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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

またもや準決勝進出!国内カップで133回連続失敗のニューカッスルは、69年ぶりの悲願成就となるのか?

クラブ創設は1892年。セント・ジェームズ・パークで戦い続けて132年めとなるニューカッスルは、「名門」と称されるべきクラブです。全盛期は1900年代で、ファーストディヴィジョン優勝3回、FAカップでファイナル進出4回。1950年からFAカップを連覇し、1954-55シーズンにもウェンブリーでマンチェスター・シティを下してトロフィーを手に入れています。

アラン・シアラーのゴールラッシュを覚えている人は、「69年に渡って国内タイトルはゼロ」と聞くと、違和感を覚えるかもしれません。クリス・サットンとの「SAS」でブラックバーンにリーグ優勝をもたらしたストライカーは、地元のニューカッスルでは1996-97シーズンの2位が最高で、FAカップもファイナル進出2回に留まっています。

1968-69シーズンにインターシティーズフェアカップ(後のUEFAカップ、EL)を奪取した後、頂点に立ったのはチャンピオンシップのみ。国内カップは133回連続で敗れています。アルディレス、キーガン、ダルグリッシュ、フリット、スーネス、シアラー…監督を引き受けたスターたちは爪痕を残せず、PSVやポルトでリーグを制したボビー・ロブソンも無冠です。

今なぜ、ニューカッスルの話を始めたかというと、カラバオカップで準決勝に進出したからです。初戦のノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームは1-1からPKで3-4、リーグ2(4部相当)のウィンブルドン戦は1-0。スロースタートだったチームは、4回戦でチェルシーに2-0で完勝し、ベスト8はブレントフォードとのホームゲームとなりました。

2週間前のプレミアリーグ15節で、4-2で敗れている相手との一戦は、3-1でリベンジ成功。トナーリのスーパーショットと鮮やかなボレーで前半を2-0で終えると、69分のCKからの猛攻でシェアが決め、反撃は91分のウィサとエンベウモのカウンタ―のみに抑えました。ここまで来れば、トロフィーに関する話をしても気が早いとはいわれないでしょう。

ブレントフォード戦の前に、「(4-0で勝った)レスター戦のように、適切なレベルのパフォーマンスを発揮できれば、このディヴィジョンのどこが相手でも互角に戦える」と語ったエディ・ハウ監督は、マンチェスター・ユナイテッドに2-0で敗れた2年前のウェンブリーについて、「セント・ジェームズ・パークでの3年の監督生活のなかで最もつらい敗戦」と振り返っています。

「何年ぶりになるのかは知っている。でもそれは、われわれが考えていることとは違う見方であり、違う文脈だ。これまでのチームにも、意欲はあっただろう。われわれはその壁を乗り越え、特別なことを成し遂げるチームでありたい。着任して以来、トロフィーを獲得したいという熱い思いを常に公言してきた。それは決して変わらない」(エディ・ハウ)

セミファイナルで当たる可能性があるチームを見渡すと、ノースロンドンの2チームには今季のセント・ジェームズ・パークで勝っており、首位リヴァプールとの激戦も3-3のドローで終えています。マン・ユナイテッドとぶつかるのは年末ですが、昨シーズンは1-0、3-2で1勝1敗。ビッグ6との対戦成績は2勝2分1敗で、スタンフォード・ブリッジのチェルシー戦は2-1の惜敗です。

ドゥブラフカ、リヴラメント、シェア、ダン・バーン、ルイス・ホール、ブルーノ・ギマランイス、ジョエリントン、トナーリ、アンソニー・ゴードン、イサク、ジェイコブ・マーフィー。ブレントフォード戦の11人は現状のベストであり、ビッグ6が相手でも勝てるメンバーです。ウェンブリーに辿り着けば、ポープとボトマンが間に合うかもしれません。

イングランドリーグからプレミアリーグと、長きに渡ってさまざまな歓喜の瞬間を見続けてきましたが、セント・ジェームズ・パークを埋め尽くす情熱的なサポーターたちの真の熱狂に触れたことはありません。ゼブラのシャツがトロフィーを掲げる姿を観てみたい!といいつつ、わがクラブがしょっぱい負け方をしたら、悪態をついてしまうのでしょうね…。


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