枠に飛ばないリヴァプールのシュート、チェルシー決勝進出!~キャピタルワンカップ準決勝速報【前篇】
エムレ・ジャン、シュクルテル、サコの定番3バックにジェラード、ルーカス、ヘンダーソンの中盤。コウチーニョ、スターリングとチームにフィットしてきたマルコヴィッチも元気な姿を見せており、レッズはベストメンバーです。試合開始からしばらくは、チェルシーのペース。ウィリアンが走り回ってボールを左右につなぎ、マティッチがリヴァプールの速攻の芽を摘んでいます。セスク、オスカル、アザール、ジエゴ・コスタが揃ったチェルシーは、ケーヒルに代わってズマが入った以外はこちらもベスト。両者ともシュートが打てないまま、時計の針は20分を回ります。
26分、最初の決定機はリヴァプール。左サイドをフリーで駆け上がったアルベルト・モレノをめざとく見つけたジェラードが、完璧なスルーパス。フリーで放ったシュートは、コースをふさいだGKクルトワが弾きます。28分には、見事なコース取りで中央を切り裂いたコウチーニョがクルトワの逆を突くシュートを打つと、名手は左足を伸ばしてクリア。どうしても先制点が欲しいロジャース監督が点を仰ぎます。34分に敵陣でのインターセプトから、ジェラードの落としを受けたヘンダーソンの右足もうまく当たらず。ここまでマティッチのミドル1本しか攻め手がなかったチェルシーは、37分にFKのチャンスをつかむものの、セスクの右足はわずかにポストの左に切れます。43分に左から突破したコウチーニョの一撃はDFがブロック。0-0で終わった前半。ここまでの出来でいえば、ウェンブリーに近いのはリヴァプールです。
後半に入ってしばらくは、チェルシー攻勢。やはりアザールのドリブルは要注意です。51分、サコのパスミスからリヴァプールがピンチを招くと、ルーカスがカード覚悟のスライディングでカウンターをストップ。前半、エムレ・ジャンの足をピッチ外で踏みつけたジエゴ・コスタともつれたシュクルテルが激高し、小競り合いとなる険悪なムード。どうやらサコは負傷したようです。代わって入ったのは、デヤン・ロブレンではなくグレン・ジョンソン。プレミアリーグ前半戦ではレギュラーだったクロアチア代表は、3-4-3の新しい戦術のなかで信頼を得られていないようです。
58分、レッズの連携ミスを突いたアザールが、4人のDFを翻弄して左足シュート。1分後にジエゴ・コスタが右足で狙ったシュートはDFに当たってコースが変わり、GKミニョレがかろうじて足に当てます。ジェラードのミドルはクルトワの正面、ジエゴ・コスタの左足はDFの壁。両者とも中盤が間延びし、オープンな展開になってきました。63分、こぼれ球に反応したジエゴ・コスタがGKを抜こうとするも、これはミニョレの勝ち。サコを失ってぎこちなくなったリヴァプール守備陣を攻め立てるチェルシーに、ゴールの予感が漂っています。残り20分、ロジャース監督の打開策はマリオ・バロテッリ!大事なシーンで計算不能の男の一発に賭けた大胆なギャンブルは、リヴァプールを決勝に導くのでしょうか。
81分、左にいたバロテッリのヒールパスをコウチーニョが持ち込み、ジェラードにつないだシーンはボレーが大きく上。87分、サイドチェンジを中に持ち込んだスターリングも上に外します。熱戦は、90分で決着がつきませんでした。2試合トータル1-1。キャピタルワンカップの準決勝は、アウェイゴールルール適用は120分終了後となるため、ラスト30分でリヴァプールがノーゴールならチェルシー決勝進出です。
長くなりましたので、この稿は「枠に飛ばないリヴァプールのシュート、チェルシー決勝進出!~キャピタルワンカップ準決勝速報【後篇】」に続きます。
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