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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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エンクンク、ヌワネリ、ガクポ!今後が楽しみな3人がカラバオカップで連発したゴールをチェック!

昨日のマンチェスター・シティはワトフォードに2-1。チェルシーはリーグ2(4部相当)で首位のバローに5-0の圧勝でした。ウィコムの本拠地アダムズ・パークに乗り込んだアストン・ヴィラは、ブエンディアとジョン・デュランのゴールで1-2の勝利。カラバオカップ3回戦のアップセットは、フラムがプレストン・ノースエンドに0-0からのPK戦(16-15!)で敗れただけです。

本日開催のアーセナルVSボルトンと、リヴァプールVSウェストハムは、いずれもホームチームが5-1で快勝しました。過密日程に苦しむプレミアリーグのビッグ6にしてみれば、カラバオカップ3回戦は「スケジュールから削ってほしい試合ランキング」のTOPですが、ゴールラッシュで勝ち抜いたチームは、それぞれ収穫ありといえるでしょう。

ミッドウィークのトピックスとして紹介したい選手を並べてみましょう。クリストファー・エンクンク、イーサン・ヌワネリ、コーディー・ガクポ。チェルシーで初ゴールのペドロ・ネト、2ゴールゲットのジョッタ、マン・シティの2年めでようやく決めたマテウス・ヌネスも捨てがたいのですが、「今後につながるゴール連発」という観点で3人に絞りましょう。

まずは、バロー戦でハットトリックを決めたエンクンクのゴールシーンから。そこはかとなく漂う大物感の由来は、簡単に決めているように見えるラストタッチです。先制ゴールは8分、レナト・ヴェイガの速いパスを足元に収めたジョアン・フェリックスが、CBコンビの頭上を越す浮き球をラインの裏に落とすと、右足インサイドのボレーがGKファーマンの脇を抜きました。

15分の2点めは、ペドロ・ネトのヒールパスでボックス右を突破したマロ・グストのクロスが決め手でした。ニアに入ったエンクンクは、右足インサイドでコースを変えて左隅へ。あのタイミングでDFの前に出なかったら、巧みなワンタッチといえどもブロックされていたでしょう。3点めは75分、GKファーマンに詰めてあっさり奪い、無人のゴールに流し込みました。

調子を上げてきたエンクンクは、マレスカ監督にとってうれしい悩みでしょう。ニコラス・ジャクソンとコール・パルマーは、2023-24シーズンの開幕以降に2人で決めたゴール&アシストがリーグNo.1。レオン・ベイリーとオリー・ワトキンスを2つ上回る10本を記録しています。2人が先発なら15勝7分5敗、2人とも欠場すると6勝7敗。このコンビに割って入るのは難しそうです。

現状のベストメンバーは、最前線にニコラス・ジャクソンで2列めにノニ・マドゥエケ、コール・パルマー、エンクンク…いや、そうなると好調のジョアン・フェリックス&サンチョと、夏の移籍金が最高額だったペドロ・ネトが外れてしまいます。マルク・ギウ、チュクエメカ、ムドリクが入る隙がないチームは、やはり景気よく買いすぎたのではないでしょうか。

アーセナルVSボルトンの先制ゴールは16分、相手のキックミスでこぼれたボールを拾ったデクラン・ライス。15歳181日というプレミアリーグ最年少デビュー記録を持つイーサン・ヌワネリは、17歳189日で公式戦初ゴールに辿り着きました。1-0の37分、ラインの裏にスターリングを送り出したルイス=スケリーのスルーパスは完璧でした。

フリーになった左のウインガーは、ニアに走り込んだジェズスに決めさせようとしたのかもしれません。中央でプッシュしたヤングスターは、後半開始直後の49分に2点めをゲットしています。敵陣でデクラン・ライスがパスカットすると、こぼれ球を中央から持ち込んだヌワネリは、GKサウスウッドに触られながらもゴールのど真ん中にねじ込んでいます。

2ゴールに加えて、チャンスクリエイト2本という数字を残した若きアタッカ―は、ウーデゴーアがいない試合の得点力を高めてくれるかもしれません。ひとまわり年下のMFの初ゴールをアシストしたスターリングは、64分にサカのクロスのこぼれ球を押し込んで移籍後の初ゴール。77分にスターリングのシュートのリバウンドを左隅に収めたのは、カイ・ハヴェルツです。

アンフィールドで爆発したガクポは、ラスト1分までもどかしい時間を過ごしていました。クアンサーのオウンゴールで先制されたものの、ジョッタの2発とサラーの豪快な一撃で3-1。エドソン・アルバレスがイエロー2枚でピッチを去っており、ハマーズは10人です。今季公式戦でノーゴールだったオランダ代表がようやく決めたのは、89分を過ぎてからです。

ボックスの左脇でボールをキープし、ダルウィン・ヌニェスとワンツーをかわして中に入ると、ニアを狙った右足のシュートがファビアンスキの指先を弾いてネットを揺らしました。さらに3分後、カットインから放った右足のシュートがトディボに当たってコースが変わり、GKが届かない左隅へ。力んだシュートが多かったストライカーは、これからは冷静に打てるでしょう。

カラバオカップ3回戦から、今後に期待したい3人の7発を紹介しました。リヴァプールでは、遠藤航が今季初先発で82分までプレイしています。サブの選手たちの活躍を見ると、この大会も必要かとあらためて思います。過密日程の解決は、テンプレートの変更が盛り上がりにつながっていないCL&ELと、注目度が低いネーションズリーグに求めるのが正解ではないでしょうか。


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