2021.06.14 ユーロ2020
素晴らしかったカルヴァン・フィリップス!イングランドはユーロ初の緒戦勝利!
SBはカイル・ウォーカーとトリッピアー、CBはジョン・ストーンズとタイロン・ミングス。2センターはデクラン・ライスとカルヴァン・フィリップスです。サウスゲート監督のスタメンを見て、驚いたプレミアリーグファンが多いのではないでしょうか。ワントップにハリー・ケイン、2列めにはメイソン・マウント、フォーデン、スターリング。先発が予想されていたグリーリッシュとルーク・ショーはべンチスタートで。ジェイドン・サンチョとチルウェルの姿はありません。
ユーロ2020の初戦は、2018FIFAワールドカップの準決勝のリベンジマッチ。モドリッチ、コヴァチッチ、ペリシッチを擁するクロアチアに完勝スタートといきたいところです。「BBC」の評論家たちが、「彼を左で起用するのはばかげている」と非難したトリッピアーは、キックオフから冷静にビルドアップに加わっています。6分にトリッピアーのロングスローが中央のスターリングに届き、右から上がったフォーデンにラストパスが通ると、切り返しから放った左足のフィニッシュはファーポストに阻まれました。
8分、左サイドのメイソン・マウントがニアに入ったカルヴァン・フィリップスをポストに使い、短いパスでスターリングがボックス左を突破しますが、左足のグラウンダーは詰めたチャレタ=ツァルがカット。CKのクリアをミートしたカルヴァン・フィリップスのきれいなボレーは、GKリヴァコヴィッチが右に飛んでセーブしました。メイソン・マウントとスターリングが左サイドを制圧するイングランドに対して、プレスをかわせないクロアチアは苦しいロングボールを蹴らされています。20分にメイソン・マウントの浮き球をゴール前で受けたスターリングは、シュート態勢に持ち込めません。
26分、スローインを強引に叩いたスターリングのミドルは右にアウト。30分過ぎからモドリッチやブロゾヴィッチがドリブルで上がるシーンが増え、スリーライオンズの最終ラインは下がり始めています。43分、左隅を狙ったトリッピアーのFKは壁にヒット。プレミアリーグ得点王のハリー・ケインを抑えられたイングランドは、0‐0でハーフタイムを迎えました。後半開始早々の50分、トリッピアーのバックパスを狙ったレビッチは、素早い出足でボックスの入り口に飛び出したピックフォードに1歩及びませんでした。
55分のモドリッチのミドルは、ピックフォードの正面。イングランドの先制は、57分でした。カイル・ウォーカーの縦パスで右から上がったのは、カルヴァン・フィリップス。切り返しでチャレタ=ツァルを抜き去ったセントラルMFは、中央から上がったスターリングを見て、斜めに転がる完璧なスルーパスを通しました。ダイレクトで合わせた10番の一撃がGKリヴァコヴィッチの腕を弾いてゴールイン。61分、ジョン・ストーンズ、フォーデン、スターリング、メイソン・マウントと左につながったチャンスは、ファーに走り込んだハリー・ケインがクロスをコントロールできず、ボレーを右に外して自らはポストに激突しました。
この日のイングランドは守備がパーフェクトで、クロアチアに可能性が感じられたのは65分の連打ぐらいでした、右からのクロスのディフレクションがコヴァチッチの足元に転がると、遠めからのダイレクトショットはジョン・ストーンズがブロック。こぼれ球を拾ったレビッチは、力んで右に外してしまいました。67分のメイソン・マウントのFKは、クロスバーすれすれでアウト。70分にフォーデンをラシュフォードに代えたサウスゲート監督は、81分にハリー・ケインを下げてベリンガムを投入しました。17歳349日は、ユーロ史上最年少です。
74分、ゴール左に上がったFKをタイロン・ミングスがヘッドで落とすと、フリーだったスターリングの左足ボレーは明らかにミスキック。主導権を譲ったイングランドに、押されている焦りは感じられませんでした。余裕をもって守り切り、ユーロ出場10回目にして初めての緒戦勝利。トリッキーに見えたサウスゲート監督の用兵は、的確だったと評価されるべきでしょう。ポゼッションンは50対50、シュート数8対8、オンターゲットも2対2と数字はイーブンですが、決定的なチャンスを創れていたイングランドに対して、クロアチアはシュートコースを空けることができずに終わりました。
MVPは、唯一のゴールをアシストしたリーズのMFカルヴァン・フィリップスでしょう。デクラン・ライスに後方をまかせ、効果的な攻め上がりでアタックに厚みと意外性をもたらしました。パス成功率94%、序盤のチャンスクリエイトときわどいボレーも素晴らしかったと思います。次戦はスコットランド。グリーリッシュを左サイドに据えれば、ハリー・ケインのシュートチャンスが増えるのではないでしょうか。不安視されていたタイロン・ミングスとスターリングをヒーローにしたサウスゲート監督の用兵に注目しましょう。
ユーロ2020の初戦は、2018FIFAワールドカップの準決勝のリベンジマッチ。モドリッチ、コヴァチッチ、ペリシッチを擁するクロアチアに完勝スタートといきたいところです。「BBC」の評論家たちが、「彼を左で起用するのはばかげている」と非難したトリッピアーは、キックオフから冷静にビルドアップに加わっています。6分にトリッピアーのロングスローが中央のスターリングに届き、右から上がったフォーデンにラストパスが通ると、切り返しから放った左足のフィニッシュはファーポストに阻まれました。
8分、左サイドのメイソン・マウントがニアに入ったカルヴァン・フィリップスをポストに使い、短いパスでスターリングがボックス左を突破しますが、左足のグラウンダーは詰めたチャレタ=ツァルがカット。CKのクリアをミートしたカルヴァン・フィリップスのきれいなボレーは、GKリヴァコヴィッチが右に飛んでセーブしました。メイソン・マウントとスターリングが左サイドを制圧するイングランドに対して、プレスをかわせないクロアチアは苦しいロングボールを蹴らされています。20分にメイソン・マウントの浮き球をゴール前で受けたスターリングは、シュート態勢に持ち込めません。
26分、スローインを強引に叩いたスターリングのミドルは右にアウト。30分過ぎからモドリッチやブロゾヴィッチがドリブルで上がるシーンが増え、スリーライオンズの最終ラインは下がり始めています。43分、左隅を狙ったトリッピアーのFKは壁にヒット。プレミアリーグ得点王のハリー・ケインを抑えられたイングランドは、0‐0でハーフタイムを迎えました。後半開始早々の50分、トリッピアーのバックパスを狙ったレビッチは、素早い出足でボックスの入り口に飛び出したピックフォードに1歩及びませんでした。
55分のモドリッチのミドルは、ピックフォードの正面。イングランドの先制は、57分でした。カイル・ウォーカーの縦パスで右から上がったのは、カルヴァン・フィリップス。切り返しでチャレタ=ツァルを抜き去ったセントラルMFは、中央から上がったスターリングを見て、斜めに転がる完璧なスルーパスを通しました。ダイレクトで合わせた10番の一撃がGKリヴァコヴィッチの腕を弾いてゴールイン。61分、ジョン・ストーンズ、フォーデン、スターリング、メイソン・マウントと左につながったチャンスは、ファーに走り込んだハリー・ケインがクロスをコントロールできず、ボレーを右に外して自らはポストに激突しました。
この日のイングランドは守備がパーフェクトで、クロアチアに可能性が感じられたのは65分の連打ぐらいでした、右からのクロスのディフレクションがコヴァチッチの足元に転がると、遠めからのダイレクトショットはジョン・ストーンズがブロック。こぼれ球を拾ったレビッチは、力んで右に外してしまいました。67分のメイソン・マウントのFKは、クロスバーすれすれでアウト。70分にフォーデンをラシュフォードに代えたサウスゲート監督は、81分にハリー・ケインを下げてベリンガムを投入しました。17歳349日は、ユーロ史上最年少です。
74分、ゴール左に上がったFKをタイロン・ミングスがヘッドで落とすと、フリーだったスターリングの左足ボレーは明らかにミスキック。主導権を譲ったイングランドに、押されている焦りは感じられませんでした。余裕をもって守り切り、ユーロ出場10回目にして初めての緒戦勝利。トリッキーに見えたサウスゲート監督の用兵は、的確だったと評価されるべきでしょう。ポゼッションンは50対50、シュート数8対8、オンターゲットも2対2と数字はイーブンですが、決定的なチャンスを創れていたイングランドに対して、クロアチアはシュートコースを空けることができずに終わりました。
MVPは、唯一のゴールをアシストしたリーズのMFカルヴァン・フィリップスでしょう。デクラン・ライスに後方をまかせ、効果的な攻め上がりでアタックに厚みと意外性をもたらしました。パス成功率94%、序盤のチャンスクリエイトときわどいボレーも素晴らしかったと思います。次戦はスコットランド。グリーリッシュを左サイドに据えれば、ハリー・ケインのシュートチャンスが増えるのではないでしょうか。不安視されていたタイロン・ミングスとスターリングをヒーローにしたサウスゲート監督の用兵に注目しましょう。
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