イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ロンドンのおいしいもの (3)時々むしょうに食べたくなるフィッシュ&チップス

イングランドに行くと、これを食べずして帰れない、と思う。そう、フィッシュ&チップス。ダイエットしている人には凶悪な食べ物です。ロンドンはもちろん、英国じゅう、どこにいってもいろんなところで売ってます。スタンダードなパブにも、シーフードレストランにも、街場の屋台にも、スタジアムのスタンドにも、グリルを売りにしているようなお店にも。日本でいえば、立ち食いも割烹もある「そば」のような存在ですね。


左はスタジアム前のスタンドで食べたもの。4.6ポンド。右はレストランでオーダー、結構なお値段。

フィッシュ&チップスの「フィッシュ」は、コッド(タラ)、あるいはプレイス(カレイ)が一般的。これを、小麦粉にいろいろ混ぜ込んだ衣につけて、揚げる。ポテトも揚げる。そして、出す。以上、いたってシンプルです。衣は店によっていろいろな工夫がなされており、などとガイドブックには書いてありますが、まあ、食べてみてください、そんな違いはわかりません、少なくとも私には。衣にビールを混ぜているお店が多く、そのためあのパリパリした食感が、といわれるとそれはわかる気がします。

日本で、280円の立ち食いそばと1000円の鴨南ばんがあるように、フィッシュ&チップスも値段はまちまちです。よく、「イギリスのファーストフードで、スタンドで買うと新聞に巻いて出してくれる」という紹介がありますが、それは昔のお話で、今は不衛生ということで新聞は使わず、それなりのレストランでもメニューにあることが多いです。以前にロンドンに行った時より、スタンドは減ったような気がしました。イングリッシュブレックファーストを、「All Day OK」と終日出してくれるお店が増えたように、ニーズによって、出す側が変わったところもあるのでしょうか。

ロンドンうまいものといいながら、左の写真はリバプールにあるエヴァートンの本拠地、グディソンパークのスタジアム前で買ったものです。これは凶悪度が高かった。フィッシュ&チップスは、ホットドッグ、ハンバーガーと並び、3大スタジアム飯に認定していいと思いますが、この御三家の共通項として、ことスタンドにおいては「味は自分でつけろ。まかせたからな」とばかりにそっけなく調味料が並んでいる、ということが挙げられます。わかった、勝手にやるぜとモルトビネガーをこれでもかと振り、塩をたっぷりまぶし、かぶりつくと、ああイングランド、とため息が漏れます。値段も5ポンド弱(約700円)と英国価格。なんせ、地下鉄の初乗りが600円する国ですから。ロンドンの中心、レスタースクエアのグリル専門店でオーダーした右の写真は、魚が大きめとはいえ、10ポンド(約1500円)ですぜ。屋台ではお目にかかれないタルタルソース、レモン、緑色の豆を煮たのがのっかっただけでこのお値段。どんだけ豆が高いんだとか、どんだけ極上のタラなんだなどといいたくなりますが、ぐっとこらえてゆっくり味わって食べるよりほかはありません。どうですか。ファーストフードの値段ではないでしょう。マクドナルドも日本より割高ですが、こちらは「1ポンド99ペンスキャンペーン」やってたりして、その値段の差は歴然です。ちなみにチップスのほうはわれわれがイメージする薄型サクサクパリパリではなく、かなり太いです。味も含め、似たものを探すなら、「ケンタッキーフライドチキンのポテトを大きくしたやつ」という表現が適切ではないでしょうか。

かようにいいたいことがいろいろあるフィッシュ&チップスですが、うまいんです。ホントに。日本でも、英国パブ風のお店にいけばあるのですが、なんか違うんです。もっと乱暴で、もっとバランス悪くて、ああ…うまくいえませんが、これこそ当地ならではの孤高の味。話がうまく落ちませんが、フィッシュ&チップス党の方がいらっしゃれば、ぜひご連絡いただきたい。いつまでも話していられるような気がします。

ランキングに参加しています。よろしければバナーをクリックしてください。

サッカー ブログランキングへ
にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

—–

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す