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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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昨季はワーストレコード、今季も首位…チェルシーのイエローカードの常習犯とその理由をチェック!

プレミアリーグ6節を終えて、4勝1分1敗。エンツォ・マレスカ監督を迎えたチェルシーは、着実に強くなっているようです。トータル15ゴールは、マンチェスター・シティを抑えてリーグNo.1。現地メディアを見ると、6試合6ゴール4アシストのコール・パルマーについて、「現在のプレミアリーグで最高のプレーヤーか?」と議論を仕掛ける記事が続出しています。

ブライトン戦で、「前半だけで4ゴール」のプレミアリーグレコードを叩き出したレフティに加えて、最前線のニコラス・ジャクソンも6戦4発3アシストと絶好調。3戦3アシストのジェイドン・サンチョはマン・ユナイテッド時代とは別人で、ウルヴス戦でハットトリックのノニ・マドゥエケ、ボーンマス戦で決勝ゴールのエンクンクも、バージョンアップが期待できそうです。

トッド・ベーリーとクリアレイク・キャピタルの買収以来、カオスの季節を過ごしたチェルシーは、3年めで優勝争いに加わるのでしょうか。得点力が高まったチームには、気になる数字があります。7失点は、さほど気にしなくてもいいでしょう。開幕のマン・シティ戦の0-2完敗は仕上がり途上。ブライトン戦の2失点はMFとGKの判断ミスで、守備を崩されたわけではありません。

喫緊の課題は、イエローカードの枚数です。昨季プレミアリーグの105枚は、2021-22シーズンにリーズが積み上げた101枚を上回るワーストレコード。カードがゼロだったのは、オールド・トラフォードのマンチェスター・ユナイテッド戦と、スパーズとのホームゲームのみでした。今季の6試合は21枚で、フラムに1差の首位。シーズンの終わりには133枚となるハイペースです。

景気よくカードをもらい続けていると、セットピースからの失点や出場停止が増えてしまいます。さて、どこから改善していきましょうか。まずは、常習犯をチェックしてみましょう。昨季プレミアリーグで2ケタを記録しているのは、11枚のククレジャと、10枚のカイセド&ニコラス・ジャクソン。エンソ・フェルナンデス、コール・パルマー、マロ・グストが7枚です。

この数字に現状を重ね合わせると、改心していない前科者があぶり出されるはずです。さっそく、やってみましょう。今季の21枚のうち10枚は、複数のカードを受けた4人のコレクターが占めています。ククレジャとファファナが4枚、コール・パルマーとニコラス・ジャクソンが2枚。彼らがイエローを出された理由を見ると、武闘派とインテリヤクザにきれいに分かれます。

「アスレティック」のサイモン・ジョンソン記者がまとめたリストによると、ククレジャはラフプレーが2枚、プロフェッショナルファールが1枚、相手チームとの口論で1枚。フォファナはラフプレーが3枚でプロフェッショナルが1枚です。CBにはこれといった処方箋がなく、劣勢にならないようにするしかありませんが、ククレジャには熱くなるなとクギを刺しておくべきでしょう。

後方の武闘派に対して、前線のほうは明日からやめられる理由が並んでいます。コール・パルマーの2枚は抗議で、ニコラス・ジャクソンは抗議と時間稼ぎ。昨シーズンも10枚と多かったニコラス・ジャクソンには、「そういうことしてると、エンクンクにポジション取られちゃうかも」とささやき続けるのが効果的なのではないかと思われます。

ちなみにレッドカードを見ると、昨季の4枚はリース・ジェームズが2枚で、マロ・グストとコナー・ギャラガーが1枚ずつ。右SBが3枚というスタッツは、アンソニー・ゴードン、ルイス・ディアス、ドワイト・マクニール、ガブリエウ・マルティネッリなど強力なアタッカーを擁するチームは、覚えておいたほうがいいでしょう。

チームのマネジメントはマレスカ監督に任せるとして、ボーンマス戦で両チームトータル14枚の大盤振る舞いだったアンソニー・テイラーにも、「よそでやってくれ」といっておいたほうがいいでしょう。チェルシーがもらったのは8枚で、そのうちの3枚はニコラス・ジャクソン&サンチョの抗議と、レナト・ヴェイガのゴールセレブレーションです。

「アスレティック」の記者は、チェルシーの不要なイエローもグラフにしています。昨シーズンからの126枚のうち、抗議が23枚、ダークアートが17枚、相手と揉めて9枚、ゴールを喜びすぎて4枚、ダイブで3枚。彼らの守備は決してラフではなく、試合あたりの平均ファール10.5回は17位、タックル16.7回は16位です。

まずは、抗議と時間稼ぎから減らしていきましょう。レフェリーのジャッジに納得できなかったときに、家族や親友の顔を思い浮かべることから始めてみてはいかがでしょうか。みなさん、ニコラス・ジャクソンをほめてあげてください。昨季の24試合めで9枚となり、「32試合以内で10枚なら2試合出場停止」にリーチとなった後、11試合はゼロ。そうです。やればできるんです。


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