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主将アスピリクエタにスペイン復帰説!フランク・ランパードの若手シフトはどこまで進む?

「デイリー・ミラー」の記事を読んで、愕然としました。「Chelsea captain Cesar Azpilicueta to be offered return to Spain if youngster replaces him(チェルシーの主将アスピリクエタは、ヤングスターに取って代わられればオファーを受けてスペインに帰る)」。 プレミアリーグで8シーズンめを迎えたブルーズのキャプテンが、ポジションを奪われて移籍するかもしれないというお話です。最も衝撃的だったのは、30歳のベテランSBのライバルといわれているのが、プレミアリーグでプレイしたことがない選手だということです。昨シーズンに、レンタル先のウィガンで頭角を現したリース・ジェームズが、将来のチェルシーを背負って立つ可能性がある逸材なのは理解していますが、「アスピリクエタを脅かす存在」とまで評価するのは気が早すぎるでしょう。

メディアが煽る背景にあるのは、2019-20シーズンのアスピリクエタがミスが目立つことと、フランク・ランパード監督の若返り策です。プレミアリーグ開幕からの4試合で9失点を喫しているチェルシーにおいて、右サイドの守備がウィークポイントとなっていたのは事実です。エンゴロ・カンテがいない時間帯に7失点。孤立しがちだったスペイン人SBは、ドリブルで抜かれるシーンが増え、サポーターの不満の種と化していました。

前線では、タミー・アブラハムがオリヴィエ・ジルーをベンチに追いやり、ノリッジ戦とシェフィールド・ユナイテッド戦で2試合連続の2発ゲット。ダービー・カウンティでランパード監督の信頼を得ていたメイソン・マウントは、プレミアリーグ4戦2発と結果を出しています。アザールの後継者として期待されている20歳のプリシッチも、あっという間にレギュラーに定着。若手に押されたウィリアンは未だスタメンゼロで、今季限りでロンドンを去るのではないかといわれています。直近2試合を負傷欠場したペドロ・ロドリゲスも、復帰した際の居場所はベンチとなる可能性が高まっています。

ただでさえ若手が元気ななかで、アキレス腱断裂という重傷を負っていた18歳のカラム・ハドソン=オドイが、9月中旬には復帰する見通しと伝えられています。快足ウインガーがレギュラーを奪取し、メイソン・マウントとプリシッチの20歳コンビと1歳上のタミー・アブラハムで2列めを占めることになれば、平均年齢は20歳以下!32歳のジルー&ペドロと、30歳のウィリアンに伸びしろは見込めず、主戦場は国内カップということになるかもしれません。

2012年に700万ポンドというお買い得価格でブルーズに加わり、プレミアリーグとヨーロッパリーグを2度ずつ制したアスピリクエタは、ベンチで若手を見守るグループに組み込まれてしまうのでしょうか。急激な若手シフトはリスクとセットで、いずれ経験値が必要となる時が来るという声もありますが、ランパード監督は改革という大方針を変える気はなさそうです。

レアル・ソシエダとアスレティック・ビルバオが注視しているといわれるベテランSBは、的確なカバーリングと正確なクロスを取り戻して、リース・ジェームズに時期尚早と認識させなければなりません。ランパード監督の若手シフトはどこまで進むのか。速度計算を間違えて不振に陥れば、早期解任という最悪の結果で終わってしまいます。ウルヴス、バレンシア、リヴァプールと続くインターナショナルマッチウィーク明けの難敵3連戦は、指揮官にとってもキャプテンにとっても正念場です。

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“主将アスピリクエタにスペイン復帰説!フランク・ランパードの若手シフトはどこまで進む?” への2件のフィードバック

  1. B より:

    これ、めっちゃ動揺しました
    たしかに最近アスピリクエタらしからぬミスは目につきましたが、それでもこれはさすがに…

  2. レン より:

    ビルバオの獲得対象選手になるんでしょうか?
    アスピリクエタの出身はナバーラ州でバスク州のお隣だと思うのですが。

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