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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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スーパーショット2発のノリッジキラー、南野拓実は国内カップ8戦7発の確変モード!

カラバオカップ決勝で、120分を戦い抜いたモー・サラー、ファビーニョ、ファン・ダイク、アーノルドは不在。今年最初のトロフィー獲得に貢献したサディオ・マネ、ロバートソン、マティプ、ルイス・ディアスはベンチスタートです。FAカップ5回戦、リヴァプールVSノリッジのプレミアリーグ対決。ユルゲン・クロップ監督は、南野拓実、オリギ、ジョッタを前線に並べています。

中盤の3枚はチェンバレン、ヘンダーソン、カーティス・ジョーンズ。GKアリソンの前に、ミルナー、コナテ、ジョー・ゴメス、ツィミカスという急造4バックです。立ち上がりから、ビルドアップがぎこちないリヴァプール。ラインの裏を狙うノリッジのアタックは、ひとたびオフサイドラインをかいくぐれば、決定機になりそうです。普段はサブの選手たちが慣れるのが先か、ノリッジの速攻がはまるのが先か。8分のチェンバレンのミドルは、左に切れていきます

9分にボックス左に入ったのは、カーティス・ジョンズ。切り返しから放ったコントロールショットは、クロスバーの上にヒットしました。14分、CKのクリアから左にボールが出ると、南野との連携でカーティス・ジョーンズがゴールライン際まで抉りますが、左足の折り返しは味方に通りません。1分後、ラシカがドリブルで仕掛け、カットされたボールを拾ったプッキが右からゴールに迫りますが、右足のシュートはファーポストの外を抜けていきました。

19分には、右SBのミルナーがファーにクロス。前が空いていたツィミカスの左足ボレーは、バイラムがブロックしました。プレミアリーグ2位チームの先制は27分。南野、ヘンダーソン、カーティス・ジョーンズ、ツィミカスと左につながり、SBがクロスを入れると、中央で足元に収めたオリギは冷静でした。即座に打てないと判断し、右にいた南野に優しいラストパス。日本代表のワントラップボレーがクルルの脇を抜け、ネットに突き刺さりました。

序盤は硬かったレッズは、いつの間にか自分たちの戦い方を取り戻しています。2点めが決まったのは39分。左からツィミカスが蹴ったCKのクリアがファーに流れると、トラップした南野が豪快な一撃をポストの内側にぶち当ててねじ込みました。9月のカラバオカップ3回戦でも2ゴールをゲットした「ノリッジキラー」のスーパーショット。ハーフタイムのオンターゲットは2対0で、レッズの18番以外に枠内に収めた選手はいません

クロップ監督は、45分でカーティス・ジョーンズを下げてエリオットを投入。後半開始直後、プッキのスルーパスで右から抜け出したのは、ハーフタイムにプワヘタと代わったばかりのサージェントです。右足のシュートは、アリソンのグローブの先を抜けて、ポストの外。50分、ヘンダーソンのロングフィードが左のジョッタに通ると、脇でパスをもらったチェンバレンのシュートは、ニアポストを直撃しました。

54分に左から斬り込んだジョッタが右足を振り抜くと、ギブソンのブロックは腕に当たったように見えましたが、レフェリーの笛は鳴らず。61分にヘンダーソンと代わったのは、タイラー・モートンです。63分にヤヌリスが中央にクロスを入れると、サージェントのヘッドは右に外れました。69分、チェンバレンが右の南野に預け、右足アウトのパスがエリオットへ。ファーに出たクロスに走り込んだジョッタのヘッドは浮いてしまいました。

76分、縦パスを中央で受けたルップのシュートが左隅に決まり、2-1。ジョー・ゴメスのマークは、どちらのサイドを切ろうとしているのかわからず、アリソンの対応が難しくなりました。84分にジョッタとオリギが下がり、マネとルイス・ディアスがピッチへ。直後、左から仕掛けた18歳のジョナサン・ロウの鋭いシュートは、アリソンが素晴らしい反応で外に弾き出しました。

87分にエリオットのパスがルイス・ディアスに通り、切り返して打った右足のシュートは右にアウト。17本のシュートを放ったリヴァプールが2-1で逃げ切り、7シーズンぶりのベスト8進出となりました。MVPは、もちろん南野拓実!66回のボールタッチと43本のパスを記録した右ウイングは、公式戦22試合9ゴール、国内カップは8戦7発の確変モードです。

プレミアリーグとチャンピオンズリーグで31試合27ゴールのサラーは、国内カップ出場はカラバオカップファイナルのみでノーゴール。「表のサラー」が休むとゴールを量産する日本人を、「裏のサラー」と呼ぶのは大げさでしょうか。2022年に入ってから無敗のレッズは、公式戦11連勝。フロントスリーのポジションを7人で争う分厚いスカッドで、4冠チャレンジ続行です。


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