プレミアリーグ名物の専門家によるユーロ予想。優勝はフランス、ダークホースは意外にも…!
果たして、彼らはどこまでいけるでしょうか。ついつい予想をしたくなりますが、私がどうこういう前に、プレミアリーグの名物専門家たちの主張に耳を傾けてみましょう。イギリスメディア「デイリー・メール」が、「France, Germany and England… Sportsmail experts predict who will win Euro 2016 and which players will star at the tournament(フランス、ドイツ、イングランド…スポーツメールの専門家たちが、どこがユーロを制するか、誰がトーナメントで輝くかを予想する)」と題した記事を掲載しています。こちらに登場したエキスパートは、総勢17人。「優勝は?」「イングランドはどこまでいける?」「ダークホースは?」「われわれのお隣(ウェールズ、北アイルランド、アイルランド)は?」などといった質問に回答しています。優勝予想は、開催国フランスが10人、お隣のドイツが6人で、スペインの3連覇を唱えたのはわずかに1人。「彼らは数々の大会を制してきており、自己満足に陥ることはない」と唯一のスペイン推しは、マーティン・キーオン先生でした。アーセナルのレジェンドは、イングランドはイタリアやポルトガルには勝ってもセミファイナルは突破できないと予想。注目の選手は、「ウェールズのシャツを着て、誇りをもってプレイしているときは本物のドラゴンになる」ガレス・ベイルだそうです。
有名どころの声を、もうふたりほど紹介しましょう。まずは、記事のトップを飾っているジェイミー・レドナップさん。優勝はフランスで、「ホームであることは大きなアドバンテージ。彼らにはスピードと技術がある。グリーズマンとポグバはチームに”X facter”を与え、カンテとパイェがサイドにクオリティを加えている」と、プレミアリーグ1年めで高評価だった2人を注目選手に指名しています。イングランドについては、「ダークホース。いいヤングスカッドがある。準決勝に行けなかったら失望する」。早く観たい、待ちきれないとファンのような情熱で語った「輝く選手」は、ポール・ポグバでした。「私の子どもは、いつも彼について語ってるよ」…って、レッズのOBなのですから、ヘンダーソンやスタリッジの素晴らしさについても教えてあげてください。
そして次は、ジェイミー・キャラガーさんです。「勝者はドイツ、スペイン、フランスのいずれか。最初に挙げた2つの名前は尊重するけど、フランスでいっておこう。1984年のユーロ、1998年のワールドカップと、ホームアドバンテージを活かしたじゃないか。イングランドは、守備の欠陥を突かれて準々決勝止まり。選手では、もっと大きくなれると期待しているスペインのアルバロ・モラタだね」。プレミアリーグについて語るときと同様に、相変わらず歯切れがいいコメントです。3人に共通しているのは、隣国への評価。ウェールズは期待できるが、北アイルランドとアイルランドは厳しいとみており、キャラガーさんに至っては、「They will be going home early.」とバッサリです。
全体的には、「過去の地元大会を優勝しているフランス」「ワールドカップ優勝後、クオリティが落ちていないドイツ」が2強という評価。イングランドについては、ほとんどの方が「準々決勝」としています。イギリス人が威勢のいいことをいわないのには慣れていますが、グループステージを首位通過ならベスト8の相手はイタリア、ポルトガル、ベルギーのいずれかというドローを見て、これだけ多くの方が勝てないとしているのに驚きました。隣人評価はウェールズが高く、北アイルランドとアイルランドは相手関係からも厳しいという見方。おもしろかったのはダークホーズで、アルナウトヴィッチ、フクス、ダヴィド・アラバの名前が挙がったオーストリアが人気で、レヴァンドフスキのポーランドや、ラキティッチ、モドリッチ、マンジュキッチのクロアチアよりも多くの票を集めていました。順当にいけば2位通過のオーストリアは、ラウンド16でウェールズかロシア、勝てばフランスと当たることになりそうです。
さて、私もこの記事に沿って予想をさせていただきます。優勝はフランス。ホームアドバンテージに加えて、グループステージがスイス、アルバニア、ルーマニアと楽なことと、グリーズマン、パイェ、マルシアル、ポグバとフィニッシュに持ち込める選手が多いこと、さらにデシャン監督の統率力を挙げたいと思います。ドイツは負傷者の多さが割引ポイント。スペインは、モラタやルーカス・バスケスなどのストライカーに大舞台の経験が少ないのがネックです。イングランドとベルギーは…どちらもベスト4に進めれば大成功。ホジソン監督とヴィルモッツ監督は、ノックアウト方式の大会でファイナルに顔を出せる監督ではないとみています。
一発勝負あるいはホーム&アウェイのトーナメントで勝つ監督が持っている要素として、「止血できること」「徹底できること」「ギャンブルができること」があるのだと思います。アヤックスでチャンピオンズリーグを制し、ワールドカップブラジル大会ではオランダを3位に導き、マンチェスター・ユナイテッド最後の年にFAカップ優勝を果たしたファン・ハール監督は、チームの綻びを見極めて止血処理をするのがうまく、PK戦の直前にGKを代えるといったギャンブルができる監督でした。同じくFAカップ優勝監督で、ワールドカップで韓国とオランダを4位に、ユーロではロシアを4位に持っていった「ミスターセミファイナル」フース・ヒディンク監督の持ち味は、攻守のギアチェンジのメリハリ、徹底度。準決勝までは無類の勝負強さを発揮するユルゲン・クロップ監督は、緊張感の高い最終盤にリスクをとって仕掛けられる指揮官です。一方、ホジソン監督は、2014年のブラジルではオーソドックスな選手交代に終始してグループリーグ敗退。全勝で勝ち抜いたユーロの予選には、ヒリヒリするような勝負どころはありませんでした。
選手の能力の足し算ではいい線をいっているイングランドとベルギーは、プレミアリーグファンとしては「ベスト4にいけます!」と胸を張りたいところですが、両者とも…おっと、彼らはベスト8で当たる可能性があるのでした。直接対決なら、最終ラインの差でベルギーでしょう。やはり、ホジソン監督のチームはベスト8で国民をモヤモヤさせて終わるのではないでしょうか。ダークホースとして期待しているのは、連敗スタートの予選をその後7勝1敗とまとめたスイス。シャキリ、ジャカ、ベーラミとこちらもプレミアリーグ偏愛的ではあります。キックオフまで24時間を切りましたね。サッカーばかり見ていると、月日の経つのは早いものです。(ガレス・ベイル 写真著作者/Jon Candy)
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更新ご苦労様です。
いよいよですね。地元開催もありフランス優勢ですね。毎度のことながらオーウェンはレッズOBなんですが、他チームの選手を押しますよね(苦笑)
ニュートラルな立場だからこそなんでしょうが(笑)
僕は個人的に馴染み深い国で、良いスカッドを持っているオーストリアを推します。アラバとバウムガルトリンガーの中盤は強力です。プレミア勢だとフクス、プリョードル、そしてアルナウトビッチですね。オーストリアの攻撃は左サイドにいるアルナウトビッチの出来によって大きく左右される気がします。ヴィマーは控えですかね。まだ若いのでどんどんこのような大きい大会で経験値を積み上げて欲しいです。
ベスト8行ける可能性も大いにあると思います!
きっとご存知ないわけではないと思いますので、以下は念のための補足ですが、
ホジソンさんはノックアウト方式のトーナメントで決勝に進んでいますよ。
フルアム時代のヨーロッパリーグ(09/10)にて、決勝の相手はアトレティコ。負けましたが。
とはいえ、ホジソンさんがあまりトーナメントで上にいける予感がしない監督という点には完全に同意です。
良くない監督とは思わないんですけどね。
ホジソンさん時代のフルアムは非常に面白いチームでしたし。
ただ、特に代表監督としてはどうなんだろうというと。。。レーヴやデシャンの上に行けるとは、なかなか期待しにくいです。
Mackiさん>
確かに。それはそれでひとつのスタイルですが。
プレミアリーグ大好き!さん>
オーストリアにはさほど注目していなかったのですが、いわれてみれば、おもしろいんですよね。背中押されました。試合、見てみます。
あすえことさん>
そうでしたね。すっかり失念してました。レッズや直近の印象が強かったのと、当時のフラムがとにかく守り勝つ印象が強かったからですかね。一発勝負でここぞというところで攻め勝ったり、劣勢を跳ね返す勝負をかける監督というイメージが全くなく、ユーロやワールドカップは厳しいのではないかと思ってます。
私はスイスが優勝すると予想してます
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へそ曲がりな私は、ダークホースにアイスランドを提示してみます。
あと、「顔ぶれが微妙なときに勝つことが多い」イタリアは、実は他チームの命運を握っているかと。
「ダークホースとまでは言わずとも、優勝候補とも言えない」ポルトガルはロナウド最後のユーロでしょうから、彼がどれくらいやってくれるか見物です。
稲田真一さん>
ジュルーとセンデロスの「元ガナーズCBコンビ」は厳しいかなと思うのですが…?
queenさん>
イタリア、おもしろいですけどね。前評判低い時の彼らは侮れません。