TVで知った自らの解任…すっかりチェルシーLOVEなサッリ監督の明るいチームを応援します!
「スカイスポーツ」の記事には、「Maurizio Sarri says he found out about his Napoli sacking on TV(マウリシオ・サッリは、ナポリに解任されたことをテレビで知ったと語った)」という刺激的なタイトルがつけられていました。5月31日まで以前のクラブとの契約が残っていたイタリア人監督は、満了となる10日前に、メディアを通じて自らの処遇を知ったそうです。テーブルの向こうにいたジュントーリさんにとっては、とんだとばっちりです。最悪のサプライズを喰らった前監督に、かけられる言葉は見つからなかったのではないでしょうか。
「でも、今はチェルシーにいられて幸せだ。ここはパーティーだね。まちまちのシャツを着てビールを煽っているサポーターをスタジアムで観るのは喜ばしいね」。ナポリを離れてから3週間後に、プレミアリーグ参入が発表された新監督は、スタンフォード・ブリッジに魅了されたようです。たった50日で、3バックのチームを4-3-3にモデルチェンジした監督の新チームは、ずいぶん明るくなりました。ウィリアンとダヴィド・ルイスは「前任者が残っていたら移籍していた」と語り、アザールは「ポゼッションをとって攻める今のスタイルが好きだ」とサッリ戦術を絶賛。ホームゲームの際のホテル前泊廃止、食事制限の緩和、プライベートタイムを増やすための練習開始時間の変更も、選手に歓迎されています。
開幕前の評価は決して高くなかったチェルシーですが、今季プレミアリーグの優勝候補のひとつに数えていいでしょう。サッリ監督の後を追うようにチームに加わったアンカーのジョルジーニョは、ピルロのように中盤をコントロールし、カンテは持ち前の運動量で右から攻守に貢献。左SBに下がったマルコス・アロンソは、何年もこのチームでプレイしていたかのように獰猛なオーバーラップでチャンスメイカーとなっています。左のインサイドには、パスワークに長けたコヴァチッチが定着しそうな雰囲気ですが、強烈なミドルシュートを武器とするロス・バークリーの復活が見られるかもしれません。
ラニエリのレスター、クロップのレッズ、ズラタン在りし頃のマン・ユナイテッド。明るいチームは、サポーターでなくても自然に応援したくなります。私が密かに期待しているのは、若手のブレイクです。昨季プレミアリーグで27試合に出場したクリステンセン、ワールドカップで大器の片鱗を見せたロフタス=チーク、昨日のウェールズ代表のゲームでアシストを決めた17歳のイーサン・アンパドゥ、プレシーズンマッチで素晴らしいテクニックとスピードをアピールしたカラム・ハドソン=オドイ。ジルー、セスク、ケーヒルでも満足に出場機会を得られないチームで、レギュラーポジションを獲得するのは簡単なことではありませんが、リーグカップやELで巡ってきそうなチャンスを活かして、来季につながる爪痕を残してもらえればと思います。
目下のところ、最大の懸念はサッリ監督の食事とタバコかもしれません。「ここの肉とサーモンには慣れた。ただし、トンマーゾ(ナポリのコーヒー担当者)のようにおいしいコーヒーを淹れる人間は見つかってないけどね」。ピッチでタバコのフィルターを噛んでいる監督が、イタリアが恋しくならなければいいけれど…といささか心配になるものの、今はこの言葉を信じましょう。
「デ・ラウレンティスには感謝している。私の心のなかにあったクラブで指揮を執る機会を与えてくれたのだから。チェルシーにいられるのは、ナポリでコーチをしたからだ」
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更新お疲れ様です。こちらのブログコメントでも前評判は皆さん軒並み低かったですが、とりあえずここまでの善戦にサポーターとしては胸をなでおろしています。リバプール戦を乗り切ると、行けるとこまで疾走してくれるのではないかと期待しています。ここ何年かの2年目の悲劇を克服する為にも、おっしゃるような若手起用でELやカップ戦に取り組み、来季に継続したチームづくりへと繋げて欲しいですね。
更新ご苦労様です。サッリの解任劇は同情しますね。今シーズンのチェルシーはやりますよ。歩い雰囲気のチームは強いんです!(と思います)