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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

前半は2-0でスウォンジー。ラスト15分の猛攻で逆転したマン・シティ、冷や汗の4強進出!

まさかのスウォンジー先制、そして追加点。FAカップ準々決勝のマンチェスター・シティが、ハーフタイムで2-0と苦しい戦いを強いられています。プレミアリーグで6連勝、チャンピオンズリーグではシャルケ04を7-0で潰した最強王者に何が起こったのか。まずは、ペップがチョイスした11人を見てみましょう。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ラポルテ、オタメンディ、デルフ、MFギュンドアン、バルナルド・シウヴァ、ダヴィド・シルヴァ、FWマフレズ、サネ、ガブリエウ・ジェズス。アウェイゲームながら、キックオフから当然のようにマン・シティペースです。6分、ボックス左でロバーツをかわしたサネのシュートはGKノルフェルトがビッグセーブ。高く浮いだボールを叩いたマフレズのヘッドは、左のポストすれすれを抜けていきました。

雨が降りしきるリバティ・スタジアム。10分を過ぎると、スウォンジーがファイナルサードまで攻め込む時間が目立ってきました。14分、ダヴィド・シルヴァがサネを走らせ、左からハイクロスが上がると、ファーで空いていたベルナルド・シウヴァのボレーはノルフェルトは右に弾き出すビッグセーブ!ピンチをしのいだホームチームは、右サイドから執拗に仕掛けています。19分、ファン・デル・ホールンからのロングフィードが右のロバーツに通り、SBがドリブルでボックスに斬り込むと、デルフが後ろから引っかけてしまいPK。グライムスが冷静に決め、チャンピオンシップのクラブが望外のリードとなりました。

23分、敵陣でインターセプトしたマフレズがボックス右のガブリエウ・ジェズスに預けると、サネに合わせたグラウンダーは微妙に合わず。スワンズの鮮やかなカウンターが決まったのは、29分でした。起点はプレミアリーグ経験豊富なルートリッジ。中央からドリブルで上がったネイサン・ダイアーがボックスのコーナーに走ったセリーナにラストパスを通し、右隅を狙ってドライブをかけた10番のダイレクトショットがネットを揺らしました。

2点を追う格好となった昨季プレミアリーグ王者は、すかさず反撃。ベルナルド・シウヴァの強烈なシュートは、好調のノルフェルトが落ち着いてセーブします。マフレズのパスからベルナルド・シウヴァがゴールライン際を抉った34分の決定機は、サネのボレーをロバーツがゴールライン上でブロック。サネ、マフレズ、ベルナルド・シウヴァが左右から突破を図るアウェイチームですが、ラストパスをスワンズ守備陣にカットされ、思うようにシュートを打てません。前半は2-0。破壊力抜群のマン・シティにとって、45分で2点はさほど厳しいミッションではありませんが…

47分、右サイドから上がったカイル・ウォーカーのグラウンダーは、ロバーツのクリアがガブリエウ・ジェズスに当たってポストの外。単独でカウンターを仕掛けたセリーナのミドルは、大きく右に外れます。50分を過ぎると、プレミアリーグ王者の猛攻がスタート。スワンズ守備陣は、再三飛んでくるシュートを跳ね返すのが精一杯です。57分、デルフとサネが下がってジンチェンコとスターリング。残り時間は30分を切り、チャンピオンシップのクラブが2点リードをキープしています。

63分、マフレズに代わってプレミアリーグ18ゴールのアグエロが登場。左サイドからダニエル・ジェームズがドリブルでゴールに迫り、カットされたボールが途中出場のアソロの前にこぼれますが、エデルソンが鋭い出足で懐に収めました。69分、カイル・ウォーカーのクロスのクリアミスが致命傷となりました。拾ったアグエロのシュートはフルトンが顔面でブロックしますが、左に流れたボールをベルナルド・シウヴァが左足で捉えると、右隅に飛んだボールにネルフェルトは触れず、サイドネットに突き刺さりました。

プレミアリーグ33発のスターリング&アグエロによって、ピッチの空気は一変。ホームのサポーターたちが絶望的な表情を浮かべたのは、78分でした。ボックス右から持ち込んだスターリングが、キャメロン・カーター・ヴィッカーズに倒されてPK。アグエロのキックはポストに当たって跳ね返りますが、ノルフェルトの足にヒットしてゴールに収まりました。2-2、タイムアップまで10分。攻め立てるマン・シティに3度めの失敗はなさそうです。

84分、スターリングのハイクロスを叩いたジェズスのヘッドはノルフェルトが弾いてポストにヒット。これに反応したアグエロの決定的なボレーも、GKが信じられない反応でセーブしました。決勝ゴールは88分。ベルナルド・シウヴァがニアを狙ったクロスにアグエロが反応し、ダイビングヘッドが左隅に飛び込みました。判官びいきの目線で見れば、アグエロの体はラインから出ていたと抗議したくなりますが、レフェリーのジャッジは勝利を決めるゴールです。

スワンズ、よくやった。しかしマン・シティが強かった。延長戦に突入していても、結果は変わらなかったでしょう。試合をおもしろくしてくれたチャンピオンシップ15位のクラブに、ただひたすら拍手を送りたいナイスゲームでした。4冠チャレンジのペップのチームが、ヒヤリとさせられながらも4強進出です!

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“前半は2-0でスウォンジー。ラスト15分の猛攻で逆転したマン・シティ、冷や汗の4強進出!” への2件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    ペップにしたら先発メンバーに前半で勝負を決めて欲しかったんでしょうが厳しい展開になりました。
    シティ反撃ののろしはをベルナルド・シウバのビューティフルゴールでしたが、アシストはアグエロでした。
    そしてプレッシャーのかかるPKを決め、最後はダイビングヘッド。2ゴール1アシストで文句なしです。
    リードされて引かれた状況を打破するためにアグエロ・ジェズスとストライカーを2枚置くのも良いテストになりました。
    ネヴィルさんのご意見もわかりますが、この試合でのシティのプレーヤーからはFAカップだから負けてもいいや、なんて微塵も感じられませんでした。本当に偉大なチームの偉大なチャレンジです。

  2. シティふぁん より:

    マフレズ、サネは不満があるでしょうがベルナルド、スターリングが結果出してますからね
    サネは契約延長が進んでないようでこのままだと他のチームに行ってしまうかもしれません

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