフェーズの4節を終えて、17勝4分3敗。同じリーグから6チームが参加したら、順位テーブルの下半分に沈むチームもあるだろうと思っていたのですが、最下位のチェルシーでも12位です。他国を見ると、ラ・リーガはアトレティコ・マドリードが17位で、アスレティック・ビルバオとビジャレアルは敗退ゾーンであえいでいます。セリエAでTOP8は、インテルだけです。
2位のアタランタは16位。国内で首位のナポリは24位で、ユーヴェは26位に沈んでいます。バイエルンが首位に立ったブンデスリーガは、マン・シティに敗れたドルトムントが14位に転落し、パリに7失点を喫したレヴァークーゼンは21位。リヴァプールにホームで1-5の惨敗だったフランクフルトは、23位で踏ん張っています。
リーグアンはパリが5位、モナコは19位、マルセイユは25位。エールディヴィジのPSVは19位ですが、4戦全敗のアヤックスは最下位です。欧州主要リーグでも、20位以下のクラブがない国はありません。「アスレティック」のニック・ミラー記者は、「今季のチャンピオンズリーグは、プレミアリーグのチームにとって、いささか簡単すぎるのでは?」という記事を配信しています。
タイトルを見ると、わが世の春とイキってるようですが、趣旨は真逆です。「プレミアリーグにとってはいいことだが、他国にとってはどうなのか」。チェルシーのドローを例にとって、「プレミアリーグのチームを圧倒する唯一の方法が、試合会場まで2600マイルを移動させることだとしたら、健全な状況なのかと疑問に思う」というあたりは、いかにもイギリス人の表現です。
「プレミアリーグのクラブは、この夏に移籍金として30億ポンド以上を費やしている。これはスペイン、イタリア、ドイツ、フランスの4大リーグの総額を上回っている。リヴァプールが投じた4億1500万ポンドは、リーグアンの総額に近い。バルセロナ、レアル・マドリード、パリ、バイエルンを除くと、欧州のクラブはプレミアリーグのどのクラブとも財政面で競争できない」(ニック・ミラー)
莫大なテレビ放映権料が20クラブに均等分配される世界が終わらない限り、プレミアリーグの圧倒的優位は揺るがないでしょう。「アスレティック」の記事は「財政における格差社会は変えられなくても、出場チーム数の格差は是正できるはず」と主張しています。現状は、TOP4以外のチームがCLとELを制したら最大7チームが出場可能です。今のプレミアリーグなら、ありえます。
感覚的な物言いで恐縮ですが、ラウンド16のうちプレミアリーグ勢が6チームは、満腹感がえぐいです。リーグで3位だったチームが、2位と優勝チームを連破してビッグイヤーを獲得したら、「元祖と本家はどっちが偉い?」的な雰囲気になりそうですね。6チームの激戦を楽しめる機会など、そうそうないので目いっぱい楽しもうと思いつつ、記者の主張にうなずく次第であります。
とはいえ、客観的なデータを用いた優勝争いのTOP5に3チームがいるなら、「アーセナル、リヴァプール、マン・シティと、勝てそうな他国のクラブでセミファイナル」となってほしい気持ちもあります。結局、チーム数格差の是正に賛成なのか反対なのか、どっちなのかといわれたら、「5チームまでならいいですよね?」という微妙な返事になりそうです。いやー、どうですかね?
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