チェルシー、必然のダブル!プレミアリーグ10月MVPはアザール、最優秀監督はコンテ!
スターターにCBが3人いた初めてのゲーム、7節のハル・シティ戦は、アスピリクエタのCB起用よりも、ウイングバックに驚かされた方が多かったのではないでしょうか。マルコス・アロンソは、前節のアーセナル戦が今季プレミアリーグ初登場。ヴィクター・モーゼスは5試合に出場していたものの、出番はすべて70分を過ぎてからでした。エデン・アザールの完全復活は、彼らの躍進とは無縁ではありません。サイドを閉じてくれるウイングバックに支えられて、守備の負担から解放されたアザールは、左右中央と縦横無尽にポジションを変えてチャンスメイク。マーカーを連れていってくれるジエゴ・コスタの近くでプレイすることで、シュートを放つ機会が格段に増えました。チェルシーに移籍してからの4シーズンでタックルを100回決めていたベルギー代表FWが、今季はわずか4つに留まっているのが、いかに前を向いてプレイできているかを証明しています。誇らしげな表情で月間MVPの盾を持つ写真は、マルコス・アロンソと並んで撮ってもよかったかもしれません。
「相手の右SB相手に守備にまわらなくてもよくなった。自分のポジションに集中し、行きたいところに自由にいけるようになったから、決定力が上がったんだ」(エデン・アザール)
「元選手だから、気持ちをわかってくれる」。10月のMVPが絶賛する最優秀監督は、適材適所で選手たちの能力を引き出し、モチベーションを上げることに成功しました。ウイングバックの2人の言葉を聞けば、上下動をまったくさぼらない彼らの献身的なプレイが、監督への強い信頼感に支えられているのがわかります。
「モウリーニョは頭のなかでスカッドを決めていたのか、ほとんど話をしてくれなかった。僕とは2~3回しか話してないよ。コンテ監督の下では、若い選手も含めて全員が数多くのチャンスをもらっている。サッカーを楽しんでいるよ。監督は選手を見極めてくれるし、ハードワークすればチャンスをくれるからね」(ヴィクター・モーゼス)
「(3バックは)イタリアで取り組んだことがある。最近は4バックのSBが多かったから、少しずつ思い出している感じだね。あのポジションでプレイできるのは幸せ。どこで起用されても監督の期待に応えたい。これからも、クリーンシートで勝ち続けたい」(マルコス・アロンソ)
不遇・不振だった選手を蘇生したことが、コンテ監督にとって最大の「補強」だったのではないでしょうか。クロップ監督とヴェンゲル監督は、ペドロ、アザール、マルコス・アロンソ、ヴィクター・モーゼスが目を覚ます前に当たってよかったと胸をなでおろしているかもしれません。このうえは、11月いっぱいはクリーンシートでの連勝記録を伸ばしていただければと思います。12月最初のゲームは、マンチェスター・シティとのアウェイ戦。プレミアリーグにおけるクラブレコードとなる8連続無失点勝利を賭けて、ペップが待つエティハドに乗り込んでいただければ、俄然盛り上がります。どちらが勝つか…いや、その前に、明日のボロ戦を勝ちきらなければいけませんね。アーセナルとマンチェスター・シティをドロー地獄に引きずり込んだカランカ監督の堅守は油断できませんが、今のチェルシーなら勝ちきれるでしょう。敵地リヴァ―サイドスタジアムでの快勝を期待しています。
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納得の受賞。来月も期待したいです。
noriさん>
2ヵ月連続のダブルもない話ではないですね。クロップ監督との一騎打ちでしょうか。