2022.03.25 チェルシーの話題
アブラモヴィッチオーナーの資産凍結から2週間。チェルシーの運営と買収に関する最新ニュース。
2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻開始。3月2日、チェルシーのロマン・アブラモヴィッチオーナーがクラブの売却を表明。3月10日、イギリス政府によるアブラモヴィッチ氏の資産凍結が決定。3月12日、プレミアリーグがチェルシーオーナーの理事の失格を発表。
オーナーの資産凍結に伴い、資金を動かせなくなったチェルシーには特別ライセンスが発行されました。所属する選手やスタッフのサラリーは支払われるものの、選手の売買やチケットの販売、メガストアにおけるグッズ販売は禁止。チームの遠征費にも上限が設定されるという厳しい条件でした。
苦しい状況に追い込まれたウェストロンドンのクラブは、健全な運営ができるよう、政府やプレミアリーグと交渉を続けてきました。そして昨日、ようやく新たなライセンスの発行が決定。4月3日にキングズメドウで行われる女子スーパーリーグのレディング戦、4月6日にスタンフォード・ブリッジで開催されるチャンピオンズリーグ準々決勝のレアル・マドリード戦、4月16日に開催されるFAカップ準決勝のクリスタル・パレス戦のチケットを販売できるようになりました。
イギリス政府は、あくまでも資産凍結という制裁はオーナー個人に対するものと考えており、クラブの継続に対しては最大限の配慮をする意向でした。「このような措置を取れるようになるまでのファンの忍耐に感謝したい」と語ったナイジェル・ハドルストーンスポーツ大臣は、「制裁を継続しながら、クラブがフットボールを続けられるようにするために、われわれは広範囲にわたって取り組みを進めてきた」と説明しています。
ライセンスの発行に対して、アブラモヴィッチ氏が経営する企業「フォードスタム」がチェルシーに3000万ポンドを供給。チャンピオンズリーグとFAカップの売上は、プレミアリーグを通じてUEFAやFAに渡り、分配されるというスキームになっています。チェルシーは、チケット販売の収益について、「ウクライナの戦争被害者に寄付してほしい」と要請。プレミアリーグは、「受け取る慈善団体については、クラブと協議のうえ、追って発表する」とコメントしています。
何とかここまではきたものの、チェルシー・サポーターズトラストは、「会員がプレミアリーグのホームゲームのチケットを購入できない理由を早急に説明してほしい」と抗議。ホストチームに収益が届くアウェイゲームのチケットしか買えない現状について、「非論理的で根拠のない状況」と非難しています。ホームゲームについても、収益のフローが明確になれば、販売が再開されるものと思われます。
これらの措置は、新しいオーナーと売却スキームが決まれば、すべて解除される見通しです。名乗りを上げているグループは6つ。「BBC」は、シカゴ・カブスのオーナーであるリケッツファミリーが参加するコンソーシアム、ロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーであるトッド・ベイリーとスイスの大富豪ハンスジョルグ・ヴィスのグループ、リヴァプールの元会長サー・マーティン・ブロートンとロード・コー卿が参加するグループが含まれていると報じています。
加えて、イギリスの不動産投資家ニック・キャンディ氏は、入札額20億ポンドを増額。グローバルな投資会社セントリクス社が入っているコンソーシアムも狙っているそうです。さらに、サウジアラビアのメディアグループに入札報道があり、ニューヨーク・ジェッツのオーナーであるウッディ・ジョンソン氏も関心を示しているとのこと。こちらは、近日中に3~4グループのショートリストに絞られる予定です。
チェルシーの選手、スタッフ、サポーターのみなさんに、少し光が差し込んできました。戦争の終結とともに、チェルシーに関わるみなさんが安心して働ける日々が一刻も早く戻ってくることを願っています。
オーナーの資産凍結に伴い、資金を動かせなくなったチェルシーには特別ライセンスが発行されました。所属する選手やスタッフのサラリーは支払われるものの、選手の売買やチケットの販売、メガストアにおけるグッズ販売は禁止。チームの遠征費にも上限が設定されるという厳しい条件でした。
苦しい状況に追い込まれたウェストロンドンのクラブは、健全な運営ができるよう、政府やプレミアリーグと交渉を続けてきました。そして昨日、ようやく新たなライセンスの発行が決定。4月3日にキングズメドウで行われる女子スーパーリーグのレディング戦、4月6日にスタンフォード・ブリッジで開催されるチャンピオンズリーグ準々決勝のレアル・マドリード戦、4月16日に開催されるFAカップ準決勝のクリスタル・パレス戦のチケットを販売できるようになりました。
イギリス政府は、あくまでも資産凍結という制裁はオーナー個人に対するものと考えており、クラブの継続に対しては最大限の配慮をする意向でした。「このような措置を取れるようになるまでのファンの忍耐に感謝したい」と語ったナイジェル・ハドルストーンスポーツ大臣は、「制裁を継続しながら、クラブがフットボールを続けられるようにするために、われわれは広範囲にわたって取り組みを進めてきた」と説明しています。
ライセンスの発行に対して、アブラモヴィッチ氏が経営する企業「フォードスタム」がチェルシーに3000万ポンドを供給。チャンピオンズリーグとFAカップの売上は、プレミアリーグを通じてUEFAやFAに渡り、分配されるというスキームになっています。チェルシーは、チケット販売の収益について、「ウクライナの戦争被害者に寄付してほしい」と要請。プレミアリーグは、「受け取る慈善団体については、クラブと協議のうえ、追って発表する」とコメントしています。
何とかここまではきたものの、チェルシー・サポーターズトラストは、「会員がプレミアリーグのホームゲームのチケットを購入できない理由を早急に説明してほしい」と抗議。ホストチームに収益が届くアウェイゲームのチケットしか買えない現状について、「非論理的で根拠のない状況」と非難しています。ホームゲームについても、収益のフローが明確になれば、販売が再開されるものと思われます。
これらの措置は、新しいオーナーと売却スキームが決まれば、すべて解除される見通しです。名乗りを上げているグループは6つ。「BBC」は、シカゴ・カブスのオーナーであるリケッツファミリーが参加するコンソーシアム、ロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーであるトッド・ベイリーとスイスの大富豪ハンスジョルグ・ヴィスのグループ、リヴァプールの元会長サー・マーティン・ブロートンとロード・コー卿が参加するグループが含まれていると報じています。
加えて、イギリスの不動産投資家ニック・キャンディ氏は、入札額20億ポンドを増額。グローバルな投資会社セントリクス社が入っているコンソーシアムも狙っているそうです。さらに、サウジアラビアのメディアグループに入札報道があり、ニューヨーク・ジェッツのオーナーであるウッディ・ジョンソン氏も関心を示しているとのこと。こちらは、近日中に3~4グループのショートリストに絞られる予定です。
チェルシーの選手、スタッフ、サポーターのみなさんに、少し光が差し込んできました。戦争の終結とともに、チェルシーに関わるみなさんが安心して働ける日々が一刻も早く戻ってくることを願っています。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
取り囲む状況の厳しさが増す中、チームは勝ち点を落とさない見事な試合を続けていて、なんとかファンとしての気持ちを繋げています。シーズン末には例年の入れ替わりよりも去る選手が多くなるでしょうし、とにかく今期、今日、明日の試合を大事に見ていきたいと思います。