2026.02.16 FAカップ・リーグカップ2025-26FAカップ・リーグカップ
幻のゴール、オフサイド、PK…VARがない世界で誤審連発!事件だらけのFAカップ4回戦トピックス!
フライデーナイト開催だったハル・シティVSチェルシーは、アウェイチームが0-4で圧勝。最大のトピックスはペドロ・ネトのハットトリックですが、最大のサプライズは21分のリアム・デラップでしょう。GKフィリップスにプレスをかけたストライカーは、キックをカットすると、クロスバーに当たったボールをゴールの左で足元に収めました。
すぐにニアポスト際に蹴っていれば、決まっていたでしょう。余裕をもってキープした9番は、ファーから上がってきたエステヴァンに渡すかと思いきや、中に持って放ったシュートをGKにセーブされてしまいました。チェルシーに移籍して以来、24戦2発と結果を出せていないデラップは、この後に3アシストを記録しているのですが、ビッグチャンスでのミスを悔やんでいるはずです。
アンフィールドにブライトンを迎えたリヴァプールも、3-0で快勝。カーティス・ジョーンズに先制ゴールを決めさせたケルケズのクロスも素晴らしいのひとことですが、この試合は何といっても1ゴール1アシストのモー・サラーでしょう。直近のプレミアリーグ5試合で4アシストのエースは、昨シーズンまでの輝きを取り戻しそうな気配が漂っています。
最大の見せ場は56分。ガクポのサイドチェンジを右サイドで受けたサラーは、ダイレクトでショボスライとGKの間に絶妙なラストパスを転がしました。走り込んだ8番が、豪快なダイレクトショットを左隅に決めて2-0。68分のPKも、自らのドリブル突破でゲットしています。チャンスクリエイト4回、ドリブル成功3回。プレミアリーグでも、さらなるゴールを期待できそうです。
エティハドでサルフォード(リーグ2=4部相当)と戦ったマンチェスター・シティの2-0は、辛勝といえばいいでしょうか。この試合も、いかにもFAカップらしいシーンがありました。アイ・ヌーリの高速クロスがドリントンの足に当たり、ゴールに飛び込んだのは6分。あっさり先制したマン・シティは、22分に追加点をゲットしたのですが…。
フサノフのロングフィードでラインの裏に出たマルムシュが、右足で豪快に蹴り込んだのですが、アシスタントレフェリーのフラッグが挙がっています。彼の目の前にいたガーバットは、明らかに残っていました。オフサイドのアピールに折れてしまったのか。FAカップ4回戦は、VARがない世界で、ゴールは取り消されてしまいました。
81分のシェルキのクロスをGKが弾き、マーク・グエイが押し込んで勝負は決したのですが、サルフォードが追いついていたら大騒ぎになっていたでしょう。VARといえば、アストン・ヴィラとニューカッスルの一戦も、プレミアリーグとは別世界でした。15分のFKをドゥグラス・ルイスがラインの裏に浮かすと、胸でトラップしたタミー・アブラハムはどう見てもオフサイドです。
ストライカーが右足で押し込んだ瞬間、緑のシャツを纏ったアウェイチームのDFたちは、手を挙げています。しかしアシスタントレフェリーのリアクションはなく、ウナイ・エメリは満面の笑みで拍手を送っています。リードされたニューカッスルは、42分にジェイコブ・マーフィーの足を刈り取ったディーニュのイエローカードにも、納得していないでしょう。
映像を見ると、SBはスパイクの裏で足の甲を蹴っており、VARが入れば間違いなくレッドです。この5分後、ロングフィードを受けたジェイコブ・マーフィーをGKビゾットがスライディングで転倒させ、1発レッド。エディ・ハウ監督と選手たちは「ようやくまともなジャッジが出た」と思ったのではないでしょうか。
ディーニュは61分にも、トリッピアーのクロスに右手を挙げて肘に当てたのに、PKを逃れています。どこをどう見たら、ボックスの外というジャッジになるのか…。アウェイチームのサポーターたちは、「You’re not fit to referee(アンタはレフェリーに向いてない)」という珍しいチャントで非難しています。
このFKのクリアから、トナーリのミドルで同点となったため、ヴィラパークの険悪な空気は緩和されました。トナーリは76分にも左隅にミドルを決め、サポーターのストレスを吹き飛ばしています。88分、ボハルデのミスパスを敵陣ボックスでカットしたのはウィロック。こぼれ球をヴォルテマーデがプッシュし、ニューカッスルが1-3でタイムアップを迎えました。
「レフェリーは、きちんと仕事をしてほしい。そんなに無理な要求ではないだろう。VARの導入がレフェリーに与えたダメージについて証拠が必要なら、今日の試合はまさに好例といえる。レフェリーたちは、決断を下すのを怖れているように見えた。おそらく、安心感を覚えるブランケットがなかったからだろう」(アラン・シアラー)
「VARについては常に葛藤がある。ゴールが決まった瞬間の生の感情が好きだからだ。フラッグが挙がらず、ホイッスルもなく、このゴールは誰にも奪えないと確信する瞬間がたまらない。しかし一方で、われわれの失点シーンには、VARがあればと思った。試合全体を通じて、そう願っていたかもしれない」(エディ・ハウ)
ヴィラパークのゲームを振り返った「BBC」のアンディ・クライヤー記者は、「VARの宣伝として最高のゲーム」といっています。あの頃にはもう戻れないと宣告されたような2試合を見て、不利なジャッジを喰らったチームが勝ってよかったと思う次第であります。事件だらけのFAカップ。本日の大トリはアーセナルですが、驚愕のニュースはありやなしや…。
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