ロイク・レミーが移籍志願でニアス獲得…⁉モヤモヤします、チェルシーの前線&若手起用。
モウリーニョ体制でストライカーとして使われていたのは、ジエゴ・コスタ、ファルカオ、ロイク・レミー、ケネディの4人。最近復調気配が見え、ここまでのプレミアリーグで6ゴールを決めているエースはいいとして、ファルカオ9試合1ゴール、ロイク・レミーが8試合1ゴール、ケネディ5試合ノーゴールと、「ケーキを3等分して食べたけど、誰もお腹いっぱいにならなかった」ような状態です。なぜこんな話を始めたかといえば、最近になってイギリスやイタリアのメディアが報じた「ロイク・レミーが移籍志願」「バイエ・ウマル・ニアスの獲得を検討」というニュースに、違和感を覚えたからです。多分に煽りが入っている記事だとは思いつつ、火のないところにナントカではあるのだと思われます。
ロイク・レミーは、ケネディを含めたチェルシーの前線の選手のなかで、プレミアリーグにおける出場時間が最も短く、公式戦すべてを含めても14試合3ゴールと実力を発揮できていません。クラブが優勝した昨シーズンはプレミアリーグ19試合7ゴールという数字を残し、大事なシーンで貴重な得点を決めていたストライカーが不遇な理由のひとつに、序盤戦はファルカオが重用されていたということがあるでしょう。イタリアの移籍情報メディア「トゥットメルカートウェブ」は、フランス代表としてユーロのメンバーに選ばれたいストライカーが、扱いが変わらない現状に不満を溜めていると報じており、彼の獲得に興味を示しているクラブとして、同じプレミアリーグのアストン・ヴィラ、クリスタル・パレスの名前を挙げています。
片や、11月以降、負傷もあってファルカオを使わなくなったチェルシーは、この冬の補強としてロシアのロコモティフ・モスクワに所属するバイエ・ウマル・ニアスを狙っていると伝えられています。イギリス紙「インディペンデント」によると、22試合12ゴールと今季になってゴールを奪えるようになったセネガル代表FWのお値段は、700万ポンド(約12億円)とのこと。セネガルといわれただけで、プレミアリーグにデビューすらしていないCBジロポジを思い出してしまうのですが、それを置いといたとしても、「ロイク・レミーをもっと使えばいいのでは?」「バンフォードやトラオレよりもニアスのほうがホントにいいんですか!?」と、頭のなかを疑問符が飛び交うのです。
ジロポジといえば、チェルシーの将来の最終ラインを担うべき有望株、19歳のクリステンセンは、レンタル先のボルシアMGでブンデスリーガ14試合出場と活躍しています。あちらはチャンピオンズリーグ出場権圏内の4位、こちらは守備の混乱が響いてプレミアリーグ14位。クラブの現状、ジロポジとクリステンセンが辿った足跡を見ると、チェルシーにおける「残す・出す・獲る」のジャッジには、大きな誤算が生じているように思えてなりません。
モウリーニョ監督は昨季プレミアリーグの優勝監督で、第二次政権においても素晴らしい成果を出しているわけですが、レギュラー固定の戦術は、若手の伸び悩みやサブの選手の不満とセットになるリスクがありました。スペシャルワンが去った今、あらためて現状を俯瞰すると、既にその影響がそこかしこに出ているように感じます。ベジェリンやコクランが活躍するアーセナル、ハリー・ケインがブレイクしたトッテナムといったロンドンのライバルのように、ヒディンク監督と次期監督においては、プレミアリーグではトップクラスのタレントが揃うチェルシーの若手選手をうまく育てていただくことを期待します。ペドロやアザールを中にまわせることを前提に、ジエゴ・コスタとロイク・レミーを軸として、3つめの椅子は若手に競らせて…でいいのではないかと思ったりしますが、それでは不安なのでしょうか。来季こそ、バンフォードやソランケを、ぜひ!
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おっしゃるとおり
チェルシーの若手の扱いに関しては
?なところが多いですよね
チェルシーは有望な若手を現金化しようと
しているとしか思えません
上に上がってきたのズマだけで
他はチャンスすら与えられてないです
商業的にはそれでOKなのかもしれませんが
有望な若手が飼い殺しにされるのは
サッカー的には良くないですね
モウリーニョさんが3年しかもたない理由も
そこにあるような気がします
マンUファンさん>
モウリーニョさんが、少なくともチェルシーでは若い選手の抜擢に積極的ではなかった、というのは大きいですね。トッテナムからはあれだけ選手が出てきているので。次の体制に期待したいと思います。
バンフォード、ソランケがトップチームに昇格できる程の実力があればチェルシーのFWはしばらく安泰できそうですね。互いにタイプが違うので今みたいに2列目中心の戦術ではなくなった際には、是非とも彼らの2トップを見てみたいです。
クリステンセンも期待できますし、若手を積極的に試そうとする監督は今のチェルシーに必要な要素かもしれません。来季の監督にポチェッティーノが就任するのもアリかなと考えてしまいます。
論理的に考えると比較するときはできるだけ同じ条件のもので比較しなければならないので、今回の場合「最後までリーグタイトルを争える戦いができる」クラブ、という条件を付けくわえないと、比較できないかなと思います。
前季まではスパーズやガナーズは事実上リーグタイトルレースからは途中脱落していました。そういうチームとリーグタイトルを取るために取りこぼせないクラブではやはり若手を積極起用できる余地も違ってくるので、シティとモウリーニョの時のチェルシー、そしてファーガソンの時のユナイテッドと比べないと意味がないかなと。
シティは誰か若手出てきてましたっけ。チェルシーはズマをリーグタイトル争いながらスタメンクラスに育てたのはやっぱり大きいと思います。ファーガソンは偉大の一言。とはいえ毎年若手が出てくるわけではないですが。逆に今年はリーグタイトルもくそもなくなってしまったので、積極的な若手起用できる余地が大きくあると思います。
chelさぽさん>
そうなんです。ブレイク寸前の選手が複数いるので、ぜひ使ってほしいですね。
プレミアリーグ大好き!さん>
厳密に比較する意図はなかったのですが、あえていえば「今季」ですね。若手が出て来ず選手層が薄く、オプションが少なくなってしまったモウリーニョ監督と、デル・アリやダイアーだけでなく、トム・キャロルまで使いこなして、しかも優勝が狙えるところにいるトッテナム、です。チェルシーはかなり前から若手育成に力を入れており、モウリーニョさんも昨季末にロフタス=チークやソランケを育てるムードを醸し出しながら、それが今季につながらなかったのを残念に思っています。マン・シティは、若手を育てるという意味ではチェルシーより着目したタイミングが相当遅かったので、これからでしょう。
返信ありがとうございます。何しろ今季は壊滅的失敗をしてしまったので、原因を追究しなければならないところですが、私はやはりスパーズと前季優勝したチェルシーでは前提条件が違いすぎると思います。
チェルシーが若手に力をいれていたといってもモウリーニョ二期就任時に、リーグ優勝争いを最後までできる戦いでスタメンに使える若手が数人すでにいたという状況ではありませんでした。何年も優勝争いにかすりもしないチームを一年目から優勝争い最後までさせ、二年目には独走で優勝、その間にズマをスタメンクラスに育ててます。この二年目までにケチをつけられる要素はないと思うんです。では三年目の半年で、今まで優秀な若手とはいっても最後まで優勝争いできるチームのスタメンクラスでもない若手をすでにズマも出したのにあと何人出さなければ怠ってたといえるかというと…。