2024.08.12 チェルシーの話題
戦いは終わった…4人の監督の信頼を得たトレヴォ・チャロバーが、チェルシーを追われる理由。
チェルシーのサポーターのみなさんは、彼にどんなイメージを持っているのでしょうか。8歳でアカデミーに加わり、17年めを迎えたトレヴォ・チャロバー。イングランドのユースの各年代で代表に選ばれながら、22歳でプレミアリーグデビューを果たすまで無名だったCBは、ついにトップチームから外されてしまいました。
チェルシーの内情に詳しい「アスレティック」のリアム・トゥーミー記者によると、エンツォ・マレスカ率いるチームは、戦力外の選手がセッションに参加するのは新シーズンに向けた準備の妨げになると考えているとのこと。アメリカツアーのメンバーから外されたCBは、ロメウ・ルカクやアルマンド・ブロヤとともに、別なグループでトレーニングを続けているようです。
彼らはトップチームの施設の使用を禁止されており、ランチも別となっています。スペインに渡る直前のコナー・ギャラガ―も同様の処遇を受け、移籍に専念してほしいと告げられたそうです。経営ボードとしては、昨年の夏にノッティンガム・フォレストへの移籍を拒否して以来、さまざまなクラブの誘いを断ってきたチャロバーは、何としても売却に漕ぎ着けたいのでしょう。
「アスレティック」の記者は、彼のキャリアについて「自らの価値を証明する戦いの連続」と振り返っています。プロデビューから最初の3年は、イプスウィッチ、ハダースフィールド、ロリアンにローン移籍。リース・ジェームズ、メイソン・マウント、タミー・アブラハムのような注目度がなかったCBがようやくチャンスを得たのは、22歳の夏でした。
2021年8月11日、UEFAスーパーカップのビジャレアル戦で、初めてブルーのシャツでフル出場。トーマス・トゥヘルの抜擢に応え、プレミアリーグで20試合3ゴール1アシストと結果を出しました。リヴァプールと激突したカラバオカップとFAカップのファイナルでも、120分の死闘を最後まで戦い、カラバオカップのPK戦では10人めのキッカーとして責任を果たしています。
アブラモヴィッチ、マリナ・グラノフスカヤ、トゥヘルが全員残っていたら、彼のキャリアは好転していたのでしょうか。共同SDのローレンス・スチュワートとポール・ウィンスタンリーに評価されなかったのが、現在の苦境の要因になっているように感じられます。グレアム・ポッター就任直後の2022年10月、5勝2分と好調だった際は7試合ともフル出場だったのですが…。
フランク・ランパードを招聘した後のカオスのなかでも、レギュラーだったトレヴォ・チャロバーは、2023-24シーズンは2月まで長期離脱となってしまいました。それでもポチェッティーノ監督は、復帰後のプレミアリーグ14試合のうち、10試合で先発させています。しかし、先発すれば7勝3分という素晴らしい戦績は、新シーズンに向けてのアピールにはならなかったようです。
新たな指揮官の下で、あらためてポジションを争うはずだった2024年の夏。1年前にモナコから来たディサシは健在で、2シーズン連続で重傷を負ったウェズレイ・フォファナがピッチに戻ってきています。右のCBの3番手はトレヴォ・チャロバーかと思いきや、SDたちはフラムからトシン・アダラビオヨを獲得。それが何を意味するかは、考えなくてもわかります。
リアム・トゥーミー記者は、トゥヘル、ポッター、ランパード、ポチェッティーノの信頼を勝ち取ったCBを称賛し、「試合前のグループミーティングやトンネルのなかで、積極的に声を出していた」「5月のスパーズ戦で、アカデミー出身のSBジョシュ・アチャンポンがデビューを果たしたとき、先制点をゲットしたCBが激励していた」といったエピソードを紹介しています。
マレスカ監督は、右SBの序列も決めており、リース・ジェームズ、マロ・グスト、そしてアチャンポン。7つ年下の後輩によってリストからはみ出たCBは、戦う場を失ってしまいました。チェルシーサポータのみなさんは、彼をどう評しているのでしょうか。アダラビオヨより劣っているのか。右のCBでもSBでも4番手なのか。あるいは…。
そういいながらも私は、「トレヴォ・チャロバーは絶対に必要」と主張しているわけではありません。心中察するにあまりある話に、うろたえているだけです。バックアッパーとしても、何かが足りなかったのか。「アカデミー出身は利益になる」というPSRの罠にはまってしまったのか。リアム・トゥーミー記者がレポートの最後に綴った言葉に、思いを託します。
「チャロバーは、本人の意思に反するクラブには売却できない。彼は時間をかけて、自らの選択肢を見極めるだろう。とはいえ、チェルシーが余剰戦力という明確なシグナルを送っても、彼の価値が上がるとは思えない。それでも、イングランドとヨーロッパのほとんどのトップリーグクラブがほしがるタイプであるのは間違いない。ただしチェルシーは、もうその中にはいない」
チェルシーの内情に詳しい「アスレティック」のリアム・トゥーミー記者によると、エンツォ・マレスカ率いるチームは、戦力外の選手がセッションに参加するのは新シーズンに向けた準備の妨げになると考えているとのこと。アメリカツアーのメンバーから外されたCBは、ロメウ・ルカクやアルマンド・ブロヤとともに、別なグループでトレーニングを続けているようです。
彼らはトップチームの施設の使用を禁止されており、ランチも別となっています。スペインに渡る直前のコナー・ギャラガ―も同様の処遇を受け、移籍に専念してほしいと告げられたそうです。経営ボードとしては、昨年の夏にノッティンガム・フォレストへの移籍を拒否して以来、さまざまなクラブの誘いを断ってきたチャロバーは、何としても売却に漕ぎ着けたいのでしょう。
「アスレティック」の記者は、彼のキャリアについて「自らの価値を証明する戦いの連続」と振り返っています。プロデビューから最初の3年は、イプスウィッチ、ハダースフィールド、ロリアンにローン移籍。リース・ジェームズ、メイソン・マウント、タミー・アブラハムのような注目度がなかったCBがようやくチャンスを得たのは、22歳の夏でした。
2021年8月11日、UEFAスーパーカップのビジャレアル戦で、初めてブルーのシャツでフル出場。トーマス・トゥヘルの抜擢に応え、プレミアリーグで20試合3ゴール1アシストと結果を出しました。リヴァプールと激突したカラバオカップとFAカップのファイナルでも、120分の死闘を最後まで戦い、カラバオカップのPK戦では10人めのキッカーとして責任を果たしています。
アブラモヴィッチ、マリナ・グラノフスカヤ、トゥヘルが全員残っていたら、彼のキャリアは好転していたのでしょうか。共同SDのローレンス・スチュワートとポール・ウィンスタンリーに評価されなかったのが、現在の苦境の要因になっているように感じられます。グレアム・ポッター就任直後の2022年10月、5勝2分と好調だった際は7試合ともフル出場だったのですが…。
フランク・ランパードを招聘した後のカオスのなかでも、レギュラーだったトレヴォ・チャロバーは、2023-24シーズンは2月まで長期離脱となってしまいました。それでもポチェッティーノ監督は、復帰後のプレミアリーグ14試合のうち、10試合で先発させています。しかし、先発すれば7勝3分という素晴らしい戦績は、新シーズンに向けてのアピールにはならなかったようです。
新たな指揮官の下で、あらためてポジションを争うはずだった2024年の夏。1年前にモナコから来たディサシは健在で、2シーズン連続で重傷を負ったウェズレイ・フォファナがピッチに戻ってきています。右のCBの3番手はトレヴォ・チャロバーかと思いきや、SDたちはフラムからトシン・アダラビオヨを獲得。それが何を意味するかは、考えなくてもわかります。
リアム・トゥーミー記者は、トゥヘル、ポッター、ランパード、ポチェッティーノの信頼を勝ち取ったCBを称賛し、「試合前のグループミーティングやトンネルのなかで、積極的に声を出していた」「5月のスパーズ戦で、アカデミー出身のSBジョシュ・アチャンポンがデビューを果たしたとき、先制点をゲットしたCBが激励していた」といったエピソードを紹介しています。
マレスカ監督は、右SBの序列も決めており、リース・ジェームズ、マロ・グスト、そしてアチャンポン。7つ年下の後輩によってリストからはみ出たCBは、戦う場を失ってしまいました。チェルシーサポータのみなさんは、彼をどう評しているのでしょうか。アダラビオヨより劣っているのか。右のCBでもSBでも4番手なのか。あるいは…。
そういいながらも私は、「トレヴォ・チャロバーは絶対に必要」と主張しているわけではありません。心中察するにあまりある話に、うろたえているだけです。バックアッパーとしても、何かが足りなかったのか。「アカデミー出身は利益になる」というPSRの罠にはまってしまったのか。リアム・トゥーミー記者がレポートの最後に綴った言葉に、思いを託します。
「チャロバーは、本人の意思に反するクラブには売却できない。彼は時間をかけて、自らの選択肢を見極めるだろう。とはいえ、チェルシーが余剰戦力という明確なシグナルを送っても、彼の価値が上がるとは思えない。それでも、イングランドとヨーロッパのほとんどのトップリーグクラブがほしがるタイプであるのは間違いない。ただしチェルシーは、もうその中にはいない」
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