スタリッジ、復活の2発!トッテナムを圧倒したリヴァプールがEFLカップ準々決勝進出!
静かな立ち上がりのゲームは、8分にいきなり動きました。エンクドゥのミスを突いて敵陣でボールを奪い、右からドリブルで上がったのはグルイッチ。シュート性のクロスが中央に入ると、タイミングよく走り込んだスタリッジがフォルムの目の前でプッシュし、ボールもろともネットに突っ込みました。プレミアリーグではゴールがないスタリッジは、11分にも鋭いドリブルから強烈なミドルを放つなど、好調です。トッテナムは、敵陣で奪ったボールをエンクドゥが左から持ち込みますが、ラストパスがフィンセント・ヤンセンに合いません。
今度は自陣から始まったオリギの突破です。18分、右サイドからスピードに乗って3人を引きつけたベルギー代表ストライカーは、ボックスに入ると切り返しを入れ、左でフリーだったスタリッジにラストパス。右隅を狙えばゴールでしたが、うまくヒットしなかったシュートがフォルムの正面にいってしまい、追加点は奪えません。トッテナムの攻撃は、フィンセント・ヤンセンに楔が入るところまではいいのですが、落とした後が続かず、サイドからの仕掛けはことごとくレッズの守備陣にクリアされています。21分に右からのハイボールをミニョレがかぶり、ファーサイドのフィンセント・ヤンセンが難しい体勢から頭に当てるも、ボールは浮いてしまい、クロスバーの上。トッテナムは、エンクドゥとオノマーの仕掛けをことごとく止められ、いい形でフィニッシュにつなげられません。
33分、右からのクロスをボレーで叩いたのはフィンセント・ヤンセン。ミニョレが足でクリアすると、右に展開したボールをトリッピアーがゴールラインまで持ち込んでファーサイドにクロス。エンクドゥのスライディングシュートはDFにブロックされ、CKに逃れられます。39分にはレッズがきれいなショートカウンター。ハーフラインで奪ったボールがエジャリアにつながり、スタリッジを経由して右のグルイッチに渡ると、クロスに打ったシュートは左のポストの脇に外れました。42分にアルベルト・モレノのオーバーラップに合わせたグルイッチのロングフィードは、正確でした。左SBが強烈なシュートを放つと、DFがブロック。前半は、完全なるレッズペースです。単独の仕掛けでなく連携でサイドを崩したいトッテナムですが、最初の45分は効果的なコンビネーションは見られませんでした。
後半が始まった直後は、1点を追うトッテナムが攻勢。48分、左サイドで粘ったフィンセント・ヤンセンが逆サイドのトリッピアーに戻すと、強烈なミドルがミニョレの頭上を襲います。レッズが押し返したのは、50分過ぎからでした。52分、右サイドを単独で崩したオリギの折り返しはスタリッジに合わず。55分、今度はワイナルドゥムが右から上がり、タイミングよくグラウンダーを通しますが、カーター・ヴィッカーズをかわしてゴール前に躍り出たスタリッジは、コースを塞いだフォルムにクリアされてしまいます。59分にオリギが左から中央に入り、ゴール左隅を的確に捉えたミドルは決まったかと思いましたが、フォルムの素晴らしい反応に阻まれます。ポチェッティーノ監督は、61分にトム・キャロルをラメラ。スタメンを落としたスパーズの監督は、主力投入で勝ちにいっています。
ところが、この交代の直後、リヴァプールがカウンターから追加点をゲットしました。自陣からの縦パスをオリギがワイナルドゥムに落とすと、完璧なスルーパスでスタリッジが抜け出し、ひとり旅。フォルムのポジションをみて放ったシュートは足に当たったものの、ほぼまっすぐネットに突き刺さりました。スパーズの指揮官が67分にワニャマを入れたのは、諦めていないという意志表示でしょう。オリギをダニー・イングス、アーノルドをナサニエル・クラインは、クロップ監督があらかじめ考えていたプランだと思われます。73分にワイナルドゥムが放った絶妙なFKは、またしてもフォルムがセーブ。ここまでチャンスがなかったスパーズは、75分にようやく1点を返します。ルーカスのチェックは、孤立無援の相手には過剰でした。ゴールに背を向けており、シュート態勢には入れなかったラメラを倒してしまい、PK。フィンセント・ヤンセンが冷静にこれを決め、再び1点差です。
81分、スタリッジが左足アウトにかけた一撃はバーを叩き、ハットトリックはならず。86分には左サイドからのクロスをオノマーがフリーでもらう決定機がありましたが、トラップが大きくシュートを打てません。その2分後、今度はダニー・イングスがGKと1対1。こちらはフィニッシュに持ち込んだのですが、コースが甘くなりフォルムに弾かれてしまいます。クロップ監督は、グルイッチをエムレ・ジャンにチェンジ。ホームチームは、最後までアグレッシブな姿勢を崩しませんでした。「You’ll Never Walk Alone」の大合唱のなか、4分の追加タイムが終了。プレミアリーグ上位同士の対決を制したのは、リヴァプールでした。
レギュラーで起用すれば、プレミアリーグで10発決められるストライカーを3人も投入した選手層の厚いチームが順当に勝った一戦。ヒーローは2ゴールのスタリッジですが、いちばんお伝えしたいのは、ワイナルドゥムの素晴らしさです。中盤でバランスを取りながら、チャンスには頻繁に上がってくるプレーメーカーは、前半のグラウンダーや2点めのスルーパスでパスセンスの高さを見せつけました。プレミアリーグを1年経験していたとはいえ、レッズのサッカーにスムーズにフィットしたのは、彼の戦術理解度が高いからだと思います。これから、背番号5が絡むゴールシーンがさらに増えるのではないでしょうか。このチームを欧州で観られないのがとにかく残念です。レッズサポーターのみなさん、おめでとうございます!
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両チーム若い選手が多かったですね
若い選手が多くてもやりたいサッカーができて素晴らしいと思います
カップ戦は他のチームももっとチャンスを与える機会にしても良いですよね
更新ご苦労様です。
両チームとも大幅なターンオーバーでメンバーを入れ替えたとはいえ、若手登用で、かつ、この布陣で勝利できたのは大きいですね。そしてスタリッジの復活は嬉しいですね。このままリーグ戦でも活躍して欲しいところです。しかしワイナルドゥムは欠かせない選手になりました。
ターンオーバーして勝てるのは良かった。
なにげにヘンドのサスペンションを消化できたのも割と大きいかなと。
サイドバックの薄さは気になるものの、マネ、ワイナルドゥムが早くもフィットしてチーム力を格段に押し上げてくれたのも、クロップのコンバートを視野に入れた補強のうまさですね。
今年の主力を維持しつつさらに補強を続ければさらに強いレッズが見れそうです。
クロップ最高です。
更新お疲れ様です。
ダイジェストしかみれませんでしたが、スタリッジが躍動したようでとてもよかったです。
久々のクネクネダンス最高でした。
両チーム若手主体でしたが、スパーズに勝てたことは自信になると思います。
また先日控えが底上げしてくればいける!とコメントしましたが、若手にもクロップ監督のスタイルが浸透していることが垣間見えました。
誰が出てもクオリティの高いサッカーができるならば今年のレッズはいけると思います。
次はパレス戦、楽しみです。
普段試合に出ていないメンバーがどんなプレーをしてくれるのか期待していたのですが、ウィンクス以外は残念な出来でした。特にヴィマーは出場機会がないことに対して不満を述べていたので、その憂さ晴らしで躍動すると期待していたのですが、ヴィッカーズとの連携も、個人的にもいまいちでしたね。
ヤンセンもなかなかオープンプレーからネットを揺らせませんね、ポストプレーやボールを持っていない時の動きは良いのですが。ソルダードが脳裏に浮かび一抹の不安を覚えます。
スタリッジはやはり2トップなら素晴らしいストライカーですね。まだまだ活躍してもらわないと困ります
マネが居ない時はアンカーにヘンド、その前にコウチとララナにワイナルダムかカンを並べて最前線にフィルミーノかオリギで2トップの下側にスタリッジを見たいですね。カップ戦で2トップのオプションをどんどん試して欲しいです
あとは18歳アーノルド君のスピードとドリブルに驚きました。トラップも悪くないし、練習を重ねれば右のSBとして将来も期待出来そうです
シティふぁんさん>
両チームが、同じような体温で若手起用と勝利へのこだわりを見せていたのが、楽しめた理由のひとつだった気がします。
Mackiさん>
ワイナルドゥムは、いわゆる「サッカー脳」が抜群にいいのだと思います。スルーパスは感動的でした。
レッズサポさん>
そうですね。
what a hitさん>
コンセプト、戦術とも明快なんでしょうね。昨季まで2年間、わがクラブは「力はあるけれど難解・複雑な監督」だったので、クロップさんには余計にそう感じます。
ホタさん>
ヴィマーにはもう少し機会がないと、いざというときに力を発揮できないのではないかと思いました。ヤンセンは、欲しいタイミングでボールをもらえてませんね。もうしばらく、時間がかかりそうです。
Kさん>
スタリッジは、久々に伸び伸びとプレイできてましたね。アーノルド君には私もびっくりしました。フラナガンをレンタルで出せたのは、彼とランドールがいるからですかね。