プレミアリーグ9試合ぶりのフル出場!ルーニー、マタと絡んだ香川真司、現地記者の評判
香川真司、ルーニー、フェライニ、マタが揃って、DFラインの裏やペナルティエリアの外のスペースをうまく使えるようになれば、マンチェスター・ユナイテッドの攻撃のバリエーションは一気に幅広くなります。とりわけ期待が持てるのが、香川真司とマタの関係です。ウエストハム戦の前半、2人のテクニカルなMFが出し手と受け手の関係を入れ替えながら、左の同じ位置から交互にシュートを放っていたのが印象的でした。
香川真司について、スカイスポーツは7点というまずまずの評価で「サイドと中央それぞれで脅威になっていた」とコメント。マンチェスター・ユナイテッドOBで、1998-99シーズンのトレブル(プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグの三冠)達成メンバーであるドワイト・ヨーク氏は、チーム全体について「モイーズ監督の顔に笑顔が戻ったのは、チームのパフォーマンスに納得している証拠だろう。2ゴールのルーニーやマタのプレーは監督の満足に足るもので、マンチェスター・ユナイテッドらしいスタイルで試合を支配できたことが大きい」と評価しています。
ユーロスポーツも、香川真司には7点の評価。「ファン・ペルシ不在のなか、ルーニーはもちろん、マタと香川の活躍ぶりもモイーズ監督を刺激したはずだ。香川真司は定位置の左サイドから中央に侵入し、ルーニーやマタとうまく連携をとっていた。日本代表の攻撃的MFはドルトムント仕込みのサッカーを披露。バイエルン・ミュンヘンを世界王者の座から引きずりおろすため、モイーズ監督に出場できないマタの代わりとなる選択肢をもたらした。この秋対戦した同じドイツのレバークーゼン戦を5-0で圧勝したときも、ルーニーの後方でプレイしていたのは香川真司だった」と、チャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦まで視野に入れたコメントを残していました。
ファン・ペルシのケガで、結果的に出場機会が増えそうな香川真司ですが、やはり気になるのがプレミアリーグでもチャンピオンズリーグでもゴールがないことですね。とはいえ「サイドを幅広く使って縦に攻めるだけでなく、サイドMFやSBがときに中に絞ってダイレクトパスを使って裏を攻略する」など、チームの戦い方を明確にしたうえで、マタ、フェライニ、キャリック、ルーニーと一緒に数試合こなせば、すぐにゴールは決められるのではないかと思います。攻撃時にフェライニが攻め上がってマークを分散させ、香川真司が中央の狭いスペースや裏に入ったときにマタやルーニーからすかさずパスが出るようになれば、相手チームにとっても相当やっかいでしょう。
今のマンチェスター・ユナイテッドに必要なのは、チームのコンセプトと攻め方・守り方が明確であることと、メンバーをコロコロいじらず忍耐を持って継続的に熟成を図ることでしょう。モイーズ監督は、ちょっと気になることがあるとすぐにスタメンをいじりたくなるようですが、試行錯誤の季節はとうに終わっているはず。残すところは、プレミアリーグ6位を死守して、最低限ヨーロッパリーグ出場の権利を獲ることと、強敵相手のチャンピオンズリーグで迷いのない戦いをすることだけです。私は香川真司の才能を高く評価し、マンチェスター・ユナイテッドには欧州で勝てる新しいパスサッカーを期待しておりますので、願わくば上記メンバーにヤヌザイ、ギグス、ウェルベックを絡めたフォーメーションで、次につながるサッカーを築いていただければと思います。
そうだ、明日はいよいよマンチェスター・ダービーですね。「次につながる」と書いたばかりで何ですが、ダービーだけは別物。悠長なことはいってられません。明日のオールド・トラフォードでの一戦は、ぜひとも必勝でお願いします!
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このブログを知ったのは数か月ほど前なのですが、いつも楽しく読ませていただいています。
ウエストハム戦を現地観戦することが出来ましたので、記念のw書き込みです。
このところの起用法から、香川はベンチ外で見れないかもと覚悟していましたが、
まさかのスタメン、しかも90分、そしてまずまずの活躍と嬉しい誤算でした。
ルーニーのスーパーゴールやマタのトップ下での躍動も直に見ることができて良かったです。
負けてしまいましたが、ウエストハムにもエールを送りたいです。
きつつきさん>
おお!それは素晴らしい!いい試合を観ましたね。ボレイングラウンドはいったことがないので、それもあわせてうらやましいです。