アレクシス・サンチェス&エレーラ!マンチェスター・ユナイテッドが逆転でFAカップ決勝進出!
一方のスパーズは、ハリー・ケイン、デル・アリ、エリクセン、ソン・フンミンと強力アタッカーを揃えています。GKはフォルム、4バックはトリッピアー、ダヴィンソン・サンチェス、フェルトンゲン、ベン・デイヴィス、セントラルMFにはエリック・ダイアーとデンベレといつもの顔ぶれです。キックオフ直後から、スパーズの猛攻。ハリー・ケインのミドルはフィル・ジョーンズが足に当て、ソン・フンミンの左からの突破はバレンシアが滑ってCKに逃れます。ピンチをしのいだマン・ユナイテッドが攻勢に出たのは8分でした。右からのボールがファーに流れたところをポグバが拾い、マティッチに戻すと、クロスを叩いたルカクのヘディングはバーの上に外れます。
11分、先制はトッテナム。アシュリー・ヤングの裏のスペースを縦パス1本でエリクセンに使われ、必死に戻るポグバは追いつけません。速いクロスがファーに入ると、スモーリングのチェックを振り切ったデル・アリがスライディングシュート!赤いユニフォームにとっては、完全なるアウェイゲームの雰囲気となり、スパーズのサイドアタックに劣勢を強いられています。17分、左のソン・フンミンがハリー・ケインに当てたボールが走り込んだエリクセンに通るも、クロスに打ったシュートはうまくミートできません。
24分、左サイドでデンベレのドリブルをつぶしたポグバが、同点ゴールをアシストします。右足でファーに入れたクロスは、アレクシス・サンチェスの頭にぴったり。体を後ろに逸らしながらの7番の一撃が、ゴール左隅に吸い込まれました。ここまでは、互角の展開といっていいでしょう。33分、エリクセンがFKを狙うと見せかけ、右のトリッピアーに展開すると、ファーでクロスに競り勝ったハリー・ケインの落としはフィニッシュにつながらず。41分にエリクセンが左サイドのソン・フンミンを走らせると、ゴールライン際からの折り返しはバレンシアがカットします。44分にポグバが右足で巻いたコントロールショットは、フォルムがセーブ。47分のエリック・ダイアーの強烈なミドルは、左のポストに阻まれました。前半は1-1。勝負は後半に持ち越されます。
マン・ユナイテッドの選手が倒れるシーンが目立つセカンドハーフ。両者ともラストパスが味方に合わず、シュートのない時間が続きます。エリクセン、デル・アリ、ハリー・ケインとつながった58分のチャンスは、切り返しから左足で狙ったエースのシュートをスモーリングがブロック。プレミアリーグ26ゴールのストライカーは、厳しいマークを外すことができません。62分、左から上がったアレクシス・サンチェスが、ボックスの入り口でファーにグラウンダーをフィード。中のルカクが触り、その裏のリンガードがトラップするかと思いきや、後ろから走り込んだエレーラがダイレクトでフォルムの足元を抜き、マンチェスター・ユナイテッドが逆転に成功します。ポグバの素晴らしいロングフィードが、右に流れたルカクに通ったのは65分。ニアを狙ったシュートは、惜しくもニアポストの外です。
68分、ポチェッティーノ監督の最初のカードは、ベン・デイヴィスをルーカス・モウラ。72分にポグバが仕掛けたカウンターは、ルカクの左足シュートがフォルムの正面です。1分後、エリクセンが中央から左足で狙うと、無回転のボールが右ポストの脇を抜けていきます。ポグバのミドルはフォルムがセーブし、CKに合わせたスモーリングのヘッドはクロスバー越え。78分、デンベレに代わってワニャマが登場。足をつったバレンシアは、80分にダルミアンにチェンジ。2分後、よく走ったリンガードはラシュフォードに後を譲ります。
残り時間が5分を切り、ソン・フンミンに代わってラメラ。89分にラメラが蹴った左からのFKは、ワニャマのバックヘッドが枠の上に浮いてしまいます。追加タイムにアレクシスが下がり、フェライニが入ったマン・ユナイテッドは、7分近い追加タイムをゼロに抑えてファイナル進出を決めました。チャンスを活かしたマン・ユナイテッドに対して、ラストパスに精度を欠いたスパーズ。ハリー・ケインにチャンスボールは届かず、デ・ヘアを慌てさせることができませんでした。ポグバ、アレクシス、エレーラが生み出した2つのゴールシーンは素晴らしかったのですが、今日は勝ったチームの最終ラインを称えたいと思います。最後はどつき合い寸前となっていたスモーリングとフィル・ジョーンズは、相手のアタッカーと向き合ったときは集中力を切らさず、クロスとシュートのコースを切り続けてくれました。
本日の準決勝第2試合は、チェルシーVSセインツ。マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、吉田麻也にがんばっていただき、プレミアリーグ18位と優勝を争えればと思います。セヴィージャに敗れたのが今でも悔しいシーズンも、FAカップを獲れれば悪くなかったといえるでしょう。737クラブの頂点に立つチームを決めるファイナルは、5月19日に開催されます。
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ポグバ、サンチェス、エレーラのプレーは痺れましたが、それ以上にPJ、スモーリングコンビが前回対戦のリベンジを果たそうと気合いで相手のシュート、クロスを跳ね返していたのに痺れました。
決勝までくればモウリーニョさんならしっかり勝って終わってくれると思うので心配してません。
あとユナイテッドの選手たちはしっかりふくらはぎをケアして欲しいです。
ここ最近のエレーラはコンディションを改善できていますね。
シーズン始めはまずいと言われ続けたエレーラ、PJ、スモーリングがシーズン終盤になって活躍してくれるのはうれしいです。
タイトルまであと一勝ですからぜひとも期待します。
今日のエレーラは昨シーズンのような出来でしたね。
今年は怪我も多くあまりチームに貢献できたとは言えませんがやはりあの熱いプレースタイルはユナイテッドにとって必要な選手だなと思います。
とりあえず来シーズンは両SBを補強してほしいですね。
ポグバのプレーがシンプルな時はサンチェスと被らずチームで共存できて良い傾向だと感じました。
エレーラがこのくらいシーズン序盤からやれてたらもっとシティーと競っていたのかも……
ここまでのユナイテッドの不安定さは、モウリーニョ自身がポグバを生かす配置に迷い、なかなか最適解を導けなかったことが大きいように思います。
最初からエレーラ、マティッチのダブルボランチを熟成させる方向でチームを作っていたら、宿敵シティーはまだトロフィーを掴んでいなかったかも知れません。
それはただの結果論? まあ、確かにそうとも言えますが、別の見方ではモウリーニョの先見性の欠如とも言えます。
エレーラは今季怪我の影響で本来のパフォーマンスを出せない期間が長かったので最初からずっと成熟とかは不可能だったかと。
マティッチエレーラのダブルボランチだとポクバトップ下になるのでそれよりモウリーニョのいう433のセンターハーフの方が合うと思いますが。
エレーラが使えない状況でも、その代わりとなるべきフェライニ、マクトミネイ、あるいは(モウリーニョは全く使おうとしませんが)ブリントなどをポスト・エレーラとして使うことでフォーメーションは熟成していきます。いきなり成熟はしませんよ。熟成です。
ポジションに関しては個々人の印象ですから。
私には、このある程度成功したと思えるスパーズ戦では4-3-3と言うよりも4-2-3-1に近いように見えました。もちろんこんな区分に意味などありません。
ダブルボランチと言う私の言葉が誤解をさせてしまったようで申し訳ない。私には今のユナイテッドが3トップだとは言えないように思えた、それだけの事です。
フェライニも怪我がちでその状況でモウリーニョが抜擢したのがマクトミネイですからね。怪我のピンチを若手抜擢のチャンスに変えたのはよかったです。