2025.11.27 チャンピオンズリーグ2025-26チャンピオンズリーグ
カラフィオーリ、ノニ・マドゥエケ、マルティネッリ…交代策が的中のアーセナル、バイエルンに快勝!
ミケル・アルテタ監督は、4-1で快勝したノースロンドンダービーから2人を入れ替えています。GKラヤ、DFティンバー、サリバ、モスケラ、ルイス=スケリー。センターはズビメンディとデクラン・ライス、2列めにサカ、エゼ、トロサール、最前線にミケル・メリノ。立ち上がりから攻めているのは、ハリー・ケイン、マイケル・オリース、ニャブリを前線に据えたドイツ王者です。
デクラン・ライスが右からFKを蹴ったのは5分。頭で合わせたサリバは、オフサイドでしょう。厳しいプレスでパスコースを切られているバイエルンの最終ラインは、バックパスが目立っています。ミケル・メリノの浮き球でトロサールが抜け出した9分のチャンスも、ボールが出る前にラインを越えていたようです。
10分過ぎから、ポゼッションはバイエルン。アーセナルは、4-4-2でスペースを消す時間が続いています。20分の右からのCKは、ファーのウパメカノへ。ヘディングはコントロールできず、ポストの外に逸れていきました。2分後、ガナーズのCKのキッカーはサカ。ノイアーの前に出たティンバーが頭でコースを変え、左隅に収めました。
1-0となってからはホームチームペース。サリバのパスカットからエゼ、ミケル・メリノ、エゼとつながった31分の速攻から、ポストの外に流れたボールはサカへのパスだったのでしょうか。引いていたドイツ王者の逆襲は32分。キミッヒのロングフィードがルイス=スケリーの裏を取ったニャブリに届き、ダイレクトで中央に入れたボールをレナート・カールが左足で決めました。
まずまずのパフォーマンスだったガナーズに、アクシデントが発生したのは36分。ピッチに座り込んでしまったトロサールはアウトで、ノニ・マドゥエケが呼ばれています。44分にズビメンディの絶妙なフィードがボックス右のティンバーに入り、ダイレクトの折り返しがゴール前に上がりますが、ボールはノニ・マドゥエケの頭上を越えていきました。
前半は1-1のままで終了。シュート数は3対3、オンターゲットとビッグチャンスは1対1と、完全なるイーブンです。後半の開始からしばらくは、バイエルンがボールをキープしていたのですが、48分にティンバーがミケル・メリノに入れた高速の縦パスで景色が変わりました。こぼれ球を拾ったキミッヒのパスがサカへ。右足の強烈なシュートは、ノイアーが上に弾き出しました。
51分のCKの混戦から、エゼのスルーパスでサカがボックス右を突破すると、苦しい態勢だったミケル・メリノのシュートは浮いてしまいました。後ろにいたデクラン・ライスにまかせていれば、ゲームの展開は変わっていたかもしれません。55分のCKのクリアを、サカが再度ファーに入れると、ミケル・メリノのヘッドはノイアーの正面でした。
さらに62分、ノニ・マドゥエケの落としを受けたデクラン・ライスが左サイドを完全に突破し、ノイアーの目の前に躍り出ました。左足のシュートは、ノイアーが足に当てるビッグセーブ。依然としてポゼッションを取っているホームチームは、レナート・カールやマイケル・オリースに翻弄されているルイス=スケリーをそろそろ代えたほうがよさそうです。
アルテタ監督が動いたのは68分。サカとルイス=スケリーに代えて、マルティネッリとカラフィオーリを投入しました。ウパメカノの縦パスをデクラン・ライスがカットしたのは69分。左に展開したボールをエゼが縦に流し、カラフィオーリの高速クロスをノニ・マドゥエケが左足で押し込みました。右サイドに移ったウインガーは、移籍後の初ゴールです。
76分、マイケル・オリースのドリブルをカットしたのは、自陣ボックスに引いていたマルティネッリ。パスを受けたミケル・メリノがエゼにつなぐと、センターサークルまでスプリントしていたマルティネッリに柔らかいフィードが届きました。飛び出していたノイアーは、太腿のトラップが左に流れるとは思わなかったのでしょう。
ラインの裏に出るFWは、フツーは中央に進路を取るものです。GKを抜き去った11番が、無人のゴールに流し込んで3-1!指揮官は80分にティンバーとエゼを下げ、ベン・ホワイトとウーデゴーアをピッチに送り出しました。最終盤になっても攻め続けたのは、左サイドの面々が手応えを感じていたからでしょう。カラフィオーリの凄さを、あらためて実感する時間でした。
追加タイムのキム・ミンジェとパヴロヴィッチの連打にヒヤリとさせられたものの、スコアは動かずタイムアップ。アーセナルが3‐1で快勝し、5連勝で首位に立ちました。終了直後の印象を並べると、「今やティンバーとカラフィオーリが最も代えが効かない存在」「デクラン・ライスは圧倒的」「エゼは予測不能」「途中出場が2ゴール1アシストとは…」といったところです。
ポゼッションは40%対60%。しかしシュートは12対8で、オンターゲットは8対2、ビッグチャンスは7対1と大差でした。60分以降の怒涛のアタックは左サイドが中心で、「アーセナルは、こっちのサイドが課題といわれていたのに」と思いました。決勝ゴールを生んだショートカウンターは、4人が持ち味を発揮した最高のシーンでした。
トロサールの状態が心配ですが、マルティネッリ、エゼ、ウーデゴーア、ノニ・マドゥエケがカバーしてくれるでしょう。プレミアリーグとチャンピオンズリーグで6試合連続の複数ゴールとなった首位チームは、スタンフォード・ブリッジにいい雰囲気で乗り込めそうです。グーナーのみなさんは今頃、何度もハイライトを見ているのではないでしょうか。うらやましい限りです。
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