2025.03.03 FAカップ・リーグカップ2024-25FAカップ・リーグカップ
激痛だったアンソニー・ゴードンの1発レッド!激戦を制したブライトンがFAカップ8強進出!
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ウェルベックに裏を取られたマット・ターゲットは、右手を挙げてオフサイドをアピール。しかし逆サイドでリヴラメントが残っており、飛び出したドゥブラフカは間に合いそうにありません。右足で浮かしたシュートがGKの指先を抜けてネットに届き、1‐2。延長後半に入ってから、劣勢だったブライトンが逆転に成功しました。
セント・ジェームズ・パークには微妙な空気が漂っています。ニューカッスルはすかさず反撃しますが、ダン・バーンとウィロックが左から打ったシュートは、いずれも右ポストの外を抜けていきました。36本のシュートが飛び交う激戦を制したのは、直近のプレミアリーグで3連勝のブライトン。カラバオカップで決勝に進出したニューカッスルは、FAカップを5回戦で終えました。
サウスコーストのサポーターのなかには、ロベルト・デ・ゼルビのほうがよかったという声も根強く残っているようですが、この勝利でファビアン・ヒュルツェラーのファンが増えたのではないでしょうか。プレミアリーグで最も多くの交代カードを切っている32歳の指揮官にとって、途中出場のウェルベックとソリー・マーチの活躍は期待通りといえるでしょう。
序盤からサイドの攻防が続いていたゲームで、三笘薫がチャンスをつかんだのは16分。ドゥブラフカからもらって右に展開しようとしたジョエリントンのパスがずれ、見逃さなかったウインガーがボックス左で奪取しました。シェアを抜けないと判断して中央のバレバに預けると、右足の強烈なシュートはダン・バーンがブロック。ピンチを脱したホームチームの先制は22分でした。
ジョエリントンのパスをボックス左でトラップしたリヴラメントが、脇にいたアンソニー・ゴードンに出すと、遅れてチャージしたヤンクバ・ミンテがリヴラメントのかかとを踏んでしまいました。ジャッジはPK、イサクが左に強く蹴ったボールにフェルブルッヘンは触れず。ブライトンが追いついたのは44分、右から出したジョアン・ペドロのスルーパスは絶品でした。
シェアの背後に出たヤンクバ・ミンテが、ドゥブラフカと1対1。左から上がってきた三笘薫へのパスコースを切られたウインガーは、スライディングで止めようとしたトリッピアーの足に当てながらもニアにねじ込みました。両手を合わせた「ごめんなさい」のポーズは、古巣に向けられたのか、PK献上を詫びたのか。ブライトンのサイドの補強は大成功です。
1-1の後半は、シュート数2対12でブライトンペース。68分のCKの二次攻撃で、リヴラメントのクロスをフリーで合わせたウィロックがヘディングを空振りしていなければ、マグパイズが勝っていたかもしれません。激痛のアクシデントは83分、アンソニー・ゴードンに1発レッド。ボックス左でファン・ヘッケを殴り倒したのは、オフサイドを告げるホイッスルが鳴った後でした。
3試合のサスペンデッドには、ウェンブリーのリヴァプール戦も含まれます。プレミアリーグでもTOP4を争う大事な時期であることを認識していれば、手は出ないはずです。92分にタイリック・ミッチェルが2枚めのイエローをもらい、10人対10人になってからも苦しんだニューカッスルは、攻勢に転じた延長後半に失点を喫してしまいました。
公式戦5連勝のブライトンにとって、ノッティンガム・フォレスト戦の7-0惨敗はデトックスだったのでしょうか。たった今、FAカップの準々決勝のドローが発表され、アメックスでノッティンガム・フォレストVSイプスウィッチの勝者と戦うことになりました。注目の一戦はリベンジか、返り討ちか。三笘薫のゴールを期待しつつ、激戦に没入できればと思います。(ダニー・ウェルベック 写真著作者/Кирилл Венедиктов)
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