強かったアーセナル!ラムジーの決勝ゴールで、ヴェンゲル監督は史上最多となる7度めのFAカップ制覇!
立ち上がりから3分間、ずっとパスをまわし続けていたアーセナルは、最初のCKをクルトワにキャッチされた後、すぐに先制ゴールを奪います。左のモンレアルからラムジー、アレクシス・サンチェスとつながり、7番がゴール前に上げたボールはダヴィド・ルイスがヘッドでクリア。このボールを奪ったアレクシスはラインの裏に浮かして自ら走り込むと、右足のアウトにかけてクルトワの脇を抜きました。直前にハンドがあったとセルフジャッジしたダヴィド・ルイスが止まり、オフサイドポジションにいたラムジーがフィニッシュに関与したかどうかが微妙だったシーン。主審のアンソニー・テイラーがラインズマンに確認し、ゴールのジェスチャーを見せるとウェンブリーのスタンドから安堵したような歓声が湧きます。直後のプレミアリーグ王者の反撃は、アザールのFKを叩いたジエゴ・コスタのヘッドがバーの上。14分にアレクシス・サンチェスが放った無回転シュートはクルトワが伸ばした手の上に消えていきます。
アザールが右から持ち込んだ15分のチャンスは、ジエゴ・コスタのシュートをDF陣が寄せてブロック。1分後、アレクシス・サンチェスのスルーパスでエジルが右から抜け出すと、ダヴィド・ルイスが必死に戻ってシュートをカット。こぼれ球を追ったウェルベックとケーヒルの勝負は、CBが制してヒールでクリアします。19分のガナーズのCKは、ウェルベックのヘッドが左のポストにヒット。フォローしたラムジーも角度のないところからポストに当て、2点めは決まりません。
28分、ペドロのロングフィードでホールディングの裏に抜けたジエゴ・コスタがオスピナと1対1になりますが、うまく体を寄せたGKが手に当ててCKに逃れます。31分にカウンターから左に出たウェルベックは、ベジェリンのスルーパスでゴール前に躍り出るもコースを失い、クルトワにクリアされます。アレクシスのFKのクリアをミートしたジャカのボレーは、クルトワがセーブ。一方的に押しているアーセナルは、何度も訪れる決定機を活かせません。41分、アザールからのパスを受けて右からボックスに入ったペドロの一撃は、惜しくも枠の上。アーセナルペースだった前半は、最初の1点だけで終わりました。
後半開始直後は、チェルシーのペース。49分、ペドロがジエゴ・コスタをポストに使い、落としを叩いたカンテのシュートはオスピナがキャッチ。右からドリブルで上がったアザールがグラウンダーを入れると、ジエゴ・コスタはメルテザッカーのスライディングに阻まれます。50分、アレクシスが自陣でカンテに奪われたボールがまたもポスト役のジエゴ・コスタへ。タイミングを計ったエースが右からボックスに入ったヴィクター・モーゼスにラストパスを通すと、フリーの一撃はオスピナが足に当てるビッグセーブで難を逃れます。53分のガナーズのカウンターは、右から縦に突破したベジェリンのクロスがアスピリクエタに触らなかったら決まっていたでしょう。ヴィクター・モーゼスのパスを受けたペドロは、バイタルエリアでフリーでしたが、左隅を狙ったコントロールショットは曲がりすぎました。
61分、コンテ監督がマティッチをセスクに代えると、ずかさずグーナーからブーイング。エジルのスルーパスが左にいたウェルベックに通り、中に入ったボールにベジェリンが走り込んだチャンスは、左を狙ったシュートをクルトワが落ち着いてキャッチしました。68分、ボックス内に入ったヴィクター・モーゼスがチェンバレンと競りながら転倒すると、目の前で見ていたジャカが猛然とダイブをアピール。WBがもらったイエローカードは2枚めで、プレミアリーグ王者は10人での戦いを強いられます。残り時間は20分。チェンバレンがボックス左をえぐった71分のアタックは、アレクシスのシュートがDFにヒットし、最後はチェンバレンがシュートを浮かしてしまいました。
72分、ペドロに代わってウィリアン。チェルシーが追いついたのは77分です。ウィリアンが入れたクロスをジエゴ・コスタがワントラップで叩くと、メルテザッカーの足に触れたボールが左隅に転がり、オスピナは右手を差し出すのが精一杯でした。ヴェンゲル監督がすかさずジルーを投入すると、1分もしないうちにレフティが大きな仕事をします。アレクシス・サンチェスの縦パスで左サイドを突破したジルーの折り返しはパーフェクト。走り込んだラムジーは、確実に頭に当てるだけでした。2-1としたヴェンゲル監督は、83分にチェンバレンをコクラン。ケーヒルに走り勝ったベジェリンのシュートが左に外れると、86分にカンテが浮かしたボールからジエゴ・コスタがトラップでメルテザッカーをかわした決定機は、オスピナが体を張ったビッグセーブで同点を許しません。
88分、ガナーズのカウンター。ジルーのパスで右から上がったエジルが、切り返しでマルコス・アロンソをかわすと、ニアを狙ったシュートはポストを直撃。アーセナルは最後までボールを支配し、チェルシーの反撃を高い位置で食い止めました。4分の追加タイムに何も起こらず、タイムアップを告げるホイッスル。「今日が最後の試合になるかもしれない」と語っていたヴェンゲル監督は、7度めの優勝という偉業にもいつも通り笑顔で小さくガッツポーズを取っただけでした。
強かったアーセナル。メルテザッカーとモンレアルが的確なポジショニングで冷静にチャンスの芽を摘み、ジャカ、ラムジー、アレクシス、エジルのパスワークとベジェリンのスプリントはカンテと3バックを振りまわし続けました。プレミアリーグを制したチェルシーは、優勝が決まった直後から「ありがとうテリー!」とお祭りモードに突入し、緩んだテンションを上げられなかったのかもしれません。一度もマイボールにできないままアレクシス・サンチェスに先制を許した立ち上がりは、高い集中力で勝ち続けたあの強いチームではありませんでした。
ウェンブリーには「Wenger In!」の横断幕。アーセナルの指揮官は、直近4年で3度めとなる伝統のカップ戦のトロフィーを置き土産に、21年愛し続けたクラブに別れを告げるのでしょうか。2016-17シーズンの全日程が終わったのを見届けた後には、素晴らしいサッカーを見せてくれた勝者が残した晴れやかさと、稀代のマネージャーのラストスタンドを見たのかもしれないというせつない気分が交錯します。何かが決まったわけではありませんが、今、言葉にして残しておかなければならないような気がします。「ありがとう、アーセン・ヴェンゲル。あなたが築き上げたアーセナルは、いつも私たちを楽しませてくれた」と。
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久々なのにメルテザッカーは凄かったですね(MOMあげたいぐらい)
コシェルニーの代役以上の役割を果たしたと思います
それこそこんなにいいならもっと早く使ってもいいのでは?と思うくらい
足の遅さがやり玉に挙がる彼ですがもしかしたら3バックならその欠点をカバーして輝かせることができるのかもしれません、まだたった1試合見ただけですけども
更新お疲れ様です。
コメントするのは久しぶりですが
毎日更新を楽しみにさせていただいています。
13-14シーズンからラムジーを応援し
今季もラムジーのシャツを購入していたので
勝ち越しゴールには興奮が止まりませんでした。
細かいミスが多いと批判されることが多い彼ですが
この試合も14.4㎞走っているようにエンジンとして
非凡なものを持ってると思います。
来シーズンこそは得点も含めてフル稼働してくれることを願ってます。
チームとしては苦しいシーズンでしたが、最高の結果で終えることができたと思います。
今はただ干渉に浸りたいです
まさか勝てると思っていなかったFAカップを制覇でき本当に嬉かったです。おっしゃるように今シーズンがガナーズでの最後になるであろうキャプテンメルテザッカーとオスピナの堅守は冴えてました!それにジャカとラムジーのコンビの出来は今シーズン一番だったと思います。
ガナーズホームページで試合後の歓喜の映像をみて、優勝するって本当にいいなあと改めて思いました。今シーズン後半のガナーズは不甲斐ないスランプ時期が続きましたが、最後にスリーバックで立ち直るところがベンゲルさんが作ったチームらしく、色々な悔しさもふっ飛びました。
最後のグラウンドにはカメラを抱えてはしゃぐカソルラの姿も観れて本当に嬉かったです!一人、皆の和にあまり入ることなくスタンドのファンに挨拶に行ったサンチェスを観て、別れをつげたのかなと思いました。また、ボスの嬉しくもあり、寂しくもあるような何とも言えない姿に心を奪われました。もし、このゲームがボスの最後のゲームになるのであれば心からお礼を言いたいです。何があっても来期もガナーズのDNAを継承しつつ、新しいチームに進化することをサポーターとして心から願っています!
まことさん、今シーズンもプレミアを魅了する沢山の記事掲載、本当にありがとうございました。特にベンゲルさんの去就の件での心温まる記事には何度も励まされました。遅くなりましたが、マンUのEL優勝とCL出場権獲得、本当におめでとうごさいました!
アーセナルの選手たちはとてもいいテンションで試合には入れていましたね。
個人的にはモンレアルの気合の入った姿勢が特に印象に残っています。
ヴェンゲル監督の現在の状況だけに、ラムジーの決勝ゴールはとても感動しました。
さてさて、ヴェンゲルさんはどうなるのでしょうかね・・・私としてはまだまだがんばってほしいと思ってしまうのですが
更新お疲れさまです。ガナサポとして本当に嬉しい日になりました。
ヴェンゲルの去就については後日ということで、今日はただ選手やスタッフ全員を称えたいと思います。
メルテザッカーは高いラインの裏を突かれる心配がなく、まさに壁という表現がぴったりでした。
そしてラムジー。ヴェンゲルがずっとこだわり続けた選手が大仕事をやってくれました。
モチベーションの差が出たように思う試合ですが、それでも優勝という事実は変わりません。
おめでとう!アーセナル!
開始早々の糞みたいな誤審のせいで台無しになったね
無能主審はもちろんあれで平気な顔でゴールを主張する7番には反吐が出たよ
モーゼスの擁護できないシミュレーションも同様
決勝らしい正々堂々とした闘いを期待してた中立の観戦者からすれば残念すぎる試合だった
これでべんげるが続投してくれればいいね^^
3バックがはまって最後にタイトル取るあたり、ベンゲルらしいなと思ってしまいました。
タックルはいいがスピードでちぎられることが多かったモンレアルを左CBに、サイドバックでは守備の穴になりやすいが爆速が魅力のベジェリンをWBに、運動量があるが攻撃意識が強すぎるラムジーとパスはいいが運動量が少ないジャカの2セントラルを組ませることができるのも3バックの恩恵かなと思います。
ヴェンゲル、エジル、サンチェスの去就は皆さんが気になるところですが、彼らの去就に関わらず、3CBを継続するなら、CB、WB、セカンドトップに補強は必要ですね。
今シーズンもお疲れ様でした。オフシーズンも補強話などで忙しいと思いますが(特にアーセナルで)、一息つけるのではないでしょうか?また、来シーズンもよろしくお願いします。
チェルシーはまるで緊張感が感じられませんでした。1点目のジャッジはともかく、2点目もルイスの見逃しの責任は大きいと思います。置土産に決めるコスタはさすがでしたが、全体的に遅攻でダラダラ感じました。結果としてtop6がEPL、FA、リーグカップのタイトルとCL出場を分け合い、名将達の首がつながり、来季の熾烈かつ魅力的なタイトル争奪戦をまた楽しみにできそうですね。
短いようで長いシーズン、膨大な更新お疲れ様でした。オフからまた来季に向けても、素晴らしいレポート楽しみにしています。
norさんのコメントとかぶりますが、終わってみるとビッグ6などと呼ばれたクラブが全てCL出場権かタイトルのどれかは掴みとる結果となりました。
あれだけの勢いがあったコンテチェルシーですら複数冠を取れなかったというところに今季の名将揃いの戦いがいかに厳しいものだったかが伺えます。
Arsene Wenger stay more!!
…とは必ずしもならないと承知ですが、やっぱりプレミアリーグでこの人無しのシーズンは考えられませんね。
育成も赤字もなりふり構わず優勝だけ狙ってもう1シーズンやってそれでもダメなら退任…とかはダメでしょうか?ダメですか…
ヴェンゲルや数人の選手達にとってこれがアーセナルでの最後の試合かもしれないと思うと優勝してくれて本当によかったです。
苦しいシーズンを送ったメルテザッカーが、と胸が熱くなりました。
それぞれの去就はまだわからないけど今日があってよかったと思う事になりそうです。
今シーズンも沢山の面白い記事や感動的な記事ありがとうございました。
これからも楽しみにしてます!
ベンゲル交代も仕方ないとは思うものの
選手、サポーター共に納得するような監督が市場にいなそうなのは困りもの
ベンゲル就任時もそうだったろうけど
時代が違うしね
下痢便優遇の八尾長ゴールで大喜びのガイジ集団尻穴蹴球倶楽部とそのさぽーたー(笑)供
下痢便契約延長おめでとう^^;