エヴァートン完勝、アーセナルは圧倒的に攻めながらドロー!FAカップ5回戦初日ハイライト
開始から10分の展開をみたグーナーは、チームの勝利を確信したのではないでしょうか。7分、左にまわったウェルベックのパスを受けたエルネニーが、縦に走ったフラミニをフリーにする絶妙なダイレクトパス。フラミニの折り返しはDFに止められたものの、プレミアリーグ優勝をめざすホームチームは好調な出だしです。直後のCKは、ニアに出たグラウンダーをエルネニーがコントロールの効いたボレー。GKヤクポヴィッチが触り、メルテザッカーの目の前にこぼれたボールはカーティス・デイヴィスが先に反応してクリア。これ以降のアーセナルは、大当たりのGKに悩まされることになります。
右サイドで完全に優位に立ったアーセナルは、11分、ジョエル・キャンベルが敵陣深くで厳しいプレスをかけ、クリアミスを拾ったウォルコットが縦に抜けるもラストパスはマイラーがカット。13分にゴールライン際までえぐったウォルコットのクロスをウェルベックがヘッドで合わせたシーンは、ウォルコットがオフサイドにならないタイミングで速いパスを通したエルネニーのインテリジェンスが光ります。
16分、チャンバースの縦パスでフリーになったウェルベックは、ヤクポヴィッチの脇を抜くには角度が厳しすぎました。強烈なシュートはGKがセーブし、CK。ジョエル・キャンベルのパスを中央で受けたイオビの左足は、カーブがかかりきらずにポストの左へ切れてしまいます。圧倒的なアーセナルペース。28分の攻撃はまたも右サイドからです。チャンバースのクロスをDFを少いながらトラップしたウォルコットは、振り向きざまに強烈なシュートを放つもヤクポヴィッチが足でストップ。ハル・シティは、開始まもなくティモンが放ったシュート以降は、ほぼノーチャンスです。42分、FKのこぼれ球を狙ったカーティス・デイヴィスのシュートはフラミニが対応し、オスピナに届きません。強者が多少メンバーを落とそうが、プレミアリーグ上位とチャンピオンズリーグのクラブにはこれだけの差があるんだと見せつけるような45分が終了。このまま、0-0で終わるような試合には思えません。
後半開始早々、DF2人の間を通したイオビのパスで、ギブスがフリー。丁寧なグラウンダーに合わせたウォルコットのボレーは、GKの正面にいってしまいました。52分にドリブルでペナルティエリアに侵入したチャンバースは、マイラーに倒されながら笛を吹いてもらえません。このボールを拾ったエルネニーがイオビに落とすと、今度こそ入ったかに思われたシュートはアレックス・ブルースのかかとに当たってポストの外に流れていってしまいました。最大のハイライトは、54分。ジョエル・キャンベルが右から巻いた直接FKは、ヤクポヴィッチがぎりぎりで触ってポストを叩きます。63分にひとりかわして放ったウェルベックの右足は、ブルースに当たってゴール右隅を襲いますが、これもGKがビッグセーブでCKに逃れました。
90分で決着をつけるべく、アレクシス・サンチェス、ジルー、チェンバレンを次々と投入したヴェンゲル監督のプランは実を結びませんでした。プレミアリーグ23節のチェルシー戦で復帰したアレクシス・サンチェスは、未だトップフォームに戻っていないようで、好調時に見せる中に持ち込んでのシュートがありません。87分、チャンバースのハイクロスをジルーがヘッドで落としたチャンスは、マークがついていなかったチェンバレンは枠におさめないといけません。アーセナルは圧倒的な力の差をスコアに反映できず、スコアレスドロー。プレミアリーグとチャンピオンズリーグでスケジュールが立て込んでいるなか、余計なアウェイゲームをひとつ増やしてしまいましたが、負傷者が続々と復帰しているチームにとっては、サブの選手を使える機会があるのは悪くないのかもしれません。次戦、ディフェンディングチャンピオンが同じ失敗を繰り返して負ける姿は想像できません。
初日の4試合では、レディングがプレミアリーグのWBAに3-1で勝ったのが目を引きます。ボーンマスとエヴァートンの一戦は、ダニエルズのPKをジョエル・ロブレスが止めていなかったら逆の結果になっていたでしょう。ゴスリングの足に当たってGKの頭上を抜けたロス・バークリーの幸運なミドルと、ニアでCKのコースを変えてルカクに打たせたギャレス・バリーの巧妙なヒールキックでエヴァートンがアウェイ勝利。ワトフォードはリーズに順当勝ちです。
■FAカップ5回戦・2/20結果
アーセナル 0-0 ハル・シティ
レディング 3-1 WBA
ワトフォード 1-0 リーズ・ユナイテッド
ボーンマス 0-2 エヴァートン
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ガナーズ、圧倒的に攻めまくっていましたが、ヤクポヴィッチが素晴らしかったです。ただし、エジル、ベジェリンがいないと、ガッチリ固められた壁を破る変化が足りなかったかと思います。
こんな試合こそ、絶好調時のサンチェスやマッハベジェリンのドリブルによる崩しがあればと思ってしまいました。いくらパスで崩そうとしても同じパターンでは後半、相手ディフェンスも攻めが読めてきていました。怪我に泣いているドリブラー ウィルシャーがいたらなあと無いものねだりしたくなりました。
そんな中、ウェルベックが元気に動き回っていたこと、エルネニーやイオビのプレイに将来性を感じられたのを収穫として、今週の圧倒的に強いバルサとの戦いに気持ちを切り替えます。
キャンベルのパスセンスはなかなか見応えがあると感じました。イオビは若さゆえにとゆう感じですかね。サンチェスは本調子ではないのでしょうが、プレイにもやもや感があるとゆうか…。きっとバルセロナのことが頭の片隅にあるのが原因なのでは、と勝手に思ってCLでの爆発を夢見てます‼古巣といえばベジェリンもですし、リーガ組のエジルにも期待‼バルサバルサなミーハー世論をぶっ飛ばしてくれっ‼
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ヤンガナ大好きさん>
チャンバースは悪いとは思わなかったのですが、ベジェリンの存在の大きさを思い知りました。CL優先で覚悟のターンオーバーだったので、次がんばろう!ですね。
セオさん>
バルサ戦、一発ガツンとやってほしいですね。期待してます!
アーセナルの日程を見ると3月12日の週末までミッドウィークも週末も試合が入っているのですが、いったいどこにリプレイを入れてくるのか。下手すると中1日ごとに3連戦とか恐ろしいことに。。。
きんぐさん>
怖ろしいことになると思います。ヨーロッパリーグを優勝した年のベニテス・チェルシーが大変な3月・4月を過ごしてたことを思い出します。