香川真司にイギリスメディアが高評価!レギュラー、サブ、移籍…今後どうなる?(前篇)
同じ新聞でも地元紙となると、さらに突っ込んだ記事を掲載しています。マンチェスター・イブニングニューズ紙は、「ルーニーが香川真司のプレイスタイルに共鳴しており、彼らの連携は今後を約束させる」「まだ肩を並べるには至らないが、メスト・エジルと似たタイプ」と具体的に分析。彼ら地元紙は、マンチェスター・ユナイテッドの苦戦ぶりに対して、「シンジを出せ」「なぜ使わないのか」とイギリスの他紙より強く主張していたこともあり、アーセナルの首位に大きく貢献しているエジルの名前を出すあたりは、「だからいっただろう」というニュアンスを込めているのかもしれません。
そして、今回のゲームに対して、いちばん熱い賛辞を贈っているのは、誰あろうデヴィッド・モイーズ監督です。「今日のシンジは、私がマンチェスター・ユナイテッドに来てから最高のパフォーマンスだった。まだ本領発揮とまではいっていないが、今までにない素晴らしいものを見ることができた。シンジについて、誰もが彼の能力の高さを私に語ってくれていたが、今日は初めて、本当のシンジの姿を見た。オフ・ザ・ボールの動きが素晴らしく、背番号10のポジションに入った時のルーニーとの絡みもよかった」。
どうやらこのゲームのハーフタイムで、モイーズ監督は香川に声をかけ、「後半はどんどん中へ入っていってほしい」と指示を出していたようです。これに対して26番は積極的にポジションチェンジを図り、左サイドから出したファーサイドのフィル・ジョーンズへのドンピシャクロス、中央でのルーニーへのスルーパス、エヴラを縦に走らせるタイミングのいいショートパス、ゴールまであと一歩!の2本の左足シュートなど、創造力の高いプレイを披露。これを見て成功を確信したモイーズ監督が、満を持して香川真司をトップ下にシフトした、ということになります。
モイーズ監督は頑固な性格で、一度信頼した選手は簡単に外さない一徹さがあり、昨季のエヴァートンでは、なかなかゴールを決められないアニチェベをスタメンで起用し続け、イェラヴィッチはずっとサブから脱出できなかったという状況がありました。香川真司が今回得た小さな信頼を活かして、今後、得点という形の実績を積んでいけば、逆に「簡単には外せない選手」という評価になり、プレミアリーグやチャンピオンズリーグをはじめとするほとんどのゲームでスタメンに名を連ねることもあると思います。
長くなりましたね。この稿、次回に続きます。
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