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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ラシュフォードの2発でアストン・ヴィラが快勝、マルムシュは決勝ゴール…FAカップ準々決勝速報!

クリスタル・パレスがフラムを0‐2で下し、ノッティンガム・フォレストはブライトンにPK戦で勝利。FAカップ2024-25シーズンは、日曜日の2試合で4強が揃います。プレストン・ノースエンドVSアストン・ヴィラと、ボーンマスVSマンチェスター・シティ。ディープデイルに乗り込んだヴィラは、前半を0-0で終えると、後半の3発でチャンピオンシップのクラブに完勝しました。

先制は58分、中盤の競り合いからセンターサークルでこぼれ球を拾ったのはアセンシオ。ジェイコブ・ラムジー、ディーニュと左につながり、SBの丁寧なグラウンダーが中央に転がると、ラシュフォードが右足のインサイドで右隅に収めました。冬のトランスファーマーケットでヴィラにローン移籍した9番は、これまで4アシストを記録していたのですが、ゴールは初めてです。

0-1となった61分、右サイドのモーガン・ロジャースがジェイコブ・ラムジーに縦パスを通し、ヒールのリターンを受けてブバカル・カマラにつなぎました。ここまでは何でもないシーンだったのですが、突如モーガン・ロジャースが転倒し、クリス・カヴァナーはPKスポットを指差しています。リプレイを見るとアンドリュー・ヒューズが足を踏んでおり、白いシャツの抗議は通りません。

ブーイングが鳴り響くなかで、ラシュフォードはぎりぎりまでGKの動きを見て、右のサイドネットに蹴り込みました。勝負を決する3点めは71分。デューニュのパスを左で受けたジェイコブ・ラムジーが一気に加速し、ストーリーをかわしてボックスに入ると、右足の鋭いシュートがGKコーネルの指先を弾いてネットを揺らしました。

ヴィラがベスト4に進出したのは、アーセナルに決勝で完敗した2014-15シーズン以来、10年ぶりです。アセンシオは9戦7発、ラシュフォードは10戦2発4アシストと冬の補強は大成功。チャンピオンズリーグでもベスト8に残っており、プレミアリーグは5位マンチェスター・シティに3ポイント差の9位と、楽しみが多いシーズンとなっています。

11月にバイタリティで敗れているマン・シティは、ボーンマスのアグレッシブなチェックに気圧されたのか、前半は今季の混乱を象徴するような展開でした。13分にタイラー・アダムスのハンドでPKをもらうと、ハーランドのキックはコースを読んだケパが左に反応してキャッチ。16分にバックパスをカットしたハーランドは、ケパとの1対1からバーの上に外してしまいました。

エースが2度のチャンスを活かせず、失点を喫したのは21分。右サイドのマテウス・ヌネスが中央に送ったアバウトなパスを、ルイス・クックがカットしたシーンは既視感がありました。右に流したボールをデヴィッド・ブルックスがキープし、ファーに走り込んだクライファートに絶妙なクロス。左足で触ったボールがゴール前に落ちると、詰めたエヴァニウソンが押し込みました。

23分にハーランドのラストパスを叩いたギュンドアンの左足ボレーは、ケパが右に飛んでセーブ。デブライネの再三のクロスは、味方に届きません。リードされてから、ボックス内のシュートがなかったマン・シティは、追加点を決められていたらそのまま終わっていたでしょう。チームを救ったのは、ハーフタイムにフサノフと代わったニコ・オライリーでした。

後半立ち上がりの48分、左からスプリントしたニコ・オライリーにデブライネのパスが通ると、ここぞというタイミングで出したラストパスがファーのハーランドへ。必死に着いたセネシはボールに触れず、右足のダイレクトショットがニアポスト際に決まりました。逆転ゴールは63分、足を痛めたハーランドがマルムシュに代わった直後でした。

ギュンドアンがボックス手前のニコ・オライリーに出したパスは、セメンヨがスライディングでカット。しかしこぼれたボールを75番がすかさず拾い、左に流れたマルムシュにパスを通しました。ケパが左に反応したのは、左足に持ち替えてクロスに打ってくると読んだからでしょう。右足でトラップし、素早く右足で打つトリッキーなプレイだからこそ決まったゴールです。

1-2とされたボーンマスは、後半のシュートはゼロ。終盤は焦りからか放り込みばかりとなり、マン・シティの最終ラインをラクにさせてしまいました。シュート数は5対17、オンターゲットは2対7。1‐2の着地は、妥当といえるでしょう。準々決勝の4試合は、すべてアウェイチームの勝利となりました。

準決勝の組み合わせ抽選は既に終わっており、ノッティンガム・フォレストVSマンチェスター・シティ、クリスタル・パレスVSアストン・ヴィラと発表されています。後半戦に入ってから絶好調のクリスタル・パレスは、初優勝を遂げることができるでしょうか。プレミアリーグのTOP5争いを楽しみつつ、4月末のウェンブリーにも注目しましょう。


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