ハリー・ケイン、フォーデン、アーノルドは…?イングランドを活性化する新布陣を考えてみました。
セルビアに1-0で辛勝の後、デンマークに1-1のドロー。明らかにうまくいっていないイングランドは、何が問題なのでしょうか。ハリー・ケイン、サカ、フォーデン、ベリンガム、デクラン・ライス…前線と中盤は、史上最強レベルのメンバーが揃っています。ところが、開幕から2戦連続で劣勢を強いられ、チャンスといえるシーンは5つしかありません。
そのすべてが、右サイドからの仕掛けだったのも大いに気になります。セルビア戦のゴールは、サカのクロスからベリンガムのヘッダー。76分にサカと代わったばかりだったボーウェンがクロスを上げると、ハリー・ケインのヘッドをGKライコヴィッチがセーブし、ボールはバーを叩きました。デンマーク戦で先制したシーンも、右サイドを突破したカイル・ウォーカーが起点です。
中央に出したグラウンダーをデンマークの2人のDFがクリアできず、こぼれ球をハリー・ケインが左足でプッシュ。1-1の52分に、縦のボールを追ったサカがヘッドでGKの上を狙ったシーンも、右のポストを叩いたフォーデンのミドルも、左サイドは関与していません。9番が下がった直後の71分、ベリンガムのスルーパスで抜け出したオリー・ワトキンスの一撃も右からでした。
左サイドが機能しないのは、フォーデンが中に入ってきた際にスイッチする選手がおらず、トリッピアーとデクラン・ライスだけになるからでしょう。イングランドが抱えている課題は、左右の不均衡だけではありません。ベリンガムが下がるとエースが孤立し、アーノルドが右サイドをサポートできていないため、サカの選択肢が単独突破だけになるシーンも目立っています。
プレスの連携も弱く、必要以上に下がってしまい、奪ってから苦し紛れに蹴り出す選手を見ていると、「エヴァートンか!」(昨季プレミアリーグで縦ポン数No.1)とツッコミを入れたくなります。ここまでの苦戦の原因は、ガレス・サウスゲートの戦術といい切っていいでしょう。初戦がうまくいかなかったのに、2戦めも同じメンバー、同じ戦い方だったのには驚かされました。
そのすべてが、右サイドからの仕掛けだったのも大いに気になります。セルビア戦のゴールは、サカのクロスからベリンガムのヘッダー。76分にサカと代わったばかりだったボーウェンがクロスを上げると、ハリー・ケインのヘッドをGKライコヴィッチがセーブし、ボールはバーを叩きました。デンマーク戦で先制したシーンも、右サイドを突破したカイル・ウォーカーが起点です。
中央に出したグラウンダーをデンマークの2人のDFがクリアできず、こぼれ球をハリー・ケインが左足でプッシュ。1-1の52分に、縦のボールを追ったサカがヘッドでGKの上を狙ったシーンも、右のポストを叩いたフォーデンのミドルも、左サイドは関与していません。9番が下がった直後の71分、ベリンガムのスルーパスで抜け出したオリー・ワトキンスの一撃も右からでした。
左サイドが機能しないのは、フォーデンが中に入ってきた際にスイッチする選手がおらず、トリッピアーとデクラン・ライスだけになるからでしょう。イングランドが抱えている課題は、左右の不均衡だけではありません。ベリンガムが下がるとエースが孤立し、アーノルドが右サイドをサポートできていないため、サカの選択肢が単独突破だけになるシーンも目立っています。
プレスの連携も弱く、必要以上に下がってしまい、奪ってから苦し紛れに蹴り出す選手を見ていると、「エヴァートンか!」(昨季プレミアリーグで縦ポン数No.1)とツッコミを入れたくなります。ここまでの苦戦の原因は、ガレス・サウスゲートの戦術といい切っていいでしょう。初戦がうまくいかなかったのに、2戦めも同じメンバー、同じ戦い方だったのには驚かされました。
戦術もさることながら、個々を見ても気になる選手がいます。まずは、お疲れ気味のハリー・ケイン。カタールも前回のユーロもグループリーグでノーゴールのキャプテンは、終盤戦で痛めた背中が影響しているのか、最悪の立ち上がりとなっています。セルビア戦の前半は、タッチ2回!2試合を通じて、ボックス内で触ったのはバーを叩いたチャンスとゴールシーンの2回のみです。
攻撃における貢献度が低いトリッピアーも、コンディションがいい本職がいたら外されているでしょう。シーズン終盤のペースダウンを理由にジェームズ・マディソンを落としたのに、負傷が癒えるかどうかわからないルーク・ショーを連れてきた指揮官は、最後の瞬間まで左サイドの人選に悩まされそうです。
アーノルドは、個人より組織の問題でしょうか。1発で状況を変えるロングフィードは武器になるかもしれませんが、守備におけるミスとパスワークのテンポが気になります。スロベニア戦は布陣を変え、何人かを試してみるべきではないでしょうか。プレミアリーグのTOP3は4-3-3で戦っており、リーグ戦で4-2-3-1になじんでいるのはハリー・ケインとチェルシーの選手だけです。
たとえば4-3-3か、4-1-4-1で戦うとしましょう。最終ラインはそのままでもOKですが、カイル・ウォーカーの疲労をケアするなら、ヴィラで右にまわっているコンサという手があります。プレミアリーグでデュエル勝率No.1のDFは、勝っている試合を畳む際にも心強いカードとなるはずです。今のうちに、ピッチの感触をつかんでもらったほうがいいでしょう。
中盤はデクラン・ライスがアンカーで、ベリンガムは左インサイド。フォーデンが右でもいいのですが、ハリー・ケインが空いた瞬間にパスを通してくれるのを期待して、コール・パルマーを抜擢したくなります。彼とサカで右サイドを強化するか、フォーデンを中盤に配してコール・パルマーを外に入れるか…。いずれも、ウインガーは戦いやすくなるはずです。
前線は、まっすぐ選べばサカ、ハリー・ケイン、エゼですが、ラインの裏に出るのがうまいオリー・ワトキンスとスピードに長けたアンソニー・ゴードンも楽しみな存在です。最終ラインと中盤の主軸を残しつつ、最高に思い切った11人を並べてみました。今よりうまくいく可能性ありと思うのですが、いかがでしょうか。
GKピックフォード、DFコンサ、ジョン・ストーンズ、グエイ、ジョー・ゴメス、MFデクラン・ライス、コール・パルマー、ベリンガム、FWサカ、オリー・ワトキンス、アンソニー・ゴードン。
デンマーク戦の終盤にサカ、ハリー・ケイン、フォーデンを一気に下げたサウスゲート監督は、次戦も先発させるつもりで休ませたのでしょうか。冴えないイングランドですが、前回のユーロもクロアチアに1-0の後、スコットランドに0-0だったんですよね。「何も見てないし、読んでいない」とうそぶく指揮官は、当たり前のように同じメンバーで戦うのかもしれませんが…。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す