昨季の失敗を繰り返すな!FAカップ決勝・アーセナルVSアストン・ヴィラ直前プレビュー
プレミアリーグ最終戦を4-1の快勝で終え、いい雰囲気でこの日を迎えるガナーズに対して、アストン・ヴィラのシーズン最終盤は散々でした。37節にサディオ・マネとシェーン・ロングをまったく止められず6-1の大敗を喫すると、本拠地ヴィラパークで行われた最後のゲームは攻撃陣が沈黙し、ブービーのバーンリーに完封負け。シャーウッド監督の就任でプレミアリーグ降格という最悪の結果は免れたものの、結局17位。この着地に納得しているヴィラサポーターはいないでしょう。それでも最後に19年ぶりとなる国内タイトルを獲得し、ヨーロッパリーグ出場権を獲得できれば、冴えなかったシーズンのことはすっきり忘れられるに違いありません。
とはいえ、下馬評は圧倒的にアーセナル勝利。「多くの人が僕たちが有利だと予想している。だからといって、それが何かを約束してくれるわけじゃない。時には、いわゆる弱者の方が難しい相手になることがあるからね。でも、僕たちはいいサッカーをするチームだ。すべての対戦相手が僕たちを恐れるべきだと思う」というメスト・エジルの言葉に、異を唱える人はそれほど多くはないでしょう。シャーウッド監督の「ベタ引きしないで正々堂々と戦う」という言葉を信じるならば、ゲームのポイントは1点だと思います。「アーセナルが、昨季ファイナルの失敗を繰り返すかどうか」です。
タイトルから遠ざかっていた昨季のアーセナルには、相当な重圧があったのでしょう。3-2と延長戦で逆転したハル・シティとのゲームは失敗だらけでした。開始4分のハル・シティのCKでは、ペナルティエリア内にマークを見ていない選手が8人もいる舞い上がった状態で、あっけなく失点。右サイドを完全に崩された9分の追加点で0-2となり、この後のCKで競り負けて打たれたヘディングシュートをゴールの中にいたギブスがクリアしなかったら、ゲームはここで終わっていたでしょう。
カソルラの見事なFKとコシールニーの泥くさいプッシュで同点に追いついたものの、2-2で時間切れとなり、延長戦。至近距離からギブスがシュートを打ち上げるミスがなければ、90分で決められた試合でした。109分に、ジルーのヒールパスをここしかないというコースに突き刺したラムジーは完璧でしたが、メルテザッカーのスリップとシュチェスニーの無謀な飛び出しで招いたピンチは、ハル・シティがクロスを焦らず冷静に味方につないでいれば、簡単にゴールを割られていたはずです。よくいえばドラマティック、悪くいえばドタバタだった一戦は、完全なる負け試合の流れ。勝てたのは幸運でした。
連覇リーチのアーセナルは、1年前の失敗や、今季チャンピオンズリーグ決勝トーナメント・ラウンド16のモナコ戦での痛恨のホーム惨敗を活かして、堂々の勝利を得ることができるでしょうか。ベンテケはスペシャルな選手ですが、今のコシールニーとガブリエウ(がいいですね)が普段着のプレイをすれば、なかなかゴールは奪えないと思います。
私がこの試合に期待しているのは、エジルのゴールです。2年めのプレミアリーグで当たり負けするシーンは減り、抜群の運動量で守備にも戻り、視野の広さとアイデアの豊富さで攻撃の軸となってきた背番号11は、その貢献度を低く見積もられがちなのではないでしょうか。線が細い、守れないという従前からのステレオタイプな評価を下す人々に「エジルは素晴らしかった」といわせてシーズンを終えるべく、数字として残るゴールという結果をFAカップの歴史に刻んでいただければと思います。ヴィラファンの方々には申し訳ありませんが、1年間、プレミアリーグを盛り上げてくれたセインツにヨーロッパリーグというインセンティブを捧げたい思いもあり、今夜の私はアーセナル持ちです。
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去年のGKはファビアンスキです
アーセナル的には去年のハルのように序盤にパワーで来られるのが一番怖いですね
相手がカウンターに徹するならむしろ落ち着いて試合に入れそうです
まあ去年もカソルラに対する3つのPKがとってもらえてればもう少し楽にできたと言い訳しておきます
更新お疲れ様です
先発はやはりジルーでしょうね
カソルラサンチェスも疲れてますが結局いつも通りの気がします
去年のFA決勝はラムジーの出来が酷かったですね
ゴールまでは足を引っ張ってました
でも今年は違うと信じてます
去年のラムジーのユニを着るか、今年のサンチェスのユニを着るか悩んでましたがラムジーのユニを来て応援します!