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「プレミアリーグ4位はもう無理」…白旗を揚げたモウリーニョ監督に冬の補強の噂

レスター2-1チェルシー。プレミアリーグを観続けてきた人で、この結果に驚いた方はさほど多くはないでしょう。ラニエリ監督のチームがプレミアリーグ首位をキープしているのは強いからであり、16位に沈んだチェルシーの2失点はやられるべくしてやられた。当然とはいわないまでも、充分ありえる結果というのが一般的な受け止め方だと思われます。幸い、マンチェスター・ユナイテッドが敗れたために、チェルシーと4位との勝ち点差14は変わりませんでした。しかし、モウリーニョ監督は相当ショックだったのでしょう。負けたこと自体にではなく、昨季優勝した自分たちが、入念な準備しても結果が出せないのか、と。イギリスメディア「スカイスポーツ」は、指揮官の「プレミアリーグのTOP4入りは無理。疑いようもない」という弱気なコメントを報じています。

「レスターは大半の時間で、われわれより上だったのだから、勝利にふさわしいのは彼らだ。われわれが上回っていたのは、せいぜい30分。残りの1時間は彼らがベストだった。レスターは集中し、継続性があって、ミスもほとんどなかった。全員が素晴らしいメンタリティーを持ち合わせ、高いインテンシティーがあり、しかも速かった。…2失点はとても受け入れられない。裏切られた気分だ」(ジョゼ・モウリーニョ)

この試合では、多くの事件が起こりました。開始15分で、レスターの中盤を支えてきたドリンクウォーターがハムストリングを押さえてリタイア。さらにその15分後には、エデン・アザールが傷つき、自らプレイ続行は無理だといってピッチを後にしました。「何がどう悪いのかはわからないが、唯一わかっているのは、彼は10秒で決断したということだ。深刻な負傷のはずだ。自分で戻らないと決めたのだから」と語るモウリーニョ監督の見立てが正しければ、昨季プレミアリーグMVPはパリとの決戦の日にも姿を見せないかもしれません。「できない」「いや、やってみる」「やっぱり難しい」と、2回の翻意を経てロッカールームに下がったエースが不在となった3分後に、チェルシーは最初の失点を喫してしまいます。

ジェイミー・ヴァーディの見事なボレーの後、3つめの時間が起こりました。ジエゴ・コスタが、イヴァノヴィッチとズマに向けて、両手を合わせて頭の横につけ、「眠っていたのか?」と皮肉ったようです。私は、ジエゴ・コスタのこの仕草には気がつきませんでしたが、事実なら、チームにとっていいことではないでしょう。イギリス紙「デイリー・メール」は、荒れ気味のストライカーを咎めるジェイミー・キャラガーさんのコメントを紹介しています。「選手がほかの選手をどうこういうことほど最悪なことはない。彼はそんな振る舞いをすべきではなかった。今季、自分がずっと眠っていたことを考えればね」。スタメンを外されてストレスを抱え、交代出場できなかった際に前に座っていたモウリーニョ監督にビブスを投げつけるなど、ファンから見ても明らかにいいメンタルで戦えていないジエゴ・コスタには、多くは望めないのかもしれません。

メディアは、不振から脱却できないチェルシーの冬の補強を話題にしています。スペインから出た「レアル・マドリードのハメス・ロドリゲスとアザールのトレード」はさすがに難しいでしょう。両者とも、選手を出すことにはポジティブになれたとしても、どちらに金銭をつけるかで平行線を辿り、物別れになるものと思われます。おもしろいのは、ウクライナリーグで15試合22ゴールという信じられない数字を叩き出し、「欧州で最もゴールを決めているMF」となっているシャフタル・ドネツクのアレックス・テイシェイラです。ルチェスク監督は、「現在の彼には4000万ユーロ(約53億2000万円)以上の価値があるが、この調子が続けば夏には5000万まで上がるだろう」と語っており、値段が高騰する前に獲得するメリットは大きそうです。たびたび話題になるエヴァートンCBジョン・ストーンズとともに、チェルシーが大型補強に成功すれば、プレミアリーグ4位との勝ち点差14を一気に詰めてくる可能性は残されています。

華のある補強がなくても、懸念があるポジションにそれなりの選手を当てられれば、チェルシーはどこかで浮上してくると考えるのは楽観的に過ぎるのでしょうか。レスター戦の後半から登場したセスクは、今までのチェルシーが失っていたキラーパスの冴えを見せていました。彼は覚醒し始めています。ただしこの試合では、眠っているストライカーがGKの足に当ててしまい、ゴールにはなりませんでしたが…。

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“「プレミアリーグ4位はもう無理」…白旗を揚げたモウリーニョ監督に冬の補強の噂” への8件のフィードバック

  1. アスピ(ry より:

    コスタは夏にスペインに帰すべきでしたね… レミー、ファルカオを軸にしてコスタはリザーブに入れた方がいいのではないかと思います。
    モウリーニョ見立ては皮肉的な要素があり、アザールを批判していたように聞こえたのも心配です
    モウリーニョの一時政権時を知るランパード、チェフ、ドログバなどのベテラン選手がいなくなりJTとミケルのみになってしまったのも求心力低下の理由に思えます。
    メンタルが未熟なコスタ、アザールなどをはずしプロフェッショナルなウィリアン、アスピリクエタなどの選手ややる気満々の若手などを出して空気を変えてもらいたいです

  2. レミー より:

    アザールまでメンタル未熟というのはちがくないですかね?

  3. アスピ(ry より:

    ボールボーイを蹴ったり公にクラブの戦術批判したりモウリーニョとの握手を拒否したりコスタほどではないですが結構未熟だと思っています

  4. プレミアリーグ より:

    チェルシーはメンタルの弱い選手が多い
    これが不調の原因だわ

  5. makoto より:

    アスピ(ryさん>
    そうはいっても昨季20ゴールの選手だったので、この結果は読めなかったのではないでしょうか。テリーやセスクなど、リーダータイプの選手もおり、昨季のアザールも素晴らしかったので、現状の懸念に対して遡って手を打つのは難しかったと思います。

    アスピ(ryさん レミーさん プレミアリーグさん>
    アザールが、ときどき子どもじみた行動をしてしまうところがあるのは確かですが、このぐらいであれば、スアレスやバートン、ロイ・キーンなど、やらかし系の強者たちに比べてかわいいもので、「彼がメンタルが弱いからチームが…」と戦犯扱いするのは酷ではないか、というのが私の見解です。パフォーマンスがよくないのがチームの戦績に響いている、というほうについては同意ですが、セスクやマティッチ、イヴァノヴィッチ、ジエゴ・コスタも悪かったので、アザールが特段メンタルが弱くてプレイに影響しているともいえません。

  6. ガナユ より:

    いつも楽しく読ませて頂いております!
    チェルシーがこんな事になるなんて誰が予想したでしょうか…守備陣も簡単な失点が多く、攻撃陣も足元のパスが多く連動した動きがなくアザールもチームの停滞に引きずられる形で未だプレミアノーゴール…極め付けはジエゴ・コスタの暴走ですかね、コスタの場合は周りに当たり散らすネガティヴな場合が多く観てるこっちもげんなりさせられる事が多いですね
    ブログ主様はチェルシーの不調の原因をどう考えられていますか?勿論たくさんの理由があると思うので大まかにでも教えて頂けるとありがたいです

  7. chelさぽ より:

    補強ポイントですが放出候補はテリー、イバノビッチ、ミケル、コスタあたりが限界ですかね。

    テリー:以前から言われているが、年齢の衰えが隠せなくなっている。途中交代のCBを使い続けるのはちょっと…
    イバノビッチ:上記と同じく衰えが際立っている。今シーズンはドリブラーに散々やられてピンチを招いている。攻撃参加は多いものの雑なクロスでチャンスを潰すことも少なくない。
    ミケル:圧倒的に出場機会が少ない。たまに出てもこれといって存在感もない。攻撃参加に期待が持てない。マティッチの代役としても役不足。
    コスタ:論外。決定力の大幅な低下。無駄なイエローをもらいプレーに制限がかかる。ポストプレーの成功率が低い。etc…
    あとファルカオですかね。

    個人的にはストーンズ、コールマン、ルカクなんか良いと思います。
    エバートンサポーターに怒られちゃいますね(笑)

    あとロフタス=チークをどんどん使っても良いと思います。

    モウリーニョを解任するのは冬の移籍市場が終了してからじゃ駄目ですかね。テイシェイラは逃して欲しくないなー。
    コスタじゃなくレミーをスタメンで使い続けてたら今より5つくらい順位が上がってんじゃないの?と思うのは行き過ぎでしょうか。

  8. makoto より:

    ガナユさん>
    本日の記事でお返事させていただきました。何しろイギリス紙がヒートアップしているのもで、これは取り上げたいなと思いまして。

    chelさぽさん>
    テリーは、ベテラン力ということで控えでも残しておいていいのでは?と思います。そうしたとしても、CBはもう1枚、ほしいですね。ジエゴ・コスタは賛成です。私も、ロイク・レミーをもっと使えばいいのに…と思ってました。ルカクはもったいなかったですね。

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