最強ユース・チェルシーが5連覇、しかし…!実は厳しいFAユースカップ優勝メンバーのその後。
ホームのセカンドレグは、エースのカラム・ハドソン・オドイが2ゴール1アシストの大活躍を見せて4-0で圧勝。今季プレミアリーグで既に2試合に出場している17歳のストライカーは、7試合10ゴールの荒稼ぎです。将来が楽しみな逸材ではありますが、チェルシーで一流選手への階段を着実に登れるかと問われれば、それはまた別問題といわざるをえません。
最強ユースを誇るチェルシーの課題は、選手が18歳になった後の育成です。「スカイスポーツ」が、2013-14シーズン以降のFAユースカップ優勝メンバーのその後をリサーチしているのですが、クラブで10試合以上に出場したのは、たった2人しかいません。2017-18シーズンに公式戦41試合でプレイしたクリステンセンと、2015年1月のプレミアリーグデビューから公式戦通算32試合出場のロフタス=チーク。後者は、今季はクリスタル・パレスにローン移籍し、プレミアリーグ22試合2ゴールという数字を残しています。次のシーズンは、青いユニフォームで戦うことになるのではないでしょうか。
1月にセルチックにレンタルされた21歳MFチャーリー・ムソンダは7試合、ナイジェリア代表を選んだDFオラ・アイナは6試合。ここまでで挙げた4人以外で、チェルシーでのプレイ経験がある選手は9人いますが、すべて2試合以下に留まっています。2017-18シーズンは、他クラブにレンタルされていた選手は15人。クリステンセンやロフタス=チークに続いて、プレミアリーグのトップクラブで活躍できそうと太鼓判を押せる選手はひとりもいません。
最も有望だったタミー・アブラハムは、スウォンジーで28試合5ゴールと微妙な数字しか残せず。エールディヴィジで27試合8ゴールと結果を出したメイソン・マウントと、26試合に出場したダボのフィテッセコンビは、プレミアリーグで自らの力を試すチャンスをもらえるでしょうか。チャンピオンシップのクラブに貸し出されている選手たちは、欧州各国の1部リーグのクラブにレンタルされることが目標です。ケイシー・パルマー、ジェイク・クラーク・ソルターなど、下部リーグでも活躍しているとはいえない選手の名前を見ると、道の険しさにため息が漏れます。
チェルシーを離れ、トップクラスをめざす選手たちも、うまくいっているのはごくわずかです。リヴァプールに移籍したドミニク・ソランケは、プレミアリーグ19試合ノーゴールと苦しいシーズンを過ごし、スウェーデンのモルダからマルメに貸し出されたイサク・セワンガンボは、2018年が勝負の年です。こうして見ると、ボーンマスに2000万ポンド(約30億円)で売られたナタン・アケは、選手としてもクラブとしても成功例なのでしょう。23歳でプレミアリーグのクラブの主軸として活躍できるなら、まずまずのステップ。育てた選手をそれなりの額でマネタイズできたチェルシーとしても、悪くない話です。
記事を読み、選手たちについて調べてみると、出世頭のクリステンセンは何て凄いのだろうとテンションが上がってしまいます。充実の1年をいい形で終えるべく、プレミアリーグの残り3試合で素晴らしいプレイを披露してもらえればと思います。ただし、FAカップ決勝は、控えていただいて…。(アンデレアス・クリステンセン 写真著作者/@cfcunofficial (Chelsea Debs) London)
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素人の私がどうこう言えるほど簡単な話ではないのでしょうけれども、1サポーターとして思うのは単純に『ホント上で活躍できない…』ですね…泣
トップチームとの連携がまずいのか、チャンスが与えられなさすぎなのか…色んな要因はあるんでしょうね クリステンセンみたいな成功組は『レンタルで成長できた』と言いますが、そうはならなかった組にも言い分はあるでしょうし…
うーむ、なんとも。
何が悪い?と聞かれたら、リーグが悪い!と答えます。
ユース上がりの有望選手には試合に出させて経験を積ませるのが理想でしょうが、ライバルチームの実力が割と拮抗している上に、下位チームにも足元をすくわれかねないこのリーグで若手を抜擢するのは中々勇気のいることだと思います…