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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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FAカップはジャイアントキリング連発!レスター&バーンリー敗退、マン・シティもまさかのドロー!

キックオフから5分、フリーでボレーを放つ決定機まで創ったホームチームが押しています。FAカップ5回戦、ハダーズフィールドVSマンチェスター・シティ。最近のプレミアリーグで見かけないヘスス・ナバスとブラボは久しぶりのスタメン。ノリートの先発も、年明けからは初めてです。10分、フェルナンジーニョのパスで最前線に飛び出したノリートは、GKコールマンとの1対1をブロックされ、フォローしたヘスス・ナバスの一撃もDFにクリアされます。こう書くと、マン・シティは若手とサブの選手主体のメンバーで戦っているのではないかと思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。サバレタ、ジョン・ストーンズ、オタメンディ、コラロフはプレミアリーグでもよく見るセット。フェルナンドとデルフはこの試合ならではの起用ですが、エースのアグエロと本気のゲームで外せないフェルナンジーニョがスタメンに入っています。20分を過ぎても0-0。チャンピオンシップ3位のホームチームは、強豪相手に互角に渡り合っています。

26分、ジャック・ペインがやや右から巻いた直接FKは、バーすれすれでブラボがセーブ。直後のCKで混戦を制して蹴り込んだビリングのシュートは、オフサイドを示すレフェリーの旗が上がります。30分、右のヘスス・ナバスがアグエロに渡し、前線に出ていたデルフに縦パスが通るも最終ラインを崩しきれずにGKコールマンに抑えられます。32分、右サイドをサバレタが抉り、中のノリートに合わせるもボレーは左にアウト。36分にはハダーズフィールドが反撃に転じ、右からのグラウンダーをファン・ラ・パラがダイレクトで叩くと、コースが甘くブラボが懐に収めます。41分にフェルナンジーニョが裏に通したスルーパスは、アグエロのトラップが後ろに出てしまい、シュートはコールマンが左に弾きます。前半は0-0。チャンピオンシップ所属のクラブは、決定機の数で引けをとっていません。

53分、右からのボールをニアで叩いたジョン・ストーンズのヘッドはファーに流れていきます。左から中央に斬り込むノリートのドリブルは再三カットされ、60分を過ぎてもマンチェスター・シティはゴールを奪えません。69分、業を煮やしたペップ・グアルディオラ監督は、ノリートとデルフを引っ込め、デブライネとサネを投入しました。スコアは依然として0-0。両者ともシュートがない展開が続いています。75分に、右から上がったクロスをブラボが弾いたシーンには、ヒヤリとさせられました。入った直後にサイドからの仕掛けを増やしていたサネとデブライネは、速いチェックに手を焼いています。78分、コラロフが負傷退場、代役はサニャ。86分に右サイドを崩したサバレタのクロスは、GKの頭を越せず。最終盤はハダースフィールドのほうが手数が多く、マン・シティは最後のCKを活かせませんでした。0-0、避けたかったリプレイ。マン・シティは、チャンピオンシップのクラブとの勝負をエティハドに持ち越してしまいました。

マン・シティのドローだけでもちょっとした事件ですが、他会場ではジャイアントキリング連発です。最大のニュースは、プレミアリーグのホームゲームで無類の強さを発揮しているバーンリーが、カンファレンス・ナショナル(5部相当)のリンカーンに敗れたこと。さらに昨季プレミアリーグ王者のレスターも、リーグ1(3部相当)のミルウォールに負けてしまいました。両者に共通しているのは、「トップの選手が決定機を外しまくり」「終了間際にゴールを決められ」「そのまま1-0で試合を終えた」ことです。シュートがことごとくGKの守備範囲にいったアンドレ・グレイは彼の日ではなく、岡崎慎司はCKにニアで合わせたヘッドも、ゴール前3メートルでGKと1対1になった絶好機も活かせませんでした。カンファレンス・ナショナル所属クラブのベスト8は、103年ぶり。ミルウォールは、ボーンマス、ワトフォードに続く3つめのプレミアリーグ勢叩きです。

ミドルズブラは終了4分前にストゥアーニのゴールでオックスフォードを振り切り、3-2の辛勝。プレミアリーグ勢の完勝は、チェルシーだけでした。ウィリアンの素晴らしいクロスをファーから走り込んでヘディングで決めたペドロ、相手の一瞬のミスを見逃さずにダイレクトで左隅に蹴り込んだジエゴ・コスタと2つのゴールはいずれもお見事。他のチームと違ったのは、メンバーは多少落としても、テンションまで緩めなかったことではないでしょうか。サビルのボレーがポストを叩いた前半のピンチを切り抜けた後は、ヴィクター・モーゼスが再三サイドを崩すなど攻勢に転じ、いつもの彼らを取り戻していました。いやいや、今回のジャイアントキリングの盛り合わせは、想像以上のボリュームでさすがにお腹いっぱいです。リンカーン、ミルウォールが続けて勝ちましたが、サットンは…⁉

【FAカップ5回戦組み合わせ・結果】
■2月18日
バーンリー 0-1 リンカーン
ミドルズブラ 3-2 オックスフォード
ハダースフィールド 0-0マンチェスター・シティ
ミルウォール 1-0 レスター
ウォルバーハンプトン 0-2 チェルシー
■2月19日
フラム VS トッテナム
ブラックバーン VS マンチェスター・ユナイテッド
■2月20日
サットン VS アーセナル

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“FAカップはジャイアントキリング連発!レスター&バーンリー敗退、マン・シティもまさかのドロー!” への6件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    まさかの引き分けとは思わないですね
    メンバーを落としましたし試合を作れる選手がスタメンではなかったので
    リプレイの負担はありますが次はホームですし大丈夫だと思いたいです

  2. makoto より:

    シティふぁんさん>
    そうですか?マン・シティのメンバーだけのお話ではないのでは?と思いました。現在3位のハダースフィールドは、完全に「チャンピオンシップ最優先」で、ブラウンやウェルズなど点を取れる主力を後半途中までベンチに置いてたので、勝たなくてはいけないゲームだったという認識です。

  3. シティふぁん より:

    ペジェグリーニ時代はベストメンバーで引き分けしまったり
    毎年のようにジャイアントキリングが起きてますから引き分けくらい驚きはないかな?
    ブラボが意外と良かったことの方がまさかって感じです(笑)

  4. おはむ より:

    シティふぁんさん>
    ペップ率いるチームが2つも下の下部に引き分けるって本当にレアな事なので、私は大事件だと驚きました。
    あと、ブラボは良いキーパーですよ、メンタルの問題だど思うので下部相手に対しては良い結果だせそうだなって私は思いました。

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    ナバスは明らかに試合勘ない感じでしたしノリートも球離れ悪く前線が停滞しているようでした。
    二部相手なので勝って欲しかったのですがリーグで控えの選手を使ってこなかったツケですかね。
    アグエロも復調してくれないとモナコ戦が心配になってきます。

  6. makoto より:

    シティふぁんさん>
    なるほど。サポーターの気分としては、「引き分けぐらいならあり」なのかもしれませんね。趣旨理解しました。

    おはむさん>
    どこまで騒ぐかは別として、驚きではありましたね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ノリートもヘスス・ナバスも低調でしたね。モナコには勝ってほしいのですが…。

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