「今季はチェルシーに残る」…アザールの姿勢と振舞いに感動。がんばってほしい!
チェルシーは、2億ポンドという破格の値段でなければ交渉に応じないと報じられ、レアル・マドリードがワールドレコードを更新するのかが話題となりましたが、欧州王者はおそらく早期に獲得を断念したのではないかと思われます。昨季はプレミアリーグ5位に終わったクラブが、後釜獲得に本腰を入れているようには見えず、アザールからもクラブに決断を請うような発言はありませんでした。マーケットが閉まる直前に移籍を懇願したティボ・クルトワだけがマドリードに行くことになり、10番のほうはハダースフィールドとのプレミアリーグ開幕戦の後半からピッチに姿を現しました。最後に決めるのはチェルシー…彼は、決してブレることなく自らの言葉通りに振舞いました。
「ワールドカップの後に、僕がいったことをみんな覚えているだろう。それについては、もう話したくない。いろいろいわれているけど、事実無根だね。僕はここで幸せだ。これから1~2年で何が起こるかは見てみよう。(今季は)出ていくことはない」
サッリ監督が、「彼とはいろいろな話をしているけど、移籍についてはひとことも口にしていない」と語っているのを聞き、彼自身の言葉にも触れて、素晴らしいプロフェッショナルだとあらためて思いました。クラブが約束を反故にしたと非難したファン・ダイク、ユルゲン・クロップに「彼が100%でないなら、出すしかない」といわせたコウチーニョ、代理人から移籍を認めてほしいというコメントが出たクルトワ。「クラブが移籍を拒否なら契約を全うすべき」という正論を呑み込み、彼らの切実な思いを汲むとすれば、アザールが同じ手を使って移籍を実現させても「やっぱりそうか」と笑って見送ることはできたでしょう。しかし、彼はそうはしませんでした。
アレクシス・サンチェスは、マンチェスター・シティへの移籍話が時間切れとなった後、テンションが下がったのかパフォーマンスを落としてしまいましたが、アザールはチェルシーサポーターを喜ばせてくれると信じています。昨季プレミアリーグで34試合12ゴールという数字を残したアタッカーが、どんな足跡を刻んで今季を終えるのかに注目したいと思います。
近年、アザールと同じようなプロフェッショナリズムを体現してくれたワールドクラスが、もうひとり心に残っています。レアル・マドリード行きがトラブルで破談となった後、クラブが移籍金を得ることができるように契約を延長してくれたダヴィド・デ・ヘアです。チェルシーのエースは率直に語り、当時のマンチェスター・ユナイテッドの守護神は沈黙を貫きましたが、サポーターの気持ちとプロとしての責任を大事にして、戦い抜いてくれた姿勢は共通しているのではないでしょうか。デ・ヘアのマドリード行きはクルトワによって叶わず、今また契約延長に向かっているという報を聞くと、うれしい反面、複雑な気分になります。マンチェスター・ユナイテッドに残ってよかったと思えるよう、ぜひビッグタイトルを獲得してほしい。プレミアリーグもさることながら、できればビッグイヤーを…。
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移籍が叶わなかったことで、アザールのパフォーマンスが落ちることは無いですね。先日のアーセナル戦で、それをまざまざと見せつけられたガナサポです。
少しはションボリしてくれてもいいのに、相変わらずキレキレで、ホント嫌になります。まあ、まだ当分この名手をプレミアで見れるのを歓迎します。
更新ありがとうございます。
そして、今回のような素晴らしい記事をありがとうございます。
グーナーですが、がんばれアザール!
ジダンが辞任したのもチェルシーには追い風だったかもしれないですね。
これぞmakotoさんという、胸の熱くなる記事をありがとうございます。
アザールのクリーンなプレーには彼の潔さが表れているのですね。