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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

カゼミーロ、ヴェルナー、ヌワネリ、鎌田大地…カラバオカップ4回戦のファインゴールをチェック!

どうした、マンチェスター・ユナイテッド!このチームには、ワールドクラスのМFが2人もいたのか?オールド・トラフォードにレスターを迎えたカラバオカップ4回戦は、ルート・ファン・ニステルローイ暫定監督の最初のゲーム。レッド・デヴィルズは、これぞ解任ブーストと叫びたくなる猛攻で5ゴールを決めています。

先制は15分。リサンドロ・マルティネスの縦のフィードが左のガルナチョに通り、脇にいたブルーノ・フェルナンデスがパスをスルーすると、足元に収めたのはカゼミーロ。右足の美しいミドルが右隅に吸い込まれ、暫定監督はガッツポーズです。追加点は28分、右サイドに出たカゼミーロは、ラインの裏に走ったダロトをよく見ていました。

浮き球で抜け出したSBがファーにグラウンダーを入れると、走り込んだガルナチョが押し込みました。2-1の33分、FKの二次攻撃から、GKバユンドゥルがパンチしたボールを拾ったのはエル・カンヌス。右足のアウトにかけた強烈な一撃は、右のポストの内側を叩く完璧な弾道でした。こういう展開で追いつかれるのが「マン・ユナイテッドあるある」だったのですが…。

36分にボックス手前から蹴ったブルーノのFKは、ジェームズ・ジャスティンの頭に当たってゴール。39分のショートコーナーから、ラシュフォードのクロスに競り勝ったカゼミーロのヘッドは右のポストにヒットしますが、ゴール左にまわったМFは、逆サイドのポストを叩いたボールを思い切り蹴り込みました。

追加タイム2分のFKがゴール前に上がると、カゼミーロがクリアし切れず、ダロトに当たったボールがゴール前へ。コーディーが流し込んで4-2で前半を終えると、勝負を決したゴールは59分でした。左サイドのブルーノとラシュフォードのパス交換はぎこちなく、あっさり奪われて終わりかと思いきや、オコリの短いバックパスをブルーノが奪いました

GKウォードをフェイントでかわした8番は、コーディーにぶつけて左隅に決めると、スタンドを見上げて拳を突き上げました。シュート数23対16の撃ち合いは、5-2のままでタイムアップ。ベスト8はトッテナム・ホットスパー・スタジアム…というと、「ペップは負けたのか?」と前のめりになる人もいるのではないでしょうか。

ここからは、カラバオカップ4回戦のなかから印象的なゴールシーンを紹介しましょう。2-1でマンチェスター・シティを撃破したトッテナムの先制は5分。自陣の右サイドに張ったブレナン・ジョンソンが、クルゼフスキを縦に突破させたヒールパスが導火線でした。アーリークロスはソランケの前を通り過ぎ、左から上がったヴェルナーに届きました。

右足のダイレクトショットにオルテガは触れず。2点めは25分、右からのショートコーナーでした。クルゼフスキがボックス右手前のパペ・マタル・サールに預けると、ニアを狙った右足のミドルがオルテガのグローブの外から枠に収まりました。こういう展開で引っくり返すのが「マン・シティあるある」だったのですが…。
前半の追加タイム4分、ボックス右でウドジェをかわしたサヴィーニョが柔らかいクロスをファーに落とすと、右足のボレーを決めたのはマテウス・ヌネス。後半もポゼッションを取ったマン・シティは、ピンチのほうが多く、88分のCKのこぼれ球を叩いたオライリーの決定的なシュートは、ゴールライン上にいたイヴ・ビスマにクリアされてしまいました。

ブレストンとのアウェイゲームに臨んだアーセナルは、セットフォード、キヴィオル、ジンチェンコ、ジョルジーニョ、ヌワネリ、スターリング、ジェズスがスタメンに名を連ねています。最初のゴールは24分、ボックス左脇からのFK。マルティネッリがファーに浮かしたボールをキヴィオルが頭で折り返すと、ジェズスの豪快なボレーが右隅に突き刺さりました。

今季公式戦初ゴールのストライカーは、調子を上げてくるでしょう。2点めは33分。スターリング、ジェズス、ヌワネリと右からつながり、中に持った17歳が左足でドライブをかけたボールに、GKウッドマンは1歩も動けませんでした。カラバオカップ2戦3発のヤングスターは、プレミアリーグ初ゴールに近づいているように見えます。

0-2で折り返したアーセナルの締めくくりは57分。ヌワネリのクロスのクリアを左に展開し、キヴィオルが中央に放り込むと、後半から出場のカイ・ハヴェルツのヘッドがゴール左に決まりました。クリーンシートで勝ったアーセナルの次のラウンドは、エミレーツでクリスタル・パレス。スパーズとヴィラに連勝したチームは、要注意です。

ヴィラパークに乗り込んだイーグルスの決勝ゴールは、鎌田大地でした。エゼの負傷で18分にピッチに入った日本代表MFは、1-1の64分にジエゴ・カルロスのミスパスを敵陣ボックス左手前でカット。左に蹴ったミドルは、GKガウチの読みを外す完璧な一撃でした。シュート5本、タックルチャレンジ7回というアグレッシブなプレイは、サポーターが抱えていたストレスを軽減したはずです。

リヴァプールは、ガクポの2発とルイス・ディアスのゴールで2-3の勝利。2失点に絡んだランプティは、眠れない夜を過ごしそうです。セント・ジェームズ・パークのニューカッスルVSチェルシーは、前節のプレミアリーグで敗れたマグパイズが、イサクの1発とオウンゴールでリベンジ。ブレントフォードは1-1からのPK戦でシェフィールド・ウェンズデーを下しています。

12月16日の週に開催されるカラバオカップ準々決勝は、トッテナムVSマンチェスター・ユナイテッド、アーセナルVSクリスタル・パレス、ニューカッスルVSブレントフォード、サウサンプトンVSリヴァプール。新監督とともに戦っているはずのマン・ユナイテッドに、昨夜のようなゴールラッシュを期待しています。


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